この素晴らしき世界:ジェンダーフリーとしての童貞論
突然だが、俺がツイッターでいつも言っているのは以下の3つだ。
①雑誌オリーブはパンク
②童貞はジェンダーフリー
③石田ひかり>>>ゆり子
である。①はここを読んでもらうのがいいと思うし、③は誰も興味無いと思うのでここでは詳しく言わないが、今回みんなに伝えたいのは②である。
童貞はジェンダーフリー
そもそも童貞とは何かというと、まだ異性と肉体関係をもったことがない男性のことを言うのだが、肉体関係を持ったからと言って、男性器の裏にある童貞線が切れてしまう*とか、そういうことは無い。
俺が述べたいのはそんなセコく、かつどうでもいいことではなく、その状態でのピュアな魂である。魂の前では、すでに結婚してるだの、子供がいるだの、性別が違うだの、そんなものは全く重要ではないのだ。
▽童貞とは
じゃあ童貞のスピリットとは何かというと、
「思考の前にがむしゃらに突っ込み、失敗する悲しさ」
「ただの浅い思いこみで挑戦し、失敗する悲しさ」
だ。後先考えずハードコアなスピードでぶつかり、そして憂いある悲しみが発生している状態である。これは大人になると知恵や理性がついてできなくなる傾向にあるのだが、それをやってのける!そこにシビれる!あこがれるゥ!のが童貞である。
たとえば女子でも、
・ママチャリで好きな男子学生を追い抜く時、彼と同じ空気を吸おうと、息を大きく吸ってその後、ガードレールに激突して負傷するも、かっこよく口から血をペッと吐く
・手弁当をアピールするために、わっぱ弁当箱を買って持ってきたが、満員電車のダメージでバキバキになってしまっており、かつ箸を忘れて、机の奥のコンビニ弁当についてたスプーン(鉛筆とかのカス付き)で食うが、”ワイルドなアタイ”感で誤魔化す
とかよくあるだろ?
それは童貞だ。素晴らしく童貞だ。
心当たりのある女性諸君!胸を張って叫んでほしい。アタシだって童貞だ!と。そして俺もアンタたちをこう呼ぶ。「この薄汚ぇ童貞野郎!」と。
▽21世紀の童貞
ロックは男性のものだ、というやつは流石にこの21世紀に存在しないだろう。昔はおそらくいたと思うが、今は違う。その点ではロックも童貞も同じなのだ。
童貞とはすべてがマッチョでもないし(当たり前だが)、フェミニンなものでもないし、かといって男性のオタどもの専売特許ではないのだ。
俺は少なくとも、(俺的な視点で見た)数人の女子童貞クソ野郎を知っているのだが、本人たちは生きづらそうに思えた。
なぜなら、女性というだけで「そんな愚かなことをしないだろう」というレッテルの元で、"女性としての"常識を振る舞うように社会的な圧力をかけられていたか、もしくは「天然」という、なんだか曖昧で、呼ぶ側が思考停止したジャンルに放りこまれていたからだ。
”もし彼女たちに、この童貞という概念が適用されれば、もっと彼女たちも派手にママチャリでぶつかることが出来るのに…”
…と俺はいつも思っていたのだが、さすがにそれを面と向かって「お前はイイ意味で童貞だ」などと言えるはずはないし、また言ったところで「この小汚いおっさんは何を言っているのだ」としてしか思われないのが関の山だ。
ああ、はやく童貞界にスージー・クワトロ的な、かっけえ(女子)童貞クソ野郎の登場があれば、この概念は世界中に広まり、そのフォロワーがつづくことで、この世界はもっと素晴らしくなるはずである。
なぜなら、童貞のバカさは、しょうもなくてかつ大笑いできる代物だからだ。女性に適応されただけで、世の中に2倍のバカがあふれるんだぞ。
こんな素晴らしい世界はないよな!