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【短編小説】砂の女王
机と椅子がおかしい。教室で本を読んでいたら、野蛮な同級生たちから突然に殴られ、それから逃れるために一時避難していた30分くらいの短いお昼休みの時間で、僕の机と椅子は砂に変えられていた。とてつもなく精巧な作りで、写真を撮りたいくらいだけど、あと数分で授業が始まる。教科書はもちろん木でできた方の机の中、と言いたいところだが、ご丁寧に砂の机の中にすべて移されているではないか。しかも、驚くことに、この砂でできた机と椅子はかなりの強度で僕が座ってもびくともしない。これなら授業も受けられそうだ。
しかし、当たり前のことだけど、こんな机と椅子では授業はできない。先生に怒られるに決まっている。とても残念なことだけど、僕は行方不明の机と椅子を探さなければならない。そして、この砂でできたものをどかさなければならない。飾っておきたいけど。
きょろきょろと周りを見回してみると、案の定、数人の女の子がくすくすと笑ってこちらを見ていた。しかも、私が犯人だよと言いたいのか、自分の机の上に大量の砂が入ったバケツを置いている。
「あの、僕の机知りませんか」
「は?知るわけないでしょ?机あるんだからそれに座りなよ」
キャハハとその集団は笑い、主犯であろう八木さんは砂をいじり始めた。何をやっているのだろうか。その才能をもっと別の所に活かしてみろ。と言いたくなったが、この人たちは言うことなんか聞くわけがないから、僕は大人しく机と椅子を探した。教室の端っこに追いやられていただけだった。
サンドアーティスト、もとい、八木さんは学校では有名な生徒だった。入学当初から授業中は寝ているか、落書きをしている。先生が何度注意しても聞くことはなく、中学二年生となった今は先生たちも諦め、本人も何も言われなくなったからか、堂々とするようになり、テスト返しの時に「私、やばいんだけどー」と笑いながらテスト用紙を見せびらかすまでになっている。
そんな彼女だからか、周りにはそれなりに友達がいて、友達じゃない人たちも彼女の事を特に嫌ってはいない様子だった。元気がいいし、顔が整っていて可愛いし、先生に問題を解いてみろと授業中に指名されたときの困りようは見ているこちらも先生も笑ってしまうくらい面白い。
それだけならよかったのだけど、近頃、彼女は不思議と僕に嫌がらせのようなことを始めたのだった。最初は他の人たちが悪口を言うのをつまらなそうに見ている程度だったのだけれど、ある日から靴が砂の靴に変わっていたり、ペンが砂のペンに変わっていたり、教科書の一つが砂の教科書に変わっていたり、と、彼女は僕の身の回りの物を砂のアートに挿げ替えてくる。これではいつか、僕の通学かばんや制服も砂に変えられてしまうのではないかと、半ば期待をして放置をしているが、さすがに今日のような机や椅子を砂に変えられるというのは汚れてしまうので迷惑だ。
彼女がなぜ、ここまで僕に嫌がらせをするのかは全くわからない。小学校は一緒ではないし、一年生の頃も関わったことがない。二年生になり同じクラスになっても話すことはなかった。僕は人見知りだからあまり仲良くない人には関わらないようにしているし、勉強はできるけれど、スポーツなんてできないから部活にも入っていない。目立つような人間ではない。嫌がらせをされるようなことは何一つしていない。
机を元に戻し、砂でできた机を教室の端に移動させる。強く握ったら壊れそうだ。慎重に掴み、移動させる姿はまるで作品を愛でる巨匠。自分が作ったわけではないのだが、この立派なアートを壊すわけにはいかなかった。
「おう席に着け。授業始めるぞ。おい、何やってんだ崎口」
「いや。これはですね」
「え、なんだそれ?砂?何やってんだ。てかすげーな」
「いやこれは」
サンドアートの達人、八木咲さんの作品です。とは言えなかった。いつの間にか砂バケツを片付けた八木さんが、彼女の作品である砂でできたペンをぐしゃと握りつぶし、こちらを睨んでいたからである。もし、言ってしまったら八木さんがこれからサンドアートを披露することがなくなってしまうかもしれない。それは困る。
「これは何なんですかね」
八木さんはもうこちらを見ていなかった。
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学校から帰り、勉強を済ませると、僕はタブレットでSNSを開いた。そこにある自分のアカウントに「ただいま。疲れた」と書き込むと、すぐにいいねと返信が書き込まれた。
『モブさん。お疲れ様です。僕も疲れました』
『部活マジできつかったわー』
『俺は受験だから違う意味で疲れる』
