靈氣というセーフティネット
龍神靈氣読本は、毎週月曜更新します。
今週はどうやら一日遅れで更新できた……。
西陣の拝み屋が扱っているのは、臼井靈氣の後継型です。
臼井靈氣とは、今から100年くらい前、大正末期に京都の鞍馬山で天台宗のお坊さんだった日本人臼井甕男氏によって発見された気療法。
元はチベット密教に伝わるものだった、など諸説がありますが、一般公開されている情報について精査してみても「臼井甕男が編み出した」的な表現を使っているものはおそらく海外でもないと思います。
もっとも海外は日系人の高田はわよ氏が有名で、でも高田女史は実は臼井甕男氏と面識がなく、その弟子のひとりであったとされる林忠次郎氏のお弟子さん。
そして林忠次郎氏は、実は弟子ではありましたが「臼井式」と名乗ったことは一度もないのではないか、と考えられます。
東京信濃町にあった療養所では「林式」として開業されていたからです。
100年の間伝承されるには、いろいろな人の手(想い)が入ってもおかしくない。
臼井靈氣療法学会は現存していますが一見さんお断りで、そうなった経緯も実はわたしはよく存じません。
情報を得られない=お前は知る必要がないもの、と判断し、必要ならいつか分かるのだろう、とばかりに独自にいろいろなことを研究し、改良して龍神靈氣を作り上げました。
しかし、自分のしていることは「靈氣」としてできるだけ臼井式に寄せているつもりで、臼井式の伝授もさせて頂いています。
Reikiには「靈氣」「レイキ」「霊気」の三種類あり、おのおの作用が違いますよ、というのは、うちに入門してくる生徒さん皆にお話していること。
わたし自身、14年前まである組織の公認師範として教授に携わっていた時期もありますが、そこで学んだのは「霊気」と「レイキ」でした。
現在Reikiは全世界で何百万という人が実践するものとなりました。
いろいろな先生方がいろいろなお考えを元に教授しています、だからこそ、自分に合ったもの、求めるものをきちんと探してほしいと思うのです。
海外勢(日本語圏外の人、という意味で)が大変だなと思うのは、音を綴れば「靈氣」も「霊気」も「レイキ」もすべてReikiになってしまうこと。
日本語の繊細さには、こんなところでも驚かされたりします。
そして、靈氣ではできるけど、他でできるかはわからない、
そういう分野のことが、実践しているといくつもあるのです。
京都で伝授を始めてから他校から転門してきてくれた生徒さん、神奈川でも、転門してきてくれた方がいます。
龍神靈氣の考える靈氣伝授は「エネルギーのチューニング」、その人の身体から出る音をアルトからソプラノに変える感じ。
カラオケ的にいうなら、ベースのキーを変えてしまう。
だから、一度うちで伝授を受けると以前の師範のところへ戻られても、同じ音で鳴らすことが出来なくなります。
転門の際は、必ずその説明をして、それでもいい人だけをお迎えする。
反対に言うなら、もし合わない師範の元に行ってしまった場合、そのチューニングが狂わない限りずっと苦しい時期を過ごさなければならないかもしれれない、ともいえるわけで。
再伝授を受ければチューニングを変えることが出来る、それって靈氣の一番の特色だと思っているのです。
チューニングが自分にあっていれば、その調べを奏で続けたらいい。
続けていれば、仮に誰かの影響で失ったものがあっても戻ってきたりする。
それが本物ならば、ね。
昨日の夏至は、そんな経験をした時間でした。
ときどき、Facebookの個人アカウントに書いたりするのですが、14歳のときに佐野元春さんの「Someday」という歌を初めて聴きました。
歌詞にある「きっといつかは愛の謎が解けて」という一節がずっと記憶にあり、自分の仕事はそれがすべてのような気がするのです。
謎を解いたそのあとは、いったい何をしたいのだろう。
その答えが見えた2021年の夏至、10年研究してきた脳科学でしたが、その出力をどうやら始めるときのようです。
霊能力や霊障は、結局最後は脳科学。
これについてのお話は、またいつか。