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ネルヴァル『火の娘たち』(中村真一郎・入沢康夫訳、ちくま文庫、2003)には、「幻想詩篇」も。その詩の1つ、最初の「廃嫡者〔3文字にルビ エル・デスデイシヤドー〕」(中村・入沢共訳、450~451ページ。もとの詩も読める)についての「解題・訳注」(入沢康夫、493~499ページ)、この詩の第4行について「これが、アルブレヒト・デューラーの銅版画「メレンコリア」と、そこに描かれた黒い天体を指すイメージであることは、つとに指摘されている。」つとに。そして、ネルヴァルの『オーレリア』(第1部第2章、第2部第4章)や『東方紀行』にも、デューラーの、この版画について記してある、という(496ページ)。次の497ページで「デューラー《メランコリア》」の絵を、見ることができる

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