93.貧しさが支える世界
桂 雀太 さんと、 藤原ひろのぶさんのお話会を聞きに行ったときのことを書きたいと思います。
貧困
この日は初めに、藤原ひろのぶさんが90分お話されました。
藤原ひろのぶさんは、GOODEARTHというNGO団体で貧困に向き合った活動をされています。
バングラデシュで学校を作る活動をされているのですが、そもそもバングラデシュや貧困についての知識を持ち合わせていなかったので、大変興味深い内容でした。
子供達は学ぶ学校も無く、食べるものも十分にない環境で生活しています。仕事につける人も少なく、仕事があればそこに人が殺到するような状況です。
このような国では、仕事があればありがたいので、どれだけ安い賃金であっても、働き手が集まります。
そのため、労働者は安い賃金で働かざる負えません。これでは、どれだけ働いても、貧困から抜け出すことが難しい状況です。
モノの大切さ
海外から送られてきたモノは、ゴミの山として積みあがっており、そこから使えるものを子供達が集めるような環境です。
このゴミですが、古着等で利用できるものは良いのですが、利用出来ないものなどはそのまま放置されているので、時間経過と共に環境汚染が進行していきます。
そもそも、これらのゴミがなぜ増えるのかですが、それは過剰に購入し、不要になれば捨てる、これが繰り返されているためで、国外から持ち込まれるようです。
モノを過剰に保有している心当たりのある方も居られるのではないでしょうか。
私も若い頃はそうでした。あの頃は、そこまで考えが及んでおらず年齢は大人でも、中身は子供でした。今思えば情けない限りです。
今は決まった服をローテンションで着て着れなくなったものを補充する形にしています。下着や靴下は、穴が開いたら捨てる感じなので、シャツなどはどうせ見えないので、首回りなどボロボロだったりします。笑
ミニマリストと呼ばれている方のように、シンプルにしなくてよいですが、節度と身の丈に合った生活としたいですね。
もう一つ大きいのは、食料です。
廃棄される食糧があれば、どれだけの人が救えるのか、そのことについて話されていました。
これら、モノや食料というのは、元をたどれば貧困国で原料が作られている場合があり、カカオなども、子供達が木に登って刈り取るのですが、報酬は一か月で数千円です。
そうして、安く摘み取られた原料があるから、私たちは安くモノを購入し、食べることが出来る、このような現実があることを話されていました。
このような視点は今まで持ち合わせていなかったので、安さの裏には、多くの問題も潜んでいると感じました。
もちろん、買う側からすると安いにこしたことはないのですが、どのようなモノでも安すぎる状況というのは、好ましくないですね。
飲食店でもそうですが、同業者が安くすると、周囲もそれに合わせて安くする、このような状況になると最終的に、そこで働く人達が負担を強いられることになります。
今の日本は全体的にそのような側面もあるのかもしれません。モノであれ、サービスであれ相応の価値に設定しなければ、不幸な世界となってしまいます。
寄付
藤原さんのお話がとても共感できたので、この日は珍しく寄付をすることにしました。お金を封筒に入れて、事務の方に渡しました。
道端で綺麗な身なりで寄付を募っておられる方がいますが、私はそうした方へは寄付をしません。
何故なら、そうした方であればその寄付を募っている時間、自身の労働で収入を得、それを寄付に回せば良いと感じます。
もちろん、24時間テレビなどで行っている大々的な募金であれば、その形のが集めることは出来そうですが、以前にひと騒動ありましたね・・・まさに
「獅子身中の虫」
「恩を仇で返す」
100の善があれど、1つの悪が、全てを無にしてしまう悪い例です。人の欲とは恐ろしいものです。
一転笑いへ
藤原さんのお話が終わった後は、 桂 雀太 さんの、楽しい落語を楽しませて頂きました!
よくよく思うと、初めて桂 雀太さんの落語を見聞きしてから、毎月1回は繁昌亭か喜楽館に足を運んでいます。
全ての趣味を絶ったと思ったら、また一つ趣味が出来てしまいました💦
でも、多くの時間を占有されないので、今の趣味としてはベストなのかもしれませんね。これからも、楽しませて頂きます。
まとめ
何か行動を起こしていると、想定していない様々な学びがありますね。直接自身に関係ないと思われることでも、巡り巡って考えると、気づくことがあります。
今後もそうした機会を大切にしていきたいです。
また、桂 雀太さんが落語の後でお話された内容が
「道を極めるは、苦難あり」
の内容でした。その話を聞き、より人としての魅力を感じました。今までオープンな場では話されたことないと言われてましたので、ここで書くことは控えます。また、どこかでお話をされる時が来ると思いますので、是非足を運んでみてください。
藤原ひろのぶさん、桂 雀太さん、多くの学びをありがとうございました。今後のご活躍、応援します!
昨年は、桂 雀太さん、12/3喜楽館アワードでの優勝もあり、多忙だったと思われます。年末に体調を崩されたと、マネジャーの 角田 友紀 さんから、伺いました。この機会にゆっくり休んで頂きければと思います。
また、楽しいお話を聞ける日を楽しみに待ってます✨
お気持ち感謝に尽きません🙇♂️