【たべる】トマトとレタスのサラダ月見そば
STAY HOME時代のおうちごはん
新型コロナウイルスの感染拡大を防止する取り組みは、3月半ば頃から行政が外出自粛を呼びかける形で始まり、それは4月7日の緊急事態宣言で本格化した。
緊急事態宣言前から、街々では飲食店などが次々と休業。東京都では、小池百合子都知事が「STAY HOME」を呼びかけた。
安倍晋三首相が緊急事態宣言を発出してからは、そうした自粛傾向は加速。街の商店にはシャッターがおり、繁華街から人影は消えた。ゴーストタウンさながらの風景は、異様な雰囲気を漂わせる。
こうした緊急事態に際し、多くの人は家で過ごす時間が増え、ネットで動画視聴、読書に費やすようになる。
趣味に割く時間が増えたことになるが、他方で家事に磨きをかけようとする人たちも目立つ。家事といっても、炊事・洗濯・掃除から日々の買い物、ゴミ出しなど多岐にわたる。
そのなかでも「STAY HOME」で急増したのが、炊事に磨きをかけようとした人々だ。街の飲食店が休業し、なかにはテイクアウトや出前などを始める飲食店もあるが、以前より“食”の選択肢が減ったことは否めない。
緊急事態宣言により、「STAY HOME」が奨励され、それを気に自炊に取り組む人が増えたことは、今般の女性活躍社会の実現に向けても重要なターニングポイントになるだろう。
女性活躍社会は、いわば女性が結婚・出産などを機に離職せず、そのままキャリアを積むライフスタイルが当たり前になることを意味する。となれば、当然ながら男子に求められるのは家事能力だ。
家庭科の授業で、男子が家庭科を履修するようになって久しいが、それでも家事能力という面で比較すれば、いまだ女性優位の情勢であることは間違いない。
また、お父さんが休日に“趣味的”にやっている料理も、日々の炊事とは対極にある、意気込んでつくる料理は、特別な日のご馳走であり、それらは女性の家事負担を軽減するためのものではない。片付けが発生し、さらに後日の献立を狂わせるため、むしろ負担増になる場合もある。
家事とは、生きる上で必要不可欠な作業だが、それらは余裕があるときは厚く、そして多忙なときは効率が求められる。
まさに、臨機応変。そこが、”仕事”とは異なる面と言えるかもしれない。極言すれば、家事は手抜きでも問題ない。だが、その手抜き度合いが問題だ。
手を抜いても、手を抜いていないように感じさせることもできる。
大事なことは、簡単につくるということ
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