僕はそれを見て心が軽くなるのを感じた。SNSは僕の心のよりどころだ。姿形が見えないから容姿を馬鹿にされるなんてことはないし、優しくしたらその分だけ、向こうも優しくしてくれる。あのクラスとは違って、SNSの世界は優しさで溢れている。
『今日も人に殴られちゃって。胸のあたりが痛いです』
今日の休み時間、クラスのやんちゃな男子生徒たちの相撲大会に巻き込まれた。彼らは運動部だから普段なら関わることがないけれど、こういう時になると僕を呼び、無理やり大会に参加させる。そして、問答無用で体の細い僕の胸につっぱりをして満足そうに勝ちを名乗るのだ。要するに、相撲を大義名分にして誰かを殴ってストレスを発散したいだけで、僕はそれの標的にされているだけだ。
『大丈夫ですか?私は味方ですよ』
胸にできた青黒い痣をさすりながら、youtubeを見ていると、そんな返信が届いた。砂のお城のアイコンが特徴的な「すなこ」というユーザー名の人だった。すなこさんは数カ月前、ちょうど二年生になったころにSNSでフォローされ、僕が学校の出来事をぽつぽつと投稿すると、そのたびに勇気づけてくれる。優しい人だ。
『ところで、今日は砂のアートはないですか?』
『今日は机と椅子でしたが、写真は撮ってないです』
八木さんのサンドアートはすべて持ち帰り、丁寧に飾っている。学校ですり替えられているのはとても迷惑だけど、精巧な作りでとても奇麗なのだ。写真を撮り、SNSに投稿するたびに、普段の数十倍ほどの反応があり、称賛の声が贈られてくる。作ったのは八木さんなのだが、僕は「すごいでしょ」とあたかも自分が作ったように、その反応をみて笑っている。
『机と椅子?そんな大きいものまで作れるんですか?すごいですね』
『すごいですよね。作っているところを見てみたいです』
『それを作っている人とは仲良くないんですか?』
すなこさんからそんな言葉が返ってきた。仲良くはない。絶対に。
『仲良くないですね。学校で仲のいい人いないんですよ。恥ずかしながらぼっちです』
『その子と仲良くなってみてはどうですか?そのサンドアートはプレゼントですよね。好意があるのではないですか?』
そう返されて、崎口は八木さんの行動を思い返してみた。いつも眠そうにしている顔。何を食べたらそうなるのかわからないくらい細くて白い手足。サンドアートに気づいた時に楽しそうにこちらを見る顔。思い出したら憎たらしくなってきた。
『好意はないと思いますね。あるとしても伝え方不器用すぎて面白いですね』
不器用すぎるし意味がわからない。漫画やアニメでは好意のある人を虐めてしまうというキャラを見たことあるけれど、そんなの実際にいたらだだの痛い奴だ。八木さんは痛い奴かもしれないけど。
すなこさんからはそれ以降返事はなかった。SNSで関わってくれる人達は暇じゃない。崎口のようにいつまでもネットに張り付いているような人なんてそんなにいない。そんなことはわかっているけど、それでも、突然会話が無くなると自分が何か嫌なことを言ってしまったのかと不安になる。せっかく仲良くなれた人たちを手放したくはない。
そんな不安を消すように、崎口は最近好きなアイドルの楽曲を再生した。画面には可愛い女の子達が優雅に、かつ、かっこよく踊り歌っている。この子達は最近できたアイドルグループでビジュアルと楽曲の良さが話題のグループだ。握手会でもとても対応がいいと評判で今まで人気だったアイドルたちを瞬く間に追い越したとネットでは言われている。
可愛いなぁ。
虐められるようになってから出会ったアイドルは今では崎口の心の支えになっている。彼女たちがいるから学校で嫌なことがあっても我慢していられるし、 悲しさを紛らわす事ができている。彼女たちがいなかったら、崎口は不登校になっていたかもしれない。
動画の終わりにライブの宣伝が流れている。来月、東京ドームで行われるライブだ。もちろん、このライブに崎口は参加するつもりでいる。
『来月のライブ楽しみ。アイドルは心の支え』
何気なくそう投稿すると、いいねがぽつぽつと増えてくる。
『東京ドームのライブですか?私も行きます』
すなこさんからそんな返信が来た。驚いていると「会ってみたいですね」という返信も続けてやってきた。
会ってみたい。同級生は嫌な人達ばかりだけど、ネットの世界の人はいい人達だ。その中でもすなこさんはよく返信をくれるし、肯定的なことを言ってくれる。良い人に違いない。穏やかで言葉遣いや所作が丁寧で、趣味でフラワーアレンジメントをやっている。そんな人だろう。
『ぜひ会いたいですね』
すなこさんはそれから返事をしてくれなかった。代わりに、お母さんがリビングから晩御飯ができたことを大越で叫んでいた。気が付けば、もう八時だ。すなこさんも晩御飯を食べているのかもしれない。
