神奈川県の情報モラル教育は充実しているのか
文部科学省では、学校教育分野、社会教育分野における情報化の推進のため、様々な取組を実施しているとし、「情報教育の推進」「情報活用能力の育成」を掲げる中で「情報モラル教育の充実」を挙げています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1408132.htm
文科省の思惑通りに情報モラル教育が実践されているのかが気になります。
特に神奈川県においてはこれらの教育が適正になされている実感がありません。
東京都ではこの情報モラル教育に「カリキュラム」を用意されています。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/school/document/ict/files/document/h30_jyouhou_moraru.pdf
東京都教育委員会では
平成 27 年度に「SNS 東京ルール」を策定しています。
児童・生徒がいじめ等のトラブルや犯罪等に巻き込まれないようにするとともに、豊かな人間関係の構築と、情報社会を生き抜く資質・能力の向上を図っています。
平成 28 年度に「SNS 東京ノート」を作成しています。
SNS について、児童・生徒が自分の身近な問題として主体的に考えることができるよう、情報モラルについて学ぶ補助教材であり、この教材には自分の写真をネットに公開することの危険性や、フィルタリングの有効性等に関する内容を、児童・生徒の発達の段階に合わせて掲載しています。
毎年、内容を見直しながら、都内公立学校の全ての児童・生徒にこれらを配布し、その活用を図っています。
また東京都では情報モラル推進校なる学校もあり平成30年度は8校が取り組みました。
この他にも千代田区麹町中学校の工藤勇一校長は「時代の変化に対応し、文部科学省のルールの範囲内でも学校の裁量でここまで変えられる」といって各学級に担任を固定する仕組みをやめ、定期テストや宿題も廃止するといった大胆な改革をいたしました。
これが注目を集め全国から視察が相次いでいます。
このような取り組みは神奈川県ではみたことがありません。
都教委と比べてしまうとHPも全然充実していないように感じてしまいます。
この大阪の高校の事案はなんかがっかりです。
こういう校則ができるようになることはやめてほしいです。
包丁やはさみは使い方ひとつで凶器になりえますが、正しい使い方を学校で教えてくれるので凶器として使用しようと思う人を防止しているととらえられます。
文科省は情報モラル教育にも取り組んでおり、スマホで授業に対する質問や意見や授業に対する評価までできるCラーニングというのを取り入れている学校だってあるのに、学校側が持ち込める情報端末を選べるのかがわかりません。最新のものを活用していれば、より便利で暮らしに役立つものを開発する思考力が育ちます。学校はそのようなクリエイターを育てるための教育現場であってほしいというのが、次世代を養育している小中高の保護者の願いです。
県教委に携わる皆様におかれましては、さすが神奈川県といわれるような情報モラル教育の充実がなされるよう期待しています。