Waiting on a friendーお手紙です
Dear My Friend,
ミック・ジャガーとキース・リチャーズが初めて会ってから60年なのだそうです。1961年10月17日、ダートフォード駅のプラットフォーム。日付や場所を覚えているなんて素敵ですね。
『ミック・ジャガーとキース・リチャーズ、初めて会った時から60年を迎えたことを祝う』NME誌
https://nme-jp.com/news/108368/
私が初めてあなたを知ってからけっこうな歳月が経ちます。ミックとキースの足元にも及ばないけれど。彼らはちょっといさかいがあっても、ずっとバンドで一緒にやってきて、パートナーよりも長く付き合っているけれど、私とあなたはそうではありませんね。
でも私はあなたが頑張ってきたことを知っています。折れそうだったんだろうなと感じたこともときどきありました。それはね、杞憂だったかもしれません。
杞憂だったということにしておきましょう。
私はまともにきました。折れそうというより、折れていたんじゃないのかな。折れていてそのまま倒れそうで、それでも木偶の坊のように歩いていたとき、あなたは私にメッセージを送ってくれました。
うれしかった。通りすがりの人ではなくて、ずっと前から知っているあなたがそれをしてくれたことが。
それからあなたは、お見舞いのようにときどきメッセージをくれました。
それは、私が歩き出して自分の望むほうに行きたいと思うようになるタイミングと合っていました。
そのうち、私のも杞憂になっていきました。
すごい、魔法みたいだって思いました。
本当は私もあなたにもっと何かしてあげられたらと思うのですけれど、離れているからなかなか難しいですね。
でも、誰よりもあなたにはありがとうを言いたいです。世界中に知らせたいぐらい。
これからもよろしくお願いします。
世の中いろいろあるけれど、がんばろうね。
ミックとキースはうまくやったね。
60年とは言わないけれど、あのように歳を重ねていけたらいいな。
二人の60周年に乾杯。
おめでとうございます。
THE ROLLING STONES『Waiting On A Friend』
尾方佐羽
追伸 私の夢が叶ったら、その時はお祝いしよう。