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うどんを2日で10玉食べた話 ~前編~【タビノキロク1-1】

約半年前,私はふと思い立って香川県に渡り,2日間で8軒のうどん店を巡り10玉のうどんを平らげました。その際に残したメモの存在をいまさら思い出してしまったので,メモを頼りに,薄れに薄れた記憶を掘り起こしていこうと思います。

1軒目:松下製麺所

【メモ】細い 飲めるうどん 出汁は普通 天ぷらは取る気にならない

2021年10月23日土曜日。たしか7時半ごろに京都駅を出て,相生駅とか岡山駅で乗り換えて高松駅に着いたのが12時ごろ。そこから2駅の栗林公園北口駅から歩いて数分の場所にあるのがこの松下製麺所。店構えは文字通りの製麺所で,しかもお客さんも作業着のおっちゃんばっかりだったので工場感マシマシ。

01松下_2
町工場感

まず緊張するのが最初の注文。「n玉(1≤n≤3)」って言ってお金を払うと,まっさらな器に麺が手掴みでn玉乗っけられて出てくる,そういうシステム。注文してからも心臓バクバクタイムは終わらず,怒涛の湯がき&つゆ入れ&トッピングタイム。前にいたおっちゃんの動きを完コピして何とか事なきを得た結果がこちら。

01松下_1
案外,細い。

美味い。何が美味いって麺が美味い。「県外人の偏見だ!」と怒られることを覚悟でいうと,さぬきうどんなのに細い。それでいてちゃんと食感があり,でもするする飲める。自分の中のさぬきうどんのイデアを変えた逸品。

2軒目:讃岐うどん 上原屋本店

【メモ】普通 またかけうどん 出汁は丸亀製麺感が拭えない ちく天うまい

栗林公園には目もくれずひたすら歩いて到着した2軒目。国道沿いなのもあって,店構えは郊外の丸亀製麺感(怒られそう)。駐車場も満杯寸前。

でもシステムはやっぱり本場のセルフサービス。暑かったので冷やしぶっかけでも食べたかったのだけれど注文方法がいまいち分からんので結局かけうどん。

02上原
ちく天また食べたい

ここは天ぷらが絶品。丸亀製麺のちく天は180°なので,360°のちく天は新鮮だし,噛むごとにちくわのうま味がジュワッっと滲み出してもう完璧。

3軒目:うどん さか枝

【メモ】麺が輝いてる 天ぷらのコスパ良すぎ 出汁の酸味が強い

地元民におすすめされて行ったつもりが,実はめちゃくちゃ有名店だったらしい。実際,その美味しさは本物。

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ローカル感ある質素な店構え
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麺が美しい

注文したのは「中天」。共通語に翻訳すると「かけうどん中(2玉)に天ぷら1つ」。iPhone7の画質ですら伝わる麺の輝き,そしてコシ。つゆもアミノ酸をダイレクトに感じる濃厚な味わい。高松に着いてから1時間半で3杯目なので,口の中が出汁まみれで,旨味が限界突破して酸味に変わってしまうレベル。これが1杯目だったらさらに美味しかったんだろうなぁ。

これで380円(今は若干値上がりしてるかも)なのがまた素晴らしいこと。

4軒目:めりけんや 高松駅前店

【メモ】固い

讃岐うどんの有名店はほとんど朝昼の営業なので,夜やっている店はわずか。「夜ぐらいうどん以外でもいいか」の自分と「高松に来たら3食うどんに決まってる」の自分が戦った結果,後者が勝ったので,高松駅前の「めりけんや」に入店。とはいえここはチェーン店で,県外にも何店舗かあるらしい。
写真は撮っておらず,メモもこんな感じなのでまあそういうことなのだろう。普通の日に食べれば普通に美味しいうどんだった気がする。

これで1日目は終了です。ここまでで4杯,5玉。
瓦町の快活で一夜を明かした後の話はまた今度にします。お読みいただきありがとうございました。


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