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大角洋平「身体拘束中の被疑者に対する取調べ前の権利告知制度の機能的分析」判例時報2535号15頁(2022年)を読む

判例時報賞特別賞! 大角洋平さん(愛知学院大学法学部講師)が「身体拘束中の被疑者に対する取調べ前の権利告知制度の機能的分析」で判例時報賞特別賞を受賞されました。おめでとうございます。  大角さんは、一橋大学にいらっしゃった葛野尋之先生(現青山学院大学法学部教授)のお弟子さんです。法と経済学や法と言語学に関心を持って刑事法を研究していらっしゃる新進気鋭の研究者です。  「新進気鋭」って頻繁に目にしますけど、どういう意味なんでしょうか?と思って、Google先生に訊いてみたら、「

    • 要諦の要諦①

      睡魔を倒した先で得られる民事裁判実務の知恵 判例時報で連載されていた橋本英史「講話 民事裁判実務の要諦(1)〜(12・完)ー裁判官と代理人弁護士の方々へ」を読みました。全12回、1回あたり見開き3〜7頁、合計見開き57頁。見開きの片側で終わっている場合もありましたけれど、全体を通して約100頁に亘る作品で、毎回おなかいっぱいの読後感でした。  「講話」、「民事裁判実務」、「要諦」とカクカクした漢字がタイトルに並んでいます。裁判官に任官してから約39年の東京高等裁判所の部総括判

      • 春日武彦『無意味とスカシカシパン』(青土社、2021年)

         本に埋もれる時間を満喫するためにある場所に行ったら、春日武彦さんの『無意味とスカシカシパン』が目についたので、手に取ってみました。  春日さんは、精神科医です。この方が書いた『援助者必携 はじめての精神科〔第3版〕』(医学書院、2020年)はオススメです。まあそれは後に書くとして、こちらのスカシカシパンはエッセイ集ですね。  スカシカシパンとは、「【すかしかしぱん】 Astriclypeus manni ウニの一種であるが、形が平たい円盤状で、とげが短くて密生しており、ビ

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      • 要諦の要諦①

      • 春日武彦『無意味とスカシカシパン』(青土社、2021年)