ふみづ記

【ふみづ記】 色んな好きで出来てる私のうち、 【書くのが好き】の私の呟きを記す。

ふみづ記

【ふみづ記】 色んな好きで出来てる私のうち、 【書くのが好き】の私の呟きを記す。

最近の記事

ステアリングララバイ

飲み干すその姿に思わず時が止まる。 目が離せなかったのは、いつぞやの私がそこに転がっていたから。 カウンター上に散らかる、軽く無機質なプラスチック音が更に彼の表情に渇きをひりつかせる。 痺れるほどの甘いそれを原液で流し込む 涙を流す気になれず、飲み込んだ瞬間もジンジン疼く胸の内はあっという間に渇きを訴え…余計に孤独が痛い。 甘さなんかじゃ誤魔化せない。 やるせない隣の不在。 どうして?と話し合うには遅すぎて。 行かないでと叫ぶには、もう隣は見知らぬ香りの誰かで埋まっていた。

    • 夏至前夜的大夜騒曲

      君の声を聞きながら月光浴 夏至前の月が騒がしい程に輝いている さっきまでジョーゼットの雲