なるほど、
筑摩書房の「ちくまプリマーブックス」の1冊、倉本四郎『怪物の王国』(1988)に、「マックス・エルンスト」の章の「(1)」「(2)」「(3)」「(4)」がある。4ページの長さの文章が4つ(196~211ページ、合計16ページ)。「(2)」は「「オレは鳥だ」——マックス・エルンスト(2)」で、その最初が「エルンストは、じぶんがヒトではなくトリである、と宣言していた画家である」(200ページ)。この文の下に、羽毛のようなもので派手に仮装しているエルンストの写真があって、この「写真は、なるほど、彼〔ルビ かれ〕が鳥であることを証明するようだ」(同じページ)。「鳥みたいなのだ」(同じページ)