それから、勉強をしてお風呂に入って布団に潜り込む頃にまた、SNSを開き、すなこさんから返信が来ているか確かめた。しかし、もう寝てしまっているのか、どれだけ待っても、返信は返ってこなかった。
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自転車のサドルが砂になっている。野球部の練習の声やブラスバンド部の楽器の音が響く下校時、崎口の自転車のサドルは砂へ変えられていた。誰がやったのかは一目瞭然だ。八木さんがサドルを持ち、こちらを見て笑っているのだから。
「八木さん。サドル返してよ」
「サドルあるじゃん。それで帰りなよ」
砂で作られたサドルを指差し、八木さんは笑う。帰れるだろうが途中で砂が崩れてお尻にパイプが突き刺さる可能性を考えると嫌だ。
そんなことよりも、八木さんの取り巻きである女の子たちは今日はどうしたのだろうか。いつも一緒に仲良く帰っているのに今日は一人だ。
「それを持ってどうするの。使い道ないでしょ。返してよ」
「そうだね。使い道はないね。家に帰ったら返してあげる」
「どういうこと?」
「それに乗って帰ってよ。家まで帰ったのを見届けてから返してあげる」
どうやら八木さんは乗ってほしいようだ。崎口は観念して砂のサドルに跨り、自転車を走らせた。思ったよりも安定感があるように思う。でも、少し早く走ると砂はぽろぽろと崩れ、すぐに小さくなってきた。
「八木さんは今日はお友達と一緒じゃないんですかー?」
何故か少し後ろを着いてくる八木さんに大きな声でそう問いかけた。しかし、返事は無い。その間にも砂サドルはどんどん小さくなり、たまらず、崎口は立ち漕ぎをする形になった。
「立ち漕ぎダメだから」
「え、でも、サドル小さくなってるんだけど」
「そんなの知らない。小さくなる前に家に帰ればいいんじゃない?」
なるべくお尻を揺らさないように足をフル回転させ自転車を漕いだ。早く自転車を走らせたから八木さんもとても疲れていそうだ。
「ちょっと待って。写真撮るから」
家に着くと、息を切らしながら八木さんは崎口の携帯で自転車を撮った。
「これでオッケー。じゃあね。あ、友だちがどうのこうのって言ってたけど、あの人たちは友達じゃないから。あんなレベルの低い人たちと私が友達になるわけないじゃん。馬鹿じゃないの?」
そう吐き捨てると八木さんはサドルを差し出し、自転車を走らせ帰って行った。少しだけ嬉しそうな顔をしていたけれど、意味がわからないから見なかったことにしよう。
『ただいま。今日は色々と疲れたな』
帰ってすぐSNSを開き、書き込むとすぐに数人から反応が返ってきた。その中にはもちろんすなこさんもいる。
『お疲れ様です。何かあったんですか?話を聴きますよ』
『いや、それが今日は僕の自転車のサドルが砂の作品になってまして、その作者の女の子がそれに乗って帰れと後ろを着いて来たんですよ。意味がわからなくて。ちなみにこれがその作品です』
写真と共に文章を投稿する。するとすぐにすなこさんから返信が来た。
『ちょっと崩れてるけどすごいじゃないですか。アートですよ。その女の子はどんな子なんですか?』
どんな子と聞かれても、定期的にこちらの所持品を砂に変えるおかしな子としか言いようがない。でも、そんなことをすなこさんに言うと性格が悪いと思われそうだ。
『見た目は綺麗な子です。アーティスト気質があるので将来はそっち系の仕事に就くのかもしれませんね』
すなこさんからの返信が止まった。すなこさんは気分屋だ。あちらからの返信が来てそれに返すと、なかなか返ってこない。結局、次の日になり別の話題になってしまうということが何度もある。こういうところは八木さんと似ている気がする。八木さんのサンドアートにも興味があるみたいだし、もしかしたら、八木さんとお友達になれるのかもしれない。
すなこさんと会う日には八木さんのサンドアートを手土産に持っていこうか。さぞかし喜ぶだろう。特に教科書や靴なんかはかなり精巧な作りだ。SNSに載せた写真でもこの二つが一番いいねを貰っている。
『すなこさんとその子は気が合うかもしれませんよ』
やはり返事は返ってこない。それから崎口はただ悶々とした気持ちでライブまでの日にちを数える日を送っていた。
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ついにこの日がやってきた。崎口は朝食をしっかりと食べ、東京ドームまでの道のりをしっかりと調べて、チケットと八木さんが作った砂のオブジェなどの持ち物をしっかりとチェックして家を出た。初めての一人旅だ。両親はとてつもない心配をしていて、東京くらいだったら車で送ると言っていたけれど、今日はアイドルのコンサートに行く以外にもすなこさんに会う目的もある。
