巨大組織と正義と命
ある劇団の動画配信を記者会見で見ていたとき、突然、対応した法律事務所の名前が以前勤めていた会社の法律事務所と同じであることに気付き、身体に寒気が走りました。この瞬間の背後には、私が前の会社で経験したパワーハラスメント(パワハラ)の苦い思い出があります。
パワハラの問題が浮上した際、私は内部で相談しませんでした。内部では問題が隠蔽されることが多いと知っていたため、最終的にはグループ会社全体で窓口となっている法律事務所に相談しました。しかし、相談後、数か月間にわたり、法律事務所からも社内からも何のヒアリングもなく、最終的には数か月後にパワハラの事案についてのメールが届き、冷たく「何もなかったです。」とクロージングされました。当時の常務に直接「パワハラであったん知ってますか?」と尋ねたら、「知っているよ。」と言われ、私は固まりました。
私は「会社を早く辞めたい」という個人的な理由に加え、起業を考えるようになりました。退職の報告をした際、パワハラを行った本人には「おい、あの件じゃないやろうな」と言われましたが、自分としては面倒くさい争いに巻き込まれたくなかったため、それは否定しました。ただ、上司との距離を置きたい気持ちもあり、その時は気持ちを整理できていました。
今回の劇団の出来事を含め、法律事務所はクライアントから報酬を受け取る組織であり、クライアントの利益を優先することが一般的です。ただし、彼らは金銭的な利益を優先することもあり、その点を理解しています。企業もまた、社員の命よりも金や名誉を重視することがある現実です。あの2回あった記者会見での法人側のほほえみは社会にもSNSにも衝撃だったと思います。
最終的に、法的問題やパワハラに対処する場合、適切な弁護士や法律事務所を選び、自身の権利を守るために最善の方法を検討することが大切だと思っています。ちなみに、そのパワハラを行った社員が別のグループ会社で高いポジションに昇進したことは、組織の闇を示す典型的な例です。恐ろしい現実に直面しました。
古い組織や大規模な企業では、現実的にはさまざまな複雑な事象が発生し、時には問題も起こります。そのような状況で、個人が自身の権利を守ることは難しいと感じます。しかし、組織や企業が成長するにつれて、個人の声を届けることはより重要になります。私たちは、適切な対応と法的保護を求める権利を持っています。組織が健全かつ公正であることを促進するために、自身の経験から得た教訓を活かし、変化を起こすための一助となることができるでしょう。私たち一人ひとりの行動が、より公正な社会を築くための一歩となることを願っています。
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