「美少女戦士セーラームーン」31〜40話レポート
今週も今週とて、家にいながらめまぐるしい日々を過ごしていた。
アニメ「美少女戦士セーラームーン」を観ていたためである。
身体は自粛してたって、心は誰にも止められない。
今週もミラクル・ロマンスを胸に掲げ、31〜40話のレポートを綴る。
「美少女戦士セーラームーン」31〜40話あらすじ
ついに集ったぞ…5人のセーラー戦士が。
第33話「最後の戦士、ヴィーナス登場」で、窮地に追いやられたセーラー戦士たちの前に突如現れたのは、なんとテレビやステージで活躍するみんなの憧れ、セーラーV。
「どんなに苦しくても、諦めてはダメ!」
その正体は、5人目の戦士セーラーヴィーナス(愛野美奈子)だった!
ついでに、白猫のアルテミスも一緒に登場。
これまでセーラームーンやルナたちとは別ルートで、独自に愛と正義の活動をしていたらしいセーラーヴィーナスとアルテミスだが、ようやく合流し5人の戦士と2匹の猫が集結した。
7つの虹水晶集めも終了し、第32話「海野の決心!なるちゃんは僕が守る」の時点でダークキングダムが5つ、タキシード仮面が2つ手にしていたが、第34話「光り輝く銀水晶!月のプリンセス登場」でついにそれらも集結し、全てダークキングダムの手に渡ってしまう。
虹水晶を奪われ、窮地に立たされたうさぎと衛。
「どうしよう、セーラームーンになったら正体がバレちゃう。でもこのままじゃ、2人とも死んじゃう!」
そうして2人ともセーラームーンとタキシード仮面に変身し、ついに互いの正体を知るのだった。
しかしその矢先、セーラームーンをかばったタキシード仮面が敵に胸を突き刺され、重体に。
「タキシード仮面!タキシード仮面…!」
慌てて駆け寄り涙を流すセーラームーン。
すると、その涙に虹水晶が反応し、幻の銀水晶が蘇る。
そしてなんと、セーラームーンは月のプリンセスに…!
これまでセーラー戦士たちが探し求めていた月のプリンセスは、月野うさぎ、セーラームーンの中に眠っていたのだ。
プリンセスが目覚めたことで、様々な記憶が蘇り、謎が解明されていく。
・遥か昔、月にはシルバー・ミレニアムという王国があった。
・うさぎの前世は、その王国の王女、プリンセス・セレニティである。
・衛の前世は、かつての地球国の王子、エンディミオンである。
・ある時、シルバー・ミレニアムにある銀水晶の絶大なパワーを手に入れようと、ダークキングダムが攻め込んできた。
・それにより王国は滅んでしまったが、銀水晶の力で邪悪な意思は封印された。
・その時戦った4人の戦士の生まれ変わりが、セーラーマーキュリー、マーズ、ジュピター、ヴィーナス。
・月の女王は、プリンセスや戦士たちが普通の女の子として幸せに暮らせるように、最も平和なこの時代の地球に転生させた。
・ところがこの時代の地球でも誰かが邪悪な意思の封印を解いてしまったため、プリンセスや戦士の生まれ変わりであるうさぎたちは、平和のため銀水晶を守り敵を倒さなければならなくなった。
急に情報が増えて混乱するが、これがセーラー戦士たちの使命の所以である。
タキシード仮面こと衛も前世の記憶が蘇ったのだが、敵にさらわれて洗脳され、ダークキング側についてしまった。
彼については詳しく後述する。
そんなこんなで、引き続きセーラー戦士たちは平和のために戦い、うさぎはプリンセスにふさわしい女の子になれるよう奮闘するのだった。
セーラームーンで夢見る間取り
セーラームーンを見ていると常々思うことがある。
みんなめちゃくちゃ裕福…!
