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【YouTube文字起こし】2021年度おがる・親の会共催研修 家族会の紹介 NPO法人北海道学習障害児・者親の会 クローバー
みなさんこんにちは
NPO法人 北海道学習障害児・者親の会 クローバーの理事長の永瀬と申します。本日はクローバーの活動についてご紹介をしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
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それではクローバーの活動についてご紹介をいたします。
⒈クローバーのご紹介
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クローバーはLD等発達障害を抱える子供たちを持った親の会として、34年前に発足をしました。
当時、発達障害というのはほとんど認知をされておりませんでしたので、発達障害がどういうものか、あるいは発達障害を周りの方々に理解していただいたり、啓発を進めるというようなこと、それから親同士の出会いと支えの場として、そういうことを目的として発足をいたしました。
その後、会員の数はいろいろ変動はございましたけれども、現在(2021年度)は札幌を中心として、全道に85家族という会員数になっています。
それとクローバーは2011年に特定非営利活動法人として認定をされております。
それでは、具体的な活動ですけれども、3つに分けてご紹介をしたいと思います。
⒉クローバーの活動のご紹介(1/3)
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まず1つは、親の会としての基本的な活動。総会を開催したり、年4回の会報の発行などを行なっております。
それから有識者を招いた講演会や勉強会、これについても開催をしています。
最近はコロナ禍でなかなか開催が難しい状況もありますけれども、何とか工夫をしながら、開催をしている状況でございます。
あとは子供達に向けたレクリエーション活動も積極的に行なっております。
クローバー全体ですけれども、人数が多いということもございますので、子供達の年齢に応じて、青年部の1、2、学齢部というような感じで、部を分けて活動を実施しております。
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これは一昨年に行ったレクリエーションのご紹介です。
白石区の防災センター見学をしたり、アサヒビールの工場見学などを行っております。
⒊クローバーの活動のご紹介(2/3)
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活動の2つ目はペアレントメンター養成事業です。
ペアレントメンターというのは、同じ境遇をもった親のことです。
発達障害のあるお子さんをもつ若い親たちに対して、私たち、発達障害をもつ子を今まで育ててきたという先輩の親たちが、心配ごとを聞いてあげたり、色々、相談に乗ってあげたりということで、若い親たちの心を和ませたり、子供たちへの接し方などについても多少なりともアドバイスができるということで、活動をしております。
札幌市から委託を受けて、もう7年になりますけれども、活動を行なっております。同じように北海道庁からも委託を受けて、活動を行なっております。
⒋ライフステージ(年齢構成)比率の推移
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ここでクローバーの子供達のライフステージ、年齢構成について、ご紹介をいたします。
クローバーの発足当時は、当然、子供たちは小学生、中学生の年齢構成が多かったのですけれども、それから、もう30年も経っておりますので、だいぶ内容も変わってきています。
例えば2014年、6年前になりますけれども、大分、子供たちも大きくなりまして、小学生が10%、中学生が18%、それに対して青年が61%という状況になっておりました。
これがさらに5年経ちますと、もう青年が84%というような状況になっています。
現在(2021年度)は同じように、青年が83%という数字になっているという状況でございます。
そこで今までは親の会ということがありますので、「親の支援」が中心でしたけれども、これからは、それと同時に「子供自身の自立の支援」も行なっていくべきだというふうに考えて活動しております。
⒌クローバーの活動のご紹介(3/3)
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そこで3つ目の活動ですけれども、親の会の活動を並行して、プロジェクトを立ち上げました。
「ハッピーステージプロジェクト」という名前ですけれども、2020年を発達障害者の飛躍元年とするプロジェクトということで活動を始めました。家族支援、自立支援、就労支援。それぞれ具体的な実績を残していこうという活動でございます。
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その中の1つとして、ワンストップ支援組織というものを考えました。
子供たちは色々な支援を受けながら活動しています。しかしその支援というのは親に促されたり、あるいは親が仲介をすることによって支援を受けているというのが、非常に多い状況になっています。
もし、親がそういうことができなくなったとすれば、子供たちはもう支援を受けられなくなるという心配がありますので、親が何らかの理由で支援ができなくなったとしても、本人がきちんと支援を受けられるように、親亡き後も子供たちが安心して生活できるような仕組みを作るべきだというふうに考えました。
それで子供たちが困った時にすぐ連絡ができる、ワンストップ支援組織を作るというように考えました。
その組織に本人が連絡をすれば、「どこどこに連絡をしなさい」あるいは「どこどこに行きなさい」というようなアドバイスをしてくれると同時に、子供たちが社会参加をする上において、色々な指導、教育なども一緒にできたらいいのかなというふうに考えました。
この実現のために色々考えましたが、スタッフをそろえるとか、スキルアップを図るというような難しい問題が結構ございます。
なかなかこの実現は難しいということがわかりました。
それで、この内容については踏襲をしながら、もう少しシンプルな内容で対応してはどうかというふうに考え直しました。
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それがこのリマインダー業務ということになります。
リマインダーというのは、スマホのアプリなんかにもあります。
「いついつ、こういう予定になってますよ」ということ、それを忘れないように連絡をしてくれるということですけれども、それと同じような仕組みということになります。
子供達とリマインダー事務局が常に連絡を取るような体制を作っておいて、リマインダー事務局から常に「元気ですか?」というような問いかけをすると、子供たちからその返答が来ます。これをすることによって、子供達の安否確認ができるということになります。それから、当然通常のリマインダー的な業務も行う。
こういうことを行うことによって、もし、子供たちが不安に思ったり、助けが必要になれば、そういう発信もリマインダー事務局に対してできるのではないか、こういう関係を構築することによって、子供達の安心安全が保たれていくのではないかなというふうに考えて、今実践をしているところであります。
⒍まとめ
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まとめになりますけれども、親の会として発足して、もう30年以上が経ちました。子供たちも立派に成長してきていますし、親たちも色々勉強をしながら、見守りを続けてきました。
しかし、親たちもそこそこの年齢になってきています。これからは、子供たちが継続的に支援を受けていけるということ、継続性ということが、非常に重要になりますので、親にもし何かがあったとしても、その支援が継続していくように、場合によっては第三者が実践する支援の仕組み。例えば先ほどのリマインダーのようなもの。こういうものにバトンタッチしていくということも考えていきたいというふうに思います。
それと親の会は親たちの心の支えとして、これからも継続して活動していくというふうに考えています。
子供たちが幸せを感じて生きることができるよう、これからも活動していきたいというふうに考えています。
クローバーの活動について紹介をさせていただきました。以上で紹介を終わります。ご清聴どうもありがとうございました。
クローバーのホームページ
【YouTube NPO法人北海道学習障害児・者親の会クローバー】
【YouTube 札幌市のペアレントメンターについて】