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いつかの雨があがる頃
この優しい軒下に
貴方がやってきたのはいつだったか
互いにシャツを被せあって
雨漏りを避けてきましたね
したたる雫と頬をつたう涙を拭えない様を
愛しいと両手でつつんで
そうしてにっこり笑う貴方と
離れるのが惜しくて、惜しくて
それなら次の通り雨までと
いつしか黒い雨雲を探して空を仰ぐ
引き返すには遠すぎて
新たな道を見つけるには臆病になりすぎた
いつかの雨が上がる頃
貴方は違う空の下
別の雨にうたれてる
その痛みを思うと晴れ上がった空に
再び滴が落ちてきて
私は今も涙を拭えないでいる