なんてったって場所は麻布十番。
時代も時代で、セーラームーンの放送開始は1992年だから、まだバブルの香りが漂っていた頃なのかもしれない。
特に、その生活の余裕っぷりを感じるのが登場人物たちの部屋である。
とにかく家が大きいし、部屋が可愛いし、綺麗。
私は暇さえあればネットで理想の部屋探しをしてしまうほど、部屋の間取りを見るのが大好きなので、みんなの間取りが気になって仕方がなくなってしまった。
ということで、31〜40話で登場した登場人物の部屋を抜粋して紹介する。
①うさぎの部屋
まずは、雑なスケッチで申し訳ないが月野家の外観。
赤い屋根の立派な庭付き一戸建てである。
庭やベランダに植えられた木の数からして生活の余裕っぷりが分かる。
うさぎの部屋の場所は断定しきれなかったが多分ここらへん。
4人家族で麻布十番に夢のマイホーム&マイカー。
まさに絵に描いたような理想の暮らしだ。
うさぎパパ相当稼いでるな…。
そしてこれが、うさぎの部屋。
方角はわからなかったが日当たりは良さそうである。
広さは一般的な子供部屋と同じくらいの6〜7畳くらいに見えた。
ベッド、鏡、カーテン、どれをとってもインテリアがめちゃくちゃ可愛くて、ザ・女の子の部屋という感じ。
大きな両開き窓が2つある明るい部屋、いいなあ。
両開き窓ってお城とかお姫様のイメージがあって可愛い。
朝目覚めたら両手で思いっきりドアを開いて、太陽の光を浴びたい。
魔法少女アニメやプリンセスアニメの主人公の部屋って、大体両開き窓じゃない…?
1つ難点を挙げるとしたら、ベッドとタンス・棚の配置だろう。
ちょうど頭上にタンスと本棚があるので、夜中に地震が来たら大変なことになる。
今すぐ配置を変えるか、棚を壁に固定するかした方が良い。
②衛の部屋
これがすごいんだ。。
まずは外観。
絵だと分かりにくいが、衛については過去に元基お兄さんが「リッチなマンションで一人暮らしをしている御曹司」という発言をしている。
したがってこれは麻布十番の高級マンションである。
階数も、部屋からの景色を見る限り割と上の方だろう。
衛は幼い頃に両親を亡くしているはずだが、大学生にしてこの暮らし。
相当資産が残っていたのだろうか…。
これが第34話「光り輝く銀水晶!月のプリンセス登場」で登場した部屋を見た限りの、大体の間取りである。
おそらく他にも部屋があって、全体像は1LDKか2LDKぐらいだと思う。
とにかく、このリビングだけでもめちゃくちゃ広くて、15畳はありそうだ。
壁一面の大きな窓からは東京タワーが見え、朝日がギラギラと差し込む。
やっぱ部屋は南向きか東向きがいいよね。
オシャレなローテーブルにはワインのボトルが置かれ、それを囲む2台のソファーもシックなグリーンでヴィンテージ物っぽい。
そして、ソファーに腰掛けた視線の先には、謎のでっかいスクリーン。
大きなテレビだろうか?
それともプロジェクター投影用のスクリーンだろうか。
どちらにしろ素敵な暮らしすぎる。
週末はゆっくり映画でも観ているのだろう。
スクリーンを乗っ取って現れたダークキングダムのゾイサイトも思わず
「素敵なお部屋ね。」
と開口一番に囁く。
敵も褒めるオシャレ部屋だ。
③少女の部屋
第31話「恋されて追われて!ルナ最悪の日」で7つ目の虹水晶の持ち主であると疑われる少女。
本当は少女の飼い猫が虹水晶を胸に秘めていたのだが…。
そんな一度しか登場しないモブキャラでさえ、とても立派な部屋で暮らしている。
外観からして明らかな豪邸だ。
まず、家の前に立派な階段と垣根。
洋画で学生たちがホームパーティーをするシーンによく出てくるような家だ。
屋上と煙突まである。
夏には屋上菜園でトマトを育て、冬には暖炉で温まるのだろう。
部屋の間取りはこんな感じ。
4人入ってもゆとりがあったので、一般的な子供部屋よりは広そうだ。
そしてやっぱり大きな両開き窓が2つ。
理想の部屋には欠かせない。
子供部屋にテレビが置かれているし、本やゲームも充実していたのでなんでも買ってもらえる子なのだろう。
子供部屋でこの広さ、この充実感。
一体どんな仕事をしている家庭なのだろう。
夕暮れに西日が差していたので、おそらく方角は西向きである。
