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Twitter廃人だった人間が、Twitterから距離を置いた話
数か月前アプリをスマホからアンインストールするまでTwitter廃人でした。
私がTwitterにのめりこんでいった2010年代初頭は、SNSを通して承認欲求を満たそうとする人も今と比較すると少ない時代でした。
スマホの普及率も断然低く、今ほど情報がたくさん行き交うようなものでもなかったと記憶しています。
文字数制限も煩わしいと思う人も少なくなく、文字数に囚われたくない人たちはブログを利用していました。
そのため、Twitterは特定アカウントで話せる文字数制限付きの掲示板のような扱いだったと感じます。
そこからほんの2-3年で周囲でのTwitterを含めたSNS利用者数が上がっていきました。
要因は様々ですが、その中の1つにスマホ普及率の上昇が挙げられます。
私がスマホを持ち始めた頃はガラケーを使っている人が大半だったにも関わらず、
1年後にはスマホ利用者が増え、更に1年後にはまた更に利用者が増え、気付くころにはガラケー利用者の方が少なくなっていました。
当時主流だった2年縛りのことを考えると、iPhoneやAndroidが出てきた2010年あたりからの5年で普及率が急激に伸びる理由にも頷けます。
「インスタ映え」が流行語大賞に選出されたのは2017年のことです。
インスタが日本で日の目を浴びるようになったのが2014年近辺だったと記憶しているので、スマホが普及しSNSが広まっていき、たくさんの人がSNSを利用するようになっていったというケースとしてわかりやすい例だと思います。
インスタの例を話しましたが、勿論Twitterも利用者数が増えていきます。
利用者数が増えていくと共に様々議論を呼ぶようになりました。
それこそバイトテロを起こす人がたくさん出てきて「ばかったー」と呼ばれ始めたのもこの辺りの年代です。
段々と誰かと繋がるということに嫌気が差し始め、気の置ける身内と好きなアカウントをフォローした小さなコミュニティで生活するようになりました。
最初は本当にどうでもいいようなことで話して笑って、凄く楽しいTwitterが戻ってきたように感じました。
ですが、いつも変わらない面子で会話をしていると当たり前ですが段々話す内容がなくなっていきます。
勿論会話が発生することもありますが、徐々にTLを見てFFの生存確認をするだけになっていきました。
それでもTwitterを辞めなかった理由は、途中から誰かと会話をするためのツールではなく、情報取得や自分の考えを腑に落とすためのツールとして利用していたからです。
丁度就職をした頃だったこともあり、心の内を話せる場所がTwitterでした。
就職先が所謂ブラックな労働環境だったので、その日起こったことをツイートすることで心の平穏を取り戻そうとしたわけです。
今考えるとそういうことはメモ帳に書いておいた方がよかったなと思いますが、当時私にはTwitterしかなかったので鍵をかけた中で叫び続けることしかできませんでした。
その会社を退社した後も、心の声を吐き出したり思考を垂れ流すことは辞められず、先日アプリを削除するまで延々と続けていくことになります。
こうなってくると「会話したい」と思う人たちとは反りが合わなくなってきます。
会話が成立しないですし、そもそも話そうとも思えません。
気が付くと1人疎遠になり、また1人疎遠になりを繰り返していき、「1人でいても変わらないな」と思ったタイミングでアカウントを削除しました。
途中特定ジャンル専用のアカウントを作成してそこから繋がった人と話すこともありましたが、結局のところ「たくさんの人がみているかもしれない」という環境でツイートすることに嫌気が差すので長くは続きませんでした。
1人で鍵垢に籠るようになってから悠々自適だったかと訊かれると、それはまた異なりました。
自分で思ったことを何でも話していいのでいろんなことを吐き出せましたが、それが仇となって吐き出した内容に近しいツイートがTLやトレンドへ表示されるようになりました。
所謂フィルターバブル現象です。
最初は「似た思考の人もいるんだな」と軽い気持ちで見ていましたが、思考を流せば流すほど文字の渦に飲み込まれていく感覚が非常に強く、これは自分の意思や考えなのかそれとも誰かの影響を受けているだけなのかと混乱するようになっていきました。
そういうことをひと月も続けていると頭がおかしくなりそうになったので、10年使い続けたSNSのアンインストールに漕ぎつけたわけです。
アンインストール後はブラウザから閲覧することもありますが、必要がある時にだけ開くように心がけています。
情報発信に強いSNSとして確立している以上、全く開かずに情報を得るには難しい部分もあります。
ですが、それを免罪符に利用するのはまた異なるので必要な時に必要なだけ活用をしていけるよう全く閲覧しないという制限はかけていません。
また、今後の展望としてはRSSを活用していけたらなと考えています。
SNSは利用していると自分で情報を拾いにいっていると思いがちですが、実際は受け身だったなと今とても痛感しています。
現状では不明確ですが、その辺りも何かしら対策していきたいです。
Twitterを辞めた当初はTwiMemoを使って思考や心の内を吐き出しをするようにしていました。
これが結構よかったみたいで、吐き出しもTwitterをやっていた時よりかなり少なくなりました。
(そもそも影響させる情報が少なくなったという点も大きいです)
取り入れる情報を制限するとローカルで周囲が話している話題を知らないということもありますが、その時はその時で調べればいいかと思うようになりました。
今まで情報を見て考えつぶやくのに使っていた時間で、今は好きなことをするようにしています。
中でも編み物や洋裁といった手芸は一躍買っていると感じます。デジタルデトックスとして今人気があるのも頷けます。
他にもイラストの勉強をしたり、音楽を聴いたりとても有意義な時間を過ごしています。
今これを読まれている方の中にはSNSに悩みを持っている方もいらっしゃると思います。色んなしがらみがあったり、それこそBuzzにメンタルを持っていかれる人もいることでしょう。
もし、この文章が貴方の参考になれば嬉しいです。