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あなたの思考、ハッキングされてませんか?


今年のクリスマスと正月は机と向き合う。
正月なんて、みんなとわいわいするはずなのに、医学部に入って正月休みはなくなった。

勉強が嫌だからではなくて(嫌なら大晦日も正月もぱーっと過ごしてる)、晴々しい新年を毎年迎えられていない1人孤独さを少し感じるのが切ない。そんな3度目の新年を迎えようとしている。

私は医師にはなる。これは不変の未来であり、そうなりたいと思っている。だが、世の中の目まぐるしい変化を体感して、自分のやりたいことを考えることが多くなった。

自分の好きなことを動画にあげるTIKTOKやYouTube をはじめ、後ろ盾が何もない一般人でも脚光を浴びられる時代になった。
なんて、自由な世界になんだろう。

12/22の冬至を境に「風の時代」に切り替わったという。これからの時代は目に見えない、存在しないものが主流になるのかもしれない。
実際にはいないが、いるという想像の世界で話が進むzoom会議や、VRゲームは、自分がいるという空間を時々忘れさせる。

ふと思う。自分がここにいると自ら言わなければ、自分という存在がなくなってしまうのではないか。架空の人と話し、架空の世界で話す世界が当たり前になってきている今、自分が受身の態勢のままだったら風にいつか飛ばされてしまいそうだと危惧する。

Tiktok のスクロールのように、
自分が好きなことは手にとり、嫌いなもの、興味のないものはスルーをする。批判するエネルギーを使うくらいなら、無視をした方が楽だとさえ考える風潮だからこそ、つまらないものは消えていく流れがきている。

5Gが進んで、自動運転さえも日常になってしまう将来、人は二極化すると私は考える。

自分の頭で考え、行動し、自分の目で確かめ実現する人。

存在しない世界で、存在しないものに考えさせ、自分で決めたという錯覚で解決する人。

後者をもう少しわかりやすく言うと、今日何食べたいのかを考えるのではなく、アプリに問いかけ、アプリが答え、その答えの食べ物を食べるといった具合だ。


「ホモサピエンス」の著書ハラリ氏は次のように述べていた。
「人はなぜ地球をコントロールできたのか。それは柔軟性と集団行動ができたからだ。」

ひとは、紙切れを1万円と名付けて価値のあるものであるという嘘を信じるという柔軟性と分業してこの世界を回していく集団行動が地球の支配者のようなポジションを獲得した。


いまホモサピエンスの上をいこうとしているやつがいる。


それは、『思考を奪取されたヒト』である。

考えることをめんどくさいと思ったヒトから、どんどん自分の脳が「データ」にハッキングされていく。
食べるものまで決定権を「データ」に取られてしまった先にはもはや、それを食べているのは誰なのだろうか。


話が散らばってしまったが、私が言いたいのは、自分は何をしたいのかを考え、面倒くさがらずに自分と向き合ってほしいということだ。

アプリを活用するが悪いということではない。ただ使用するときに、目的をきちんと考えてほしい。

痩せたいという目的があった時、アイスとポテチはどっちの方が自分の目的に合致しているのか悩んだ上で、一つの判断材料としてアプリを使う。もう一度自分で考え、自分で答えを出す。

目に見えないものとうまく付き合っていくには、目に見えないものはツールとして扱うことを念頭に入れたい。

自分がやりたいことを見つけた人は、おめでとうございます。ハッキングは感知されませんでした。


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