朝が暗そうなのが気がかりだが、日が沈んでいくのをじっくり眺めるのも悪くないかもしれない。
このように、「美少女戦士セーラームーン」では主要キャラから脇役まで、とにかく良い部屋で暮らしている人物がとても多い。
週末アニメといえば「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」など割と庶民的な家庭が描かれたものが多い中、これほどリッチな暮らしに振り切っているアニメも珍しいだろう。
理想の暮らしを思い描きながら観るのも、セーラームーンの楽しみ方のひとつだ。
改めて聴く、ムーンライト伝説
毎週耳にタコができるほど聴いているセーラームーンのOPソング、「ムーンライト伝説」。
言わずと知れた名曲で、魔法少女アニメの主題歌でありながらどこか哀愁のある歌詞やメロディが耳に残る。
私も大好きでよく家やカラオケで歌っているが、アニメを観ているとよりその素晴らしさが染み入るようになって来た。
ということで、改めて「ムーンライト伝説」に耳を傾け、その魅力を語っていこうと思う。
①1音目の高揚感
「ブーーーン!」
この音を聴き逃してはならない。
威勢の良いエンジン音のような、ムーンライト伝説の1音目。
個人的に「ラブストーリーは突然に」の「トゥクトゥーン」と同じ効果があると思っている。
人が恋に落ちる時の音だ。
一目惚れしたかのように颯爽と、1発目から奏でられる恋の音。
この音を聞いた瞬間に、胸が高鳴り心が踊る。
②心地の良い韻踏み
ごめんね素直じゃなくて
夢の中なら云える
思考回路はショート寸前
今すぐ会いたいよ
泣きたくなるようなmoonlight
電話もできないmidnight
だって純情どうしよう
ハートは万華鏡
1番のAメロだけでもこの韻の踏みようである。
ゆったりとしたテンポと、マイナー調のメロディに乗せてひとつひとつ踏んでいくのが楽しくて仕方がない。
ワードが全てかわいい上に、声に出して心地良い。
「純情・どうしよう・万華鏡」のところとか気持ちがよすぎる。
この心地良さも、長きにわたって多くの人の心を掴み、歌われてきた所以だろう。
③壮大なラブストーリー
ムーンライト伝説の歌詞をざっくりまとめると、「純情な乙女が離れた恋人のことを想い、ミラクル・ロマンスをひたすら信じる」といったストーリーが見えてくる。
月の光に導かれて巡り会ったり、星座の瞬きで恋の行方を占ったり、同じ地球(くに)に生まれたと宣言したり、幾千万の星からあなたを見つけられると愛の強さを表したり…。
とにかく、月とか星とか話が壮大で、まるで離れ離れの織姫と彦星のような、宇宙を巻き込む大恋愛である。
まさにミラクル・ロマンスという言葉がそれを端的に表している。
アニメシリーズを観ていくと、実際に現在・過去・未来を通して想い合っているうさぎと衛の姿や、何度も巡り会ってしまううさぎと衛、同じ地球に転生してきたうさぎと衛など、ちゃんと歌詞とストーリーがリンクしていてより楽しい。
④寂しさという強さ
アニメのOPといえば、「おジャ魔女カーニバル‼︎」や「おどるポンポコリン」、「摩訶不思議アドベンチャー!」のようにアップテンポで突き抜けた明るさのあるものが多いが、「ムーンライト伝説」はとにかく全体的に湿っぽい。
歌い出しの時点で
「ごめんね素直じゃなくて」
である。
初っ端から謝るOPが他にあるだろうか。
他にも
「泣きたくなるようなmoonlight」
「神様かなえてhappy-end」
など、この曲の主人公はとにかくずっと寂しげである。
しかし、寂しいという感情があるからこそ、離れた恋人を強く思うしミラクルロマンスを強く信じるのだ。
この曲は、寂しさを強さに変える曲だと思う。
まさにこの人恋しい自粛期間にもぴったりだ。
寂しさを知っている人は強い。
ムーンライト伝説がそう語っている。
タキシード仮面
今週もやってくれたな…タキシード仮面。
先週までの時点で徐々に謎が明らかになりつつあったが、今週それらがよりクリアになた。
①衛がタキシード仮面であることが、セーラー戦士にもダークキングダムにもバレた。
②銀水晶を欲しているという点ではセーラームーンの敵だが、一方でセーラームーンを守るという使命感も強く持っている。
③衛は6歳の時に両親と死に別れ、記憶喪失である。
④事故以来、何度もプリンセスの夢を見るようになった。
⑤過去を取り戻すために銀水晶を手に入れたい。
⑥前世は地球国の王子・エンディミオンだった。
⑦正体がバレてから身柄を囚われ洗脳されて、ダークキングダム側についてしまった。
色々ありすぎて混乱するが、とにかく衛はタキシード仮面で、前世はエンディミオンで、今はセーラー戦士の敵なのである。
「セーラームーン、君は私が守る。」
って言ってたタキシード仮面めちゃくちゃかっこよくて何度も観たのに…。
悪に染まってしまったなんて。
「薔薇には棘がある。赤い薔薇も木枯らしが吹けば黒くなることを、知るべきだ。」
そう言ってセーラー戦士たちの邪魔をするタキシード仮面。
しかしわずかに良心が残っている様子も垣間見え、度々セーラー戦士を助けたりもする。
とにかく情緒不安定で、善にも悪にもどっちつかずなロールパンナちゃん状態だ。
早く目を覚ますんだ、タキシード仮面。
あなたの使命はセーラームンを守ること。
来週以降もミラクル・ロマンスを信じて見守りたい。
プリンセスの強さ 〜愛と信念〜
第34話「光り輝く銀水晶!月のプリンセス登場」で銀水晶に呼び覚まされ、前世がプリンセス・セレニティであることが判明するうさぎ。
その後、第35話「よみがえる記憶!うさぎと衛の過去」では
「銀水晶を守り、敵を倒さなければ、平和な世界もありえないのよ!そのために戦うのがあなたたちの使命、わかるわね。過去の悲劇を繰り返さないためにも、あたしたちは、力を合わせて戦わなければならないのよ!」
とルナに諭される。
他のセーラー戦士たちが、「わかったわ」「一緒に戦おう」と鼓舞し合う中、たったひとりうさぎだけが、
「あたしは、いや。」
と呟く。
プリンセスがそんなことをと言われると、
「プリンセスなんて言われても、ちっともピンとこないし、嬉しくもなんともないわよ!あたしは、月野うさぎよ!」
「使命なんて知らないわよもう!前世がなんだっていうのよ!関係ないわよそんなもの!なによみんな!あたしはもう、戦いなんていやなの!みんなが衛さんみたいになったら…あたしそんなの見たくない!悲しいの、嫌なの。」
と嘆く。
うさぎの言う通りだ。
ついこの間まで平和に暮らしていた女の子が、なぜ突然プリンセスだの前世だの言われて犠牲にならなければいけないのだろう。
中2女子として至極真っ当な意見である。
私がセーラームーンだったとしても同じことを言うだろう。
しかし、嘆いていても敵が襲ってくるばかりで、やはりセーラームーンが戦わなければ平和は守れない。
大切な人たちのことを強く想い、うさぎはなんとか自分を奮い立たせる。
戦うと同時に、うさぎはプリンセスの生まれ変わりとして、一人前のちゃんとしたプリンセスを目指さなければならなかった。
そうでなければ、銀水晶の本来のパワーを発揮できないらしい。
得体の知れない「ちゃんとしたプリンセス」になるべく、テーブルマナーや社交ダンスなど様々な修行に取り組むうさぎ。
しかし、結局はここに行き着く。
「あたしはね、あたしらしいプリンセスを目指すのよ!」
これが、月野うさぎというプリンセスの強さである。
本当は怖くて、悲しくて、戦いなんて嫌だけど、大切な人を強く想って立ち上がる。
あくまでも自分らしく、自分なりの信念を持ってプリンセスを務める。
どんなに理不尽な状況でも、大切な人を想う気持ちを忘れないこと、自分らしさを見失わないこと。
言葉で言うのは簡単でも、誰にでもできることではない。
月野うさぎ、一見どこにでもいるお茶目な女子中学生だが、やはり彼女は特別な星のもとに生まれてきたのだろう。
普段は泣き虫でおっちょこちょいなのに、ふとした瞬間とんでもなく大きな愛や信念をみせる。
この地球の平和を守るのは、彼女の強い愛と信念だ。
次週もセーラームーンは月にかわって、私を励まし前向きにしてくれるだろう。
今夜も月は高く昇り、変わらず街を照らしている。
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