あれからすなこさんとは普通に会話をした。特に仲が良くなったわけでもなければ、悪くなったわけでもない。いつも通り、彼女は「ただいま」と書き込むと「おかえり」と返信をしてきて、愚痴を書き込めば、相談に乗ってくれる。そんな関係だった。おそらくすなこさんはこちらに好意はないし、敵意もない。それがかえって崎口をもやもやさせていた。
感情がわからない。一体、何を考えている人なのだろう。八木さんの砂の作品に関してはすごく興味を示しているのがわかるけど、それ以外には何に興味があるのかわからない。彼女のアカウントを見ても、絵画や映画、小説などの作品を紹介しているだけで、彼女の本心が見える投稿は一つもない。
良い人だとは思うけどな。
電車を乗り継ぎ、東京ドームが近づくにつれて呼吸が浅くなるように感じた。イヤホンで曲を聴いていても全く耳に入ってこない。油断していたら降りる駅を通り過ぎてしまいそうだ。
『モブさん着きました?私は22ゲートの付近にいますよ』
砂子さんからメッセージが届いた。本当に彼女は実在していて、本当に東京ドームに来ているのだという実感が一気に湧いてくる。胸の鼓動が嫌になるほど早くなる。崎口は慌てて深呼吸をして、落ち着かせた。
『僕はまだ電車の中です。あと数十分で着きますので、着いたらすぐにそちらに行きます』
ついに、電車が東京ドームの最寄り駅に着いた。電車を降りて、改札を出る。体がそわそわしていて気持ち悪い。今日のために親に買ってもらった新しい服は汗でびちょびちょになっている。
『すなこさん。東京ドーム着きました。22番ゲートのどこにいますか?』
きょろきょろと周りを見ても、それらしき人はいない。知り合いや恋人と話している人が多い。アイドルのライブは初めて来たけど、こんなに色んな人がいるのかと驚いてしまう。ほとんど男だらけだと思っていた。
『右を見てください』
そう返ってきて右を見ると、そこには大人っぽい服装の女性がこちらへ歩いてきているのが見えた。よく見ると、それは八木さんだった。
「崎口君こんにちは。アイドル好きだったんだね」
「あ、ごめん。今日は人と待ち合わせしてるから。じゃあね」
すなこさんはどこだろう。右を見ても、それらしき人は見えない。みんな誰かと話していて、一人でこちらを探しているような人は一人もいない。
「いや、私だから。すなこ」
「すなこさん。あ、すみません。同級生に似てて。間違えちゃいました」
「いや、間違えてないから。同級生だしすなこだから」
冗談言わないでくれ。すなこさんはもっと大人っぽくて知的で優しい人だ。八木さんなんかじゃない。絶対に認めない。
「モブさんでしょ。やっと会えたね。ずっと会ってたけど」
帰ろうか。アイドルのライブなんか楽しめそうにない。このまま帰ってSNSのアカウントも全部消してやろう。すなこさんよ。永遠なれ。
「何ぶつぶつ言ってんの?そろそろ入場時間だよ。行こうよ」
「はい。そうですね。あ、これどうぞ。手土産です。すなこさんは八木さんのサンドアートが好きだということだったので」
「ありがとう。これ、作るのに時間かかったんだよ。ここの部分とかかなり凝っててさ、大変だったな。持っててくれて嬉しい。そのまま持ってて」
「はい。持ち帰ります」
「そういえば私も持ってきたんだよね。はいこれ。ペンライト」
「光らないじゃないですか」
「光るよ。それ、暗闇だと光る砂で作ってあるから。すごいでしょ」
「すごいですね。そんなことより、八木さんはなんで僕の所持品を砂に変えようとしてるんですかね。とても迷惑なんですけど」
「あー、ごめん。なんとなく。でも嬉しい。飾ってくれたり、SNSに載せたりしてくれて」
迷惑なんだけどなぁ。でも、八木さんがなんだか嬉しそうだからいいか。別に何かが無くなったわけでもないし。
「うっわー。めんどくさい人たちに見られた」
八木さんの視線をたどるとその先には八木さんの取り巻きである女の子が二人いた。こちらを見てくすくすと笑っている。耳打ちをしてこちらが気付いているのにも関わらず携帯で写真を撮っていた。
「人間関係って砂みたい。頑張って作り上げてもすぐに壊れちゃう。あれは違うけど」
「また作ればいいじゃん。今度は崩れないように」
来週から八木さんは虐められてしまうかもしれない。もし、そんなことが起きたら手を差し伸べてあげよう。今まで素敵なサンドアートを貰った借りもある。
「とりあえず、今日はライブ楽しもうかな」
会場が暗くなった。会場にいるファンたちの熱気が最高潮になるなか、八木さんお手製の砂のペンライトは優しく光り輝いていた。