長時間労働の功罪
こんにちは(ogaaryo)です。
本日は長時間労働の功罪についてお話していきたいと思います。
誤解を生まないようにしたいので最初に結論をお伝えすると、結論としては長時間労働は推奨すべきでは無く、ましてや強制は絶対にNGだと考えています。労働時間は法律・ルールに準拠すべきであり、契約に即することが前提にあります。
そのため、今回の記事はあくまで私の経験から、私個人にとっての長時間労働がどういう功罪(手柄と過ち)があったのかをお伝えできればと思います。
なぜ長時間労働が生まれるのか?
振り返ってみると20代の頃、平日16時間働き、土日も働いているという状況がざらにありました。
ではなぜ長時間労働をしていたのかを考えてみると、
・単純に仕事が楽しかった
・長い時間働くことに陶酔していた
・働くことで他のことを考えずに済んでいた
といった要因があったように思います。
要因1:長時間労働の陶酔
長時間労働には陶酔する要素が多くあったように思います。例えば、「長時間働けば一定の成果は出やすくなるので、周囲からの評価・承認を受けやすくなる」などはわかりやすい例です。
長時間働く→小さな結果→周囲からの承認→より長い時間働く→小さな結果...
つまり、気が付かぬうちに仕事を時間で解決する癖が付いてしまい、結果を出すためには時間をより長く使うという解決策を選びがちになり、より長い時間労働をしているという状況になっていました。
長時間労働をしている本人は長い時間を使っている意識が無くても、潜在的に結果を出すためには時間を使えば良いという意思決定をしてしまっているので、なかなか抜け出すことはできず、承認欲求が満たされる成功体験となり、その成功体験からの脱却できなくなっていました。
要因2:働くことで他のことを考えずに済む
長時間労働を加速させたもう1つの要因は、仕事のことだけを考えていれば、自分の将来、家族、友人、恋人、お金、などなど考えずに済んだことです。
これらは本来は、自分の人生を豊かにしてくれるものです。
その当時は、それらのことを考えることが煩わしく、考えたくなかったため、とにかく仕事に打ち込めばそれら全てを忘れることができました。
これが、趣味や余暇であれば周囲から認められづらいのですが、仕事の場合は周囲がブレーキになることが無く、とにかくアクセルをひたすら踏んでしまっていました。
長時間労働の功罪とは何だったのか
その結果どうなったかというと、「やりきる力、プロとしての自覚、根性や気合」などは身についたと感じています。
ただし、その反面大きな反省があります。
それは、「イシューを捉え、生産性を上げ、大きな結果を出すことを意識できていなかった」という点です。
仕事の本質は「結果を出す」ことであり、「長時間働く」ことではありませせん。
大きな結果を出すためには、イシューを正しく設定し、生産性を向上させる必要があります。
結果を出すための方法が時間で解決する方法しか知らなければ、当然ながら生産性を上げることも、イシューを設定することもできるようになりません。
もちろん長時間労働をしているから上記ができないという訳では無く、伝えたいのは時間で解決するのは1つの手段であり、目的では無いということです。
ではどうするのか?
時間で解決することはあくまで問題解決のための1つの手段であるという認識を持つことが重要だと考えています。
例えば、1つあたり1時間かかるタスクを100個やるためには、何も考えずにタスクを実行してしまえば、100時間かかります。
しかし、以下のようにイシューを捉え、生産性に着目していれば全く結果は変わってきます。
・本当に100個やる必要があるのか?何のためにやるのか?🤔
・タスクの優先順位を付けることで1つのタスクの時間を半分に減らすことはできないか?🤔
・今後同じようなタスクが発生するのであれば、200時間かけても自動化しておくことはできないのか?🤔
例を挙げればきりがありませんが、イシューの設定や生産性の向上によって単純に100時間かけて時間で解決した結果よりも、大きな付加価値がある結果を生み出すことが可能になります。
仕事の本質を捉えて、時間で解決する以外の方法を身につけていくことが重要だと考えています。
現在、長時間労働になっている方は、イシューを捉えることや生産性を上げることを改めて意識してみることをおすすめいたします。
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