「外気導入型連結竈門」の完成は近い?
試行錯誤しながら調整している「外気導入型連結竈門/かまど」。何度も試作を重ねてやっと完成が近づいできました!屋外の屋根のない場所に設置しているので、今のところ耐火レンガを並べただけの状態。ですがレンガの並べ方を工夫してデザインも洗練されてきたと思います。
このかまどは薪の節約のために二連のかまどを連結することで、左のかまどでごはんを炊くと右のかまどでお湯が沸く、というのをテーマにしています。
左のごはん用のかまどには鉄の羽釜を使っています。鉄は熱の伝わり方がゆっくりなのでアルミに比べて焦げにくく、ふっくらとしていて甘みを感じる美味しいごはんを炊くことができます。
右のお味噌汁用の羽釜はアルミ製。軽くて扱いやすく熱の伝わり方が早いのでお湯も沸きやすいです。もうひとつの理由としてはお味噌汁を鉄釜で作ると鉄臭くなってしまってあまり美味しくありません。なのでアルミの羽釜を使っています。
ポイントは本体ごとグレーチング(側溝の蓋などに使われている鉄のすのこ)の上に乗せて、かまど自体が空中に浮いていること。かまどの下から空気を取り入れることで酸素不足で火が消えてしまうことを防いでいます。
燃え滓は下に落ちてくれるので目詰まりも起こしにくく火吹き竹も不用なんです。焚き口を閉じてもしっかりと燃えてくれるので熱効率も良いかなーと思っています。
試しに白米を炊いてみましたがうまくいきました!お味噌汁の方も触ると熱いぐらいまで沸きましたが沸騰まではしませんでした。なので右のかまどでも直接加熱できるように調整したいと思います。
このかまどは週末に開催予定のミュージカルを学ぶ子供たちと一緒にかまどでごはんを炊く「宮沢賢治と玄米ごはん」と、大戸洞舎さんの新米コシヒカリをかまどで炊く「朝ごはんの会」に使う予定です。