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「こういう、優しくなりたいと思う空間をつくれば、みんな幸せになるって信じている」(小杉湯 関根江里子さん)

去年、最も熱心に聞いていたかもしれないポッドキャストTAKRAM RADIO。

年をまたいで2回連続で登場されたゲストは、小杉湯副社長の関根江里子さんでした。すべてのお話がおもしろかったですが、下記の箇所が特に、今の自分に考えるきっかけをくれました。

お客さんのことを信じていて、場所の力を信じているので。ふつう、銭湯とかスーパー銭湯って、注意書きがたくさんあるんですよ。「ここでカラーシャンプーしないでください」「場所取りしないでください」「ティッシュは1枚まで」って⋯⋯ 銭湯に行っていただくと、たぶん本当、(注意書きが)20枚とかあるんです。
でも、小杉湯って注意書きを1枚も貼らないっていうのが、自分たちのポリシーで。愛情を持って場所をつくれば。図書館で騒ぐ人はいないですし、美術館で大声でしゃべる人もいないですし。こういう、優しくなりたいと思う空間をつくれば、みんな幸せになるって信じているので、注意書きを書かないっていうのがあるんですけど。それは完全に平松家イズムだなと思います。

※Vol.267<22:12-23:04> 部分を引用。太字は筆者

Vol.267 あなたの知らない銭湯入門~ふるまう・裸・身分を手放す


年末年始、一棟貸し宿泊施設として、f life houseの整備を進めているのですが、未経験の領域でもあり、いろいろなYouTubeや本などを見て、先達のアドバイスを参考にしています。

その中には、「備品はどんな風に使われるか分からない。壊される前提で購入・準備した方が良い」などのアドバイスがありました。「なるほど。そういうものか」と思って、自分たちが思ってもいないような最悪な使われ方をされることも想定しながら、施設を整備するということをしています。

しかし、上で引用した小杉湯のポリシーの話を聞くと、愛情をこめて場をつくって、利用する方の善の気持ちを引き出せるのって良いよなとも思いました。

最悪のことも頭の片隅におきながら、「この施設は、たいせつに整備されている場所だから、使う我々もたいせつにしよう」と世界からやってくる利用者さんに感じてもらえることを目指してみます。

〈追記〉
ポッドキャストでも話しました。


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小笠原 隼人
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