案件を受ける前に考えておくべきこと
こんにちは(ogaaryo)です。
エンジニアを目指している方のご相談を受けていると、案件を取るためには技術的なスキルを身につければ良いと考えていらっしゃる方が多いと感じています。
スキルがあれば案件を受けることができる、クラウドワークスやランサーズで簡単に案件を獲得できる。
そんな無責任かつ不誠実な情報に振り回されてしまい、最初から案件を取るということに固執してしまっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は案件を受ける前に考えておくべきことをお伝えします。
記事の目的
👉案件を受けることの本質を理解する
記事の対象読者
👉これからエンジニアを目指そうとしている、すでに目指して始めている方
👉案件は開発スキルを身に付ければ獲得することができると考えている方
案件を受けることの本質
まずは、案件を受けるとは何かを考えていきましょう。
結論からいうと、「クライアントとの信頼関係(契約関係含む)を結び、それを基にした納品物の全ての責任を担う」ということです。
因数分解してみると、
🤝「信頼関係・契約関係」
💪「責任を担う」
の大きく2つに分類されます。
この分解された要素を詳しくみていきます
案件における「信頼関係」のポイント
信頼関係や契約関係において重要ポイントは「どうやって信頼関係を結ぶか?」ということです。
例えば、クラウドワークスを例にしてみると、まずクライアントが案件を登録します。それに対してエンジニアがその案件を引き受けることができることを意思表明します。基本的には1つの案件に対して複数のエンジニアが手を上げるので、クライアントは候補の中からセレクションをかけていきます。
このセレクションにおいてクライアントは何を持って選定をしているかと言えば、「信頼(契約)できそうか」を見ています。
信頼を作るためには、もちろんメッセージのやり取りの文面・内容やレスポンスの速度などのコミュニケーション面も重要ですが、それ以上にもっと重要なのは「実績」です。
全くの実績が無い状態では、まずもって信頼を作りたいと思う壇上にすら乗らないのが現実だと考えた方が良いです。
ではどうすればいいか?具体例としては以下のようなものがあります。
💪とにかく最初は実績作りのために0円でも案件を受ける
💪知人や友人などの既に信頼がある人間から案件を受ける
ポイントとしては、制作実績では無く、仕事の実績を作る必要がある点です。なぜかというと、自分個人で単純に制作することと、仕事として制作をすることでは難易度が全くことなります。※もちろん仕事の方が難しい
そのため、最初はお金を発生させない(もしくは少額)で、契約関係をきっちり作らなくても良い知人や友人から仕事を受けて、とにかく実績を作っていくことがおすすめです。
現在の交友関係から可能性がありそうな人にできるだけ相談を持ちかけてみましょう。
もし交友関係が全く無いという場合には、「エンジニアとしての就職をして人脈を作る」「勉強会やコミュニティに参加して積極的にネットワーキングをする」ことなどを検討して下さい。
案件における「責任」のポイント
次に「責任」の部分です。こちらはまず大事になることは、仕事においてトラブルはつきものですが、当然案件を受ければ想定外のトラブルは数多く発生します。
会社の仕事は自分の代わりにそのトラブルを解消してくれる、もしくはトラブルを未然に防ぐ仕組みがあることもあります。
個人で案件を受けるということは、トラブルを全て自分で考えて解決しなければなりません。
もちろん技術的なトラブル、契約上のトラブル、ひいては体調・怪我などの健康面のトラブルなども全てマネージメントしていかなければなりません。
大げさに聞こえるかもしれませんが、案件を受けていくということはサラリーマンマインドからの脱却を意味します。
自分自身が経営者であり、リーダーであり、唯一の意思決定者です。
ただし、責任や覚悟はネガティブなものではありません。責任を持ち全てを自分ごとに捉えていくことで非連続的に成長することができます。
全てを自分で解決していくこと(もちろん相談者を見つけるということも含めて)、サラリーマンマインドから脱却する覚悟を持つこと、世間と個人で渡り合っていくことを改めて認識しておきましょう。
まとめ
今回は案件を受ける前に考えておくべきポイントをお伝えしました。これから案件を受けようと思っている方はどうしても技術的なスキルにのみ着目してしまいますが、案件の本質は「信頼」と「責任」です。
このポイントをしっかりとおさえておきましょう!
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