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10月のお気に入り

10月のお気に入りです🍂

◉台湾巨匠傑作選2020

新宿K's cinemaで行われているこちらの特集。

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台湾ニューシネマの原点から最新作まで、盛り沢山の企画。
とはいえ今回観に行けたのは2本なんだけど…。

・『ヤンヤン夏の想い出』エドワード・ヤン(2000)

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人生の全て。
3時間があっという間でもあり、永遠のようでもあり、豊かさとはこの映画のことだと思いました。
特にヤンヤンが恋に落ちるシーンが、雷に打たれるような力強さ。

・『藍色夏恋』イー・ツーイエン(2002)

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近いのに遠かったり、遠いのに近かったり、思春期の人と人との距離の在り方がとても繊細に描かれた映画です。
あと、これを観た直後に『鵞鳥湖の夜』(ディアオ・イーナン、2020)を観て、グイ・ルンメイの豹変っぷりにも魅せられた。

台湾巨匠傑作選、もっと観たいのいっぱいあったんだけど。。
スクリーン越しに束の間の台湾旅行ができたようで、至福のひとときでした。
まだもう少しやってるみたい、ぜひ。

◉深田晃司監督『本気のしるし 劇場版』

先日ショートショートフィルムフェスティバルでのご縁で試写場をいただいた『本気のしるし 劇場版』

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星里もちる原作の漫画を深田晃司監督がドラマ化し、さらにそれが劇場版として再編集された本作。
驚異の232分(4時間弱!!)
でも、本当に時間を忘れるほど作品の世界に引き込まれて、あっというまに(なんならもっと観たいくらい)過ぎて行きました。

時を忘れさせる一番の要素は、本作のヒロイン・浮世さんの人間像だと思うのですが、主人公・辻がどんどん彼女にのめり込んでいくように、観客の心も「もっと浮世さんのことが知りたい」という気持ちで満たされていく。

私は原作も全て読んでいて、その時は弱々しくて隙だらけな浮世さんに対して嫌悪の感情の方が強かったのですが、劇場版を観てその感情がひっくり返りました。
いわゆるファム・ファタール(男を破滅させる魔性の女)とは、男性中心の社会で生まれた歪んだ視点であること、女性の視点に立ってみれば然るべき背景が見えてくること、性別や立場に関わらず誰もが浮世さんのようになり得ること。
そういった気づきの種が、劇場版ではより丁寧に繊細に蒔かれていたように思います。

窓辺に立って外ばかり見ている浮世さんを、解放してほしいと願って止まなかった。

「ふたりなら堕ちても」
チラシに書かれたコピーの印象が、映画を観る前と後とでは大きく変わる本作。
そこにあるのは愛か、執念か…。
いずれにせよ、とてつもなく本気でした。
これは劇場で観るべき、というか劇場でしか味わえない作品だと思います。

◉早稲田大学演劇博物館 2020年度秋季企画展『Inside/Out ─映像文化とLGBTQ+』

秋晴れの高い空の下、久しぶりに早稲田キャンパスへ。
演劇博物館は魅力的な企画展をたくさんやっていて、現役大学生の頃からちょくちょく足を運んでいました。

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「内から見るか、外から見るか、それとも──。」
性の視点から映画やテレビドラマの歴史を紐解く今回の企画展。
戦後の日本映画から、日活ロマンポルノ、『逃げるは恥だが役に立つ』『きのう何食べた?』といった最近のドラマまで、その範囲は多岐にわたっています。

展示も琴線に触れまくりの奥深さでしたが、一番の目当ては記念プログラムで上映された『風たちの午後』(矢崎仁司、1980)。

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「見えない恋、聴こえる愛」
というコピーの通り、心の隙間を覗くように、風に紛れた声に耳を傾けるように、人が人を好きになるさまをじっと見守るような作品。

当時の撮影技術の都合もあってか、初めはよく見えなかったり聞こえなかったりして歯がゆいんだけど、観ているうちにそんなことどうでもよくなって、気づけば主人公の痛みと同化している自分がいました。

女の子が女の子を好きになる話だけど、性別とかを超えて恋の尊さや切実さが込められた作品です。
これが40年前の日本で、当時24歳(今の私と同い年!)の男性の監督によって撮られたという驚き…。
ディスク化も決定したようなので、ぜひ。

あと、もうひとつこの企画展きっかけで観たのが『カランコエの花』(中川駿、2018)。

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上映当時から話題になってたけど中々観に行けず、やっと配信で観たのですが、これは劇場に行けばよかった…!

40分弱の中編ですが、思春期の小さな花々のような可憐さや傷つきやすさが咲き乱れています。

一見押し付けがましさを感じてしまいそうな内容でもあるけど、役者の皆さんの誠実な芝居や、それをしっかり捉えた演出が、物語をちゃんと本物にしていて、まっすぐ胸に届きました。

他にも企画展きっかけで観たい映画が増えたので、じっくり観ていこうと思います。

◉『暮しの手帖』autumn 2020

今までも視界には入っていたはずなんだけど、ある日突然『暮しの手帖』が目にとまって、初めて買って読んでみました。

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すぐに真似したくなる暮らしのヒントや、いつか役立ちそうな生活の知恵まで、とにかく読むほどに暮らしへの関心が爆上がりしていく…。

私は絵本が好きなので、特集「どんなときも、絵本を開けば」も面白かったし、台湾で暮らす栖来ひかりさんのエッセイ「住む国変われば」はちょうど観ていた台湾映画の世界に深みを与える内容で、よかったです。

この雑誌を読んですぐに、チューリップの球根を買って春に向けて植えました。
定期購読しようかな。

◉額縁コラージュ

趣味で集めているアニメや映画のポストカードやシール、チラシ等をどうにかしたいとずっと思っていて、先日行ったジブリ美術館の展示室の壁面にインスパイアされ、ようやく飾れました。

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ダイソーで500円で買ったでっかい額縁に、ペタペタと敷き詰めて閉じ込めました。
左は映画やアニメのチラシとポストカード。
右は大量に溜め込んでたセーラームーングッズ。

配置や重ねる順番をめちゃくちゃ考えて、久しぶりに細かい作業に没頭できて楽しかった。。
また地道に収集して、額縁を増やして行きたいです。

◉加護亜依『恋愛ってなあに?』

最近、映画の宣伝活動でずっとお世話になってたメイクさんの趣味が私とドンピシャで、主にハロー!プロジェクトの話題で持ちきりだったのですが、その中で登場したのがこの曲。

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これ、2001年にファンクラブ限定としてメンバー1人1人のソロ曲が収められた8センチCDなんですけど、当時5歳とかだったので流石にここまでは知らず…。
メイクさんに教えていただいて、今になって出会いました。
本当に、ハロプロって掘っても掘っても曲が出てくる。

中古で探してゲットしたのですが、中でも加護亜依さんの「恋愛ってなあに?」が秋にぴったりな哀愁漂う楽曲で、最近はこればかり聴いています。

当時中学生のカゴちゃんの、可愛らしさと色っぽさの絶妙なバランスをした声色で

加護亜衣って加護亜衣って私
本当は牛乳嫌いなの…

って歌うのが、なんか、切なすぎて…。

他にも、当時のメンバー1人1人につんくさんがソロ曲を提供していて、石川梨華さんの「理解して!>女の子」も好きです。
今のメンバーでもソロ曲聴いてみたいな〜。

◉おまけ

最近買ったお気に入りマグカップ。
かわいい!

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Your great happiness is based on the warmth of your heart.
ヨギティーのタグの英文を読むのが最近の楽しみ。
それでは良い秋を。

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