靈氣は、日本が伝承すべき伝統だと信じている
龍神靈氣読本は、毎週月曜更新します。
臼井靈氣生誕100年まで、あとわずか。
2004年に業界入りしてから、ずっとある意味そこは目標点でした。
この17年の間に立場が変わり、位置付けが変わり。
でも、発祥の地京都で伝授できる喜びは、やはりひとしおだったりするのです。
こんなニュースを目にしました。
この街に移り住んで、コロナ禍に遭い、一番考えたのが「継承する」ということでした。
神奈川時代は、閉じるために生きてきた節がありました。
でも、京都で暮らしていると、受け継ぎ残すこと、守ることを凄く考えるようになります。
千年を越す時を受け継ぎ守り暮らしてきた人々。
臼井靈氣は、鞍馬山で体得されたあと、東京で広がります。
でも、岐阜出身の臼井甕男氏は東京の人ではありません。
伝承の仕方を見ていても、明らか京都でよく見る文化伝承の形を踏襲しています。
龍神靈氣は、靈氣のお教室には珍しいお稽古方式を採択していますが、それは臼井甕男氏が道場を開いていた意図を受け継いでのことです。
コロナ禍があり、神奈川の生徒さんがお二人、オンラインで週1くらいでお稽古に通われていました。
この間お二人とも人生が一気に加速していったのは、見ていてあっぱれ感がありました。
元来靈氣はエネルギーなので、循環させた分はきっちり還るのです。
月1より週1の方が可動域が広がるのは、ある種当然の流れかもしれません。
特にこれからの半年はある意味世界的正念場を通過します。
御多分に漏れずわたしも正念場、後悔なく高みを目指そうと思っています。
靈氣がいつか、科学的に証明される時代が来る。
臼井甕男氏は生前そう言われていたそうですが。
科学には、二つの捉え方があり。
演繹(えんえき)と、仮説実証。
演繹とは、みんなが周知の事実、だからこそ100%である代わり新たな発見はできません。
反対に仮説実証は、新たな発見がある代わり100%がありません。
仮説実証なくして、知的成長はなされない。
その領域を歩いていくのが、靈氣療術なのだと思うのです。
100年前日本で生まれ、戦争によりいつの間にか西洋のものになりかけている臼井靈氣。
でも、西洋にはない療術はきちんといまでも作用させることができる。
伝統が消えてしまうのは一瞬だから。
だからこそ、それをしっかり伝え、受け継いでいただきたいと思っています。