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【目印を見つけるノート】318. 福島から銀河鉄道で帰ってきたこと

雨ですね。
福島も降っているようですね。
(たまたまニュースで見ました)
あんまり降らないでほしいな。

と思ったら結構降っていたのが、10分ほどで嘘のように晴れました。

セキレイの撮影、またも失敗😵💧
雲がすべて吹き飛ばされていくさまに、圧倒されてしまいました。

今日もお仕事は無事に。
えーと、何日かな🤔まるまる2週間ですか。何とかモナリザの微笑??で乗りきっています。マスクなので微笑んでも判別できないかもしれませんが😅

こちらは短期ですので、つつがなく期間を終われるようにつとめたいです。
しかし、なにしろ、勉強になるなあ😃

おとといふっと、お釈迦さまのことばを書きましたが、ご入滅は今日だそうです。
知りませんでした。

⚫福島に取材に行ったのですが

ちょっとだけ、福島の話を。
自分史上、もっとも心細かった電車旅の話です。

以前、雑誌のカラーページの企画で、
福島の食について取材しようと意気込んだはいいのですが、初めてできちんと準備していかなかったのです。うーん、テーマをきちんと決めなかったのが痛い。
帯同の現地のかたが車で素敵な風景のあるところを案内してくださったので、景色はたくさん撮れたのです。猪苗代湖とか田圃の夕暮れとか、登り窯とか、蔵とか、白鳥のつがいまで🦢🦢
郡山発でかなりガーッと回りました。
五色沼が特に素晴らしかったです。秋は最高です❤️

もとい、
食の部分がまったくなくて、私は焦っていました。帯同の方にも何てお願いしていいのか見当がつかなくなりました。福島はお米も野菜も果物もおいしいから何かあるだろうなんて……甘かった。

今ならどうするでしょうね。
リカバリー案。
喜多方ラーメンのお店に行ってもらうでしょう。それなら日中でなくても大丈夫です。そして、店主さんと顔つなぎをしておいて、電話取材の申し込みだけする。あとは帰ってから話を聞いて、蔵や会津の写真を風景として使う。
さらに、
今の私ならば、間違いなく鶴ケ城のことを書いて『会津魂』で締めるでしょう✴

余談
以前、TV東京で正月に西郷頼母(さいごうたのも)が主人公の長編ドラマ(『白虎隊〜敗れざる者たち』、北大路欣也さんが頼母役)がやっていました。感動して、大泣きして見終わったら、ジェームス三木さんの原作本をプレゼントしてくださるとのこと。
ハガキに、感動のコメントをびっちりと裏面一杯に書いて送ったら、本が当たりました。
TV東京さま、ありがとうございます。
あれから、小峰城も白河の関も絶対に書くんだと思っています。
『八重の桜』の西田敏行さんも頼母役よかったです。

もとい、
もちろん、当時の私にそのようなリカバリー能力はまったくありません。
どのような記事になったかは想像におまかせします。あ、その記事を見たキミ、シーッ🙊もう忘れよう。


⚫汽車は闇を抜けて光の海へ

ということで、ようやく本題です。
ふう。
なんと言いましょうか、笑い話です。

「さて、記事をどうやって構成しようか」と思案していると、刈り入れが終わった田圃の真ん中で車が止まりました。

「ここから1本で帰れますから」

帯同の方はそうおっしゃって、にこやかに運賃表を眺めて、いくらいくらですねとおっしゃいました。言われるままにお金を出すと、切符を買ってきてくださって私に渡しました。
私はこの展開に付いていっていませんでした。
行きは郡山だったのですが、ここはどこ?
確かに駅があります。ただ、ここから東京へ帰れるのかと少し不安になりました。

たぶん、会津田島駅だったのです。

何か急に心細くなりました。何線なんだろう、ぐらいの不確かさですぐに来た特急か急行に乗りました。

乗り換えがあるのかな。
郡山に出るのかな(←間違い)。
逃したらどうしよう。
もうすぐ夕暮れです。

今ならスマホで検索すれば一発なのですが、そのときはスマホどころか時刻表も持っていません。東京までどれぐらいかも分かりません。結構不安でした。

いつ乗り換えかな。
アナウンスはあるかな。

そう思っているうちに鬼怒川温泉に着きました。

鬼怒川?
知っている地名だ。
というか、もう福島じゃなくなっちゃったの?
郡山には行かないんだ(←間違い)。
あれ?

知らないというのは本当に恐ろしいものです。鬼怒川で、もうほとんど日は暮れていました。鬼怒川に行ったことがありませんでしたので、東京に1本で帰れるのかもよくわかりませんでした。

鬼怒川を過ぎると外はもう真っ暗。ここからがいちばん不安でした。本当に。列車の窓に自分の顔が映るばかりで、『銀河鉄道999』の鉄郎になった気分でした。メーテルは行先を知っていますが、鉄郎には初めてのところばかりでしょう。

私はクレアが好きだけど、いないよなあ。

そんなことを思っているうちに、私の目にまばゆい光が飛び込んできました。
春日部に着いたのです。
春日部だ❗
埼玉だ👀‼️
ここからなら、絶対に帰れる😆
クレヨンしんちゃんもいる……かな。
リアルに、この路線で見たいちばん眩しい光でした。
タグ・ホイヤーの大きなポスターがホームに貼られていることに気がつきました。
「Don't crack me under pressure」
(プレッシャーをかけて割らないで)
この言葉で、私のプレッシャーは見事に外れました。呪文みたいでした。

おかげさまで、列車は無事に浅草に到着し、私はおうちに帰れたのでした。

このお話は、いろいろな意味で恥ずかしいのです。取材の体たらくもそうですが、「1本で東京」を春日部まで信じられなかった申し訳なさといったら。きっと帯同の方はこの鉄道を体験してほしかったのだろうと……どうでしょう。

いずれにしても、鉄道好きのみなさまに一喝されそうなおはなしです😢

乗っていたのは東武特急スペーシアでした。鬼怒川に行くときよく利用される特急ですね。
会津田島はスペーシアの終点の駅でした。会津鉄道になるのかな。

もったいなかったなあ。
そうと知っていたら、一駅一駅味わって楽しんだんだけどなあ。
とことん無自覚だったことにちょっと後悔を残した初めての福島行きでした。

いつか捲土重来しますね。

地震に遇われたみなさま、日常の暮らしが一日も早く戻りますように。
心からお祈りしています。

長くなってしまいました。
今日はもう、この曲しかないでしょう。

ささきいさお『銀河鉄道999オープニング』

ささきさんの声、今聴いても本当に素敵ですね。

私は今もクレアが好きです。

それではまた、ごひいきに。

尾方佐羽


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