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日記:Is life beautiful?

M-1アナザーストーリーを観た。

M-1に出てくる芸人の殆どは、大なり小なり闇を抱えている。
お笑い芸人におけるエリートというのは、若くして何らかのキッカケでバラエティ番組の人気者になる人のことであるようだ。M-1という実力主義の舞台に命を賭ける人は、タレントとしての能力を評価されなかった、暗黒の時代を経験している人が多いように感じる。
もちろん例外もあり、2018の霜降り明星なんかはかなりのエリートでありながら実力も伴った稀有なタイプだ。しかし2019のミルクボーイ、2020のマヂカルラブリーなどは暗黒の時代を経て這い上がってきた。
その点で言えば、今年の錦鯉なんていうのは、長谷川さんの50という年齢からして辛い時期をずっと過ごしてきたことは想像に難くない。

M-1アナザーストーリーは上質なドキュメンタリーで、M-1チャンピオンの過去の苦悩を赤裸々に描く。上手く行かない時期を経て、それでも諦めなかったから今がある、と。
その姿はとても美しく、感動を誘う。でもその一方で考えてしまう。上手く行かない時期を減れば、暗黒の日々を耐え忍べば、絶対にいつか光は差すのか、そんなことないだろ、と。

今、自分は鬱病に罹り療養中である。
かつての友人はほぼ全員働いている年齢だが、自分だけは布団の中で一日の大半を過ごしている。座って作業することも十分にできない。
まさに暗黒の中にいるのだ。

錦鯉が過去をバネにして栄光を勝ち取ったサクセスストーリーに、自分もあんな風になれるのだろうか、と思う。栄光の影に、夢半ばで散っていった人の屍を探してしまう。

それでも今日くらいは、希望を抱いて眠るのも良いのかもしれない。
布団の中でnoteを書いて、今日は十分頑張った。寝る。

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