
地域と人と繋がる!飯田わくわくツアー
真夏を思わせる気候とお天気に恵まれた、2024年7月20日。
小川町の飯田地区にて、NESTo主催の飯田わくわくツアーが開催されました。「地域と、人と、つながる」がテーマのこのイベントは、古代蓮の池、飯田神社、はげっと山(二子山)、小瀬田の田んぼ、センティードのZAIMOKU TERRACEを歩いてまわり、地域の方にご説明していただくというもの。NESTo会員さんと、ぐるぐるツアーの関係者、既参加者の皆さんの約20名の方にお集まり頂き、無事開催することができました。

日頃からNESToがお世話になっている農家の内田さんとのつながりがきっかけで生まれたイベントでした。
内田さんとNESTo
NESToとの接点が生まれたのが、NESToに設置されている薪ストーブ。小川町上横田地区にある里山で「森の仲間たち」のメンバーとして里山整備の活動をされている内田さんから、薪をNESToで使わないか、とお話いただいたのが昨年の冬でした。この薪は活動の中で伐採した木を使って作られたもので、他にも町内の保育園や飲食店などで使用されています。ぜひ、お願いします!ということでNESToでも購入させていただくことになりました。

中央の大テーブルの下には、床暖房の仕組みも備わっています

所在が分かる心地よさがとても嬉しかったのを覚えています
毎回軽トラいっぱいに積んだ薪をNESToまで運んでくれる内田さん。薪の荷下ろしをする中で、木曜日に入っているコーヒー屋さんのシンドバッドコーヒーさんが「お疲れさま」と差し入れのコーヒーを持ってきてくれたり、会員さん、お客さんとの交流する場面が自然と見られるようになりました。

そして薪が必要な冬を終えたあとも、夏みかんや庭木のお花を持ってきてくれるように。「ここに持ってこなければ草刈り機で刈っちゃうようなものを、喜んでくれる人がいて嬉しいんだよ。」現在では有り難いことに、毎週木曜日にほぼ毎回、朝と夕方にコーヒーを飲みに来てくれます。朝はお花を持って、そして夕方は活動のあとに仲間と一緒にホッと一息をつきに。


NESToという空間に、小川町の旬と季節を運んできてくれる内田さん。そんな内田さんが大切にしているフィールドに、今度は私たちが実際に足を運んで見に行きたい!知りたい!というのが、今回の企画がはじまる大きなきっかけでした。
イベントレポート
ここからは、当日のイベントの様子をレポートします!
センティード「ZAIMOKU TERRACE」
代々製材や建具制作を行い、新たに特注家具や内装デザインを行っている木工会社「センティード(SENTIDO)株式会社」さん。その工場内に新たに準備が進んでいる「ZAIMOKU TERRACE」がイベントの集合場所とランチ会場。
イベントに集まったメンバーで自己紹介をして、早速出発です。


ものづくりをする人が集う場所づくりが進んでいます!
古代蓮の池
埼玉県行田市では、約1400~3000年前のものと推定される蓮の種が公共工事を機に自然開花し、古代蓮の池が整備され有名な観光スポットとなっています。そんなロマンのある古代蓮が小川町にも株分けされて美しく咲いているこの小川町の古代蓮の池。内田さんが大切に管理している場所です。





ロマンの詰まった古代蓮の種!

冷凍ブルーベリーの差し入れも。生き返る…
飯田神社
飯田神社は、琴平神社・貴布禰神社・天神社の三社を大正元年に合併し、琴平神社のあった場所に鎮座しています。地元の方いわく、昔は神社からの見晴らしがとても良かったので、この場所が選ばれたのではないかという話でした。今では木が成長してしまい周りを見渡すことはできませんが、伺った話をもとに、当時に思いを馳せながら楽しむことができました。





二子山(通称 はげっと山)
飯田神社から次の目的地である小瀬田をつなぐのが二子山。ここからは山崎さんにバトンタッチしてご説明いただきました。さてこの山、地元の人に「二子山」と言っても皆さん「?」という反応。なぜなら「はげっと山」の愛称で皆さん親しまれているからです。今では想像がつきませんが、岩山がベースの山なので、当時は木もあまり生えていなくてハゲ山のようだったことからこのように呼ばれていたようです。現在は山崎さん含む里山整備の皆さんによって管理がなされています。

酷暑だったのでなおさら有り難かった…



大変なルートに見えますが、
実はおがわっこ保育園の園児たちの散歩コースとのこと。
子どもたちのパワー、恐るべし。

見つけた中で一番可愛い子をご紹介◎
小瀬田
二子山の道を進んでいくと、田んぼに開けた道に突き当たります。ここが小瀬田の改良区と呼ばれる場所で、小川町の有機農家さんが、有機農法でお米と麦を栽培しています。一番上にため池があり、見晴らしが良くて、気持ちの良い場所でした。



アイガモたちが動き回っているのがとっても可愛い!
ピンポン飯店によるアジアご飯
暑い中頑張って歩いた後は、お待ちかねのランチタイム!ぐるぐるツアーでも毎回お世話になっているピンポン飯店さんにお願いをしました。いつも美味しいお料理を作ってくださり大感謝です。今回はベジ対応の野菜カレーでした!写真にはありませんが、冷たい赤紫蘇ジュースも大人気で、どちらも美味しくいただきました。




(希望者のみ)ベリー摘み
ここからは番外編。内田さんはブルーベリーの木とブラックベリー木をそれぞれ育てており、その摘み取り体験をさせて頂きました!



この行為が本当に幸せだなと改めて感じた時間でした
おわりに(個人的な感想)
古代蓮を見るために7月中旬にイベントを設定したものの、やはり真夏の屋外イベントはかなり危険を伴うということを実感した機会でした(あたり前のことですが…)。参加者の皆さんにできる限りの暑さ対策をしていただくのに加え、保冷剤(パンッ!と叩くと冷たくなるやつを初めて使いましたがすごいですね)や梅干しを持って行くなど対策をしました。幸い、今回は体調不良者は出ませんでしたが、次回もそうとは限らない…何があるかわからない状況の中で不特定多数の人に向けてイベント開催するのは、不安が大きく工夫が必要(もしくは時期をずらす)だと学びました…
ただ、今回の条件下で行ったからこそ感じられたこと。それは森の心地よさです。日向の酷暑の中から森の中に入ったとき、参加者誰もがあの心地よさ(体感温度がかなり下がった)に感動しました。こんなにも気持ちが良いのか!と。森に心をよせて日常から管理をしている人がいて、私たちがこうして豊かな環境を享受できること。そしてそれが畑や生活環境にも影響していること。そんな現場を実際に見て感じて、関わるひとの口から言葉を聞くことができたのは、自分と環境の距離が縮まる貴重な時間でした。