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89.運

先日、 小野寺 梨紗 リサッチ さんに紹介頂いた書籍を読んで感じたことを書きます。


書籍の内容

簡単にまとめると

「運はそもそも存在しなくて、現状をどのように解釈するかの違いである」

このように表現できると思います。例えば、雨が降った時に

「今日も雨か、何だか気分が乗らないな」

と思う人が居たとします。しかし、同じ状況であっても普段雨が降らない地域の人が

「久しぶりの雨だ!うれしいなぁ」

このように感じたとします。二つは同じ「雨が降る」という事象でありながら、受け取り方がまるで逆ですよね。

最初の人は「運が悪い」と感じると人もいるでしょう。しかし、後者は「運が良い」と感じるのではないでしょうか。

つまり、「運」はその人自身の受け取り方によって変わってしまうと言えます。そう考えると、「運」は私たちが考えていたようなものではなく、感じ取り方の違いである、といえるのではないでしょうか。

このような内容で、それを大々的に運が悪いと思う人と、良いと思う人を集めて、様々な実験をした様子や結果が書かれていました。

この、実験の内容がユニークで興味をそそられました。

運が悪いと思っておられる方にむけた、ワークショップについても書かれているので、実際にそれを行ってみるのも楽しいと思います。

あと、運が悪い人と良い人の違いについてもかかれており、運が良い人は、直感を信じる傾向が強いと書かれていました。

これは私自身が今までの人生の中で、そう感じた場面が多くあります。


自分を最も深く知るのは自分

40歳より若い頃は物事を判断する時に外部からの助言を参考に決めている部分が多くありました。よくあるパターンが以下です。

「直感的にこのようにした方がよいと思ったが、助言を聞いて、やっぱりこのようにしよう」

では、外部からの助言とは、と考えたとき、その助言は私自身の状況から導き出されたものではなく「ある分野では一般的にこのような考え方がよい」といった内容であることが多くありました。

確かにそれは当然のことで、私の状況を話したとしても、詳細まで正しく伝えられている保証はなく、正しく伝わっているとも限りません。

そう考えると、行動の判断基準となる情報は、やはり私自身が最も多く握っていることになります。

もちろん、経験が浅い時は自分のことを理解出来ていない状況が多いのですが、経験を積んでいくと

自分の判断 > 他者の判断

このような機会が増えます。もちろん、他者の専門的な助言も大切で、それも判断基準に含めるべきなのですが、参考とする度合いを自身の経験をもとに変えていくこと、これが重要です。


違和感

なぜ、そう感じるのかですが、これは多くの場面で

「やっぱり、こうしておけばよかった」

このような場面を多く経験したためです。初めは単なる結果論だと思っていましたがあまりにもその回数が多いので

「何かが間違っている」

このような「違和感」を感じ始めました。この「違和感」とこの本に書かれている

「運が良い人は、直感を信じる傾向が強い」

これとつながります。誰しも何かを判断する時には自身の経験や知識から導いていくと思いますが、往々にして初めの判断が正しいことが多いです。

これに気が付いて以降は、以下のように考えています。

  • 初めに決めた判断に最も大きな重みを付ける

  • 自身の経験の少ない領域では、他者の助言の重みを大きくする


当たり前と言えばそうなのですが、これをもとに行動すると、例え初めに決めた行動が的外れであったとしても、自身で判断したことなので、腑に落ちる状況が多いです。

重要なのは、このバランスを取るときに自身の知識や経験と照らし合わせることです。


更に一工夫

実は、これだけでは良い選択が出来ないことがあります。初めに直感をもとに決めた後で

「これ、ホントに大丈夫かな?」

と、少しでも感じたときは、すぐに決断や行動をしないでください。

これも、経験測からなのですが、このように感じるということは、何かが引っ掛かっている状況のはずです。

もし、1日待つことが出来るのであれば、その時すぐに判断するのではなく、翌日に再度同じことを考えてみてください。他者の助言を求めることが出来るのであれば、そうしてみてください。

これも多くの同じ状況を経験しています。このパターンの場合、多かったのが

「状況が変る要素があるかどうか」

これが、一つの鍵となります。決めた後で状況が変わってしまって

「しまった、もう少し待てばよかった」

このパターンが多いです。行動の指針としては以下です。

  • 少しでも不安を感じた時は決定や行動を待つ

  • 翌日に再度考える

  • 他者に相談出来る時はする


不思議なことに、同様に直感で決めたことでも、引っ掛かる要素が無い時は、判断や行動を行っても、問題ない状況が多いです。


まとめ

今回は「運」について書きましたが、それとよく似た考え方で「信仰」もあります。「信仰」によって、救われると信じる方も多く居られると思います。

私も子供の頃に

「お年玉がたくさんもらえますように!!」

と、神様にお祈りをささげた記憶があります(笑)

賛否あるとは思いますが、私自身は次のように考えています。

  • 運なんてものはない、但し運命はある

  • 物事の受け取り方は、自分次第

  • 共通の神は存在しない、神は一人一人に宿る

  • 自身の中の神は、その行いで、良くも悪くもなる

  • 共通の神は対立を生む


「運」
というお題から少しそれましたが、ここに書いたことが私の生きる上での一つの指針です。

小野寺 梨紗 リサッチ さんに、紹介頂いた書籍から記事が書けたこと、大変ありがたく感謝に尽きません。ありがとうございます。

「運」が悪いと思っておられる方は、視点を変えてみてはいかがでしょうか。

お気持ち感謝に尽きません🙇‍♂️