ネルシル 寝るを知る~睡眠中の心身の状況変化~
睡眠中の心身の状況変化
2種類の睡眠:ノンレム睡眠とレム睡眠
ヒトの睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠という2種類の睡眠状態から構成されています。
急速眼球運動(まぶたを閉じている睡眠中に眼球がキョロキョロ速く動く | rapid eye movement:REMs)が出現する睡眠をレム睡眠といい、REMsが出現しない睡眠をノンレム睡眠といいます。
脳波・眼球運動・筋活動からなる生体電気信号(睡眠ポリグラム:PSG)の特徴を大まかにまとめると、ノンレム睡眠では眠りが深くなるにつれて脳波が徐波化し、入眠期にゆっくりした眼球運動が出現、骨格筋活動の低下が特徴としてあります。レム睡眠では準覚醒状態の脳波、急速眼球運動出現、骨格筋活動の消失という特徴があります。
また、ノンレム睡眠には浅いまどろみ状態から深い熟睡状態まで含まれていて、眠りが深くなるにつれて、脳温・脳血流・ブドウ糖代謝などを低下させて皮質ニューロン活動を鎮静化し、意識水準を下げます。一方、レム睡眠はまどろみより深いけど平均的には熟睡状態よりも浅い眠り(レム睡眠=浅い眠り、というのは間違い)で、脳温などが上昇し、大脳を活動方向へ作用させます。(下表参照)
最後に、ノンレム睡眠とレム睡眠のセットの繰り返し周期は平均約90分(60-110分程度の範囲で変動あり)となり、そのセット数は睡眠時間によって3-6回程度あります。
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