顕微鏡
フランツ・ヴィンツィンガー『デューラー』(前川誠郎 監修、永井繁樹 訳、グラフ社、1985)。銅版画「メランコリア」について言っていることの1つ、「壁に掛かった砂時計1つにしてもまさに傑作である。ふくらんだガラスの向こうで砂がサラサラと落ちる様子は、その質感のまま、顕微鏡を覗いたような精密さで表わされている。」140ページ。その前の139ページ、「砂時計《メランコリア》(部分拡大図)」。それまで、はっきり見ていなかった砂時計を、はっきり見る。部分を拡大しているのではない「メランコリア」1枚のすべてを、134ページで、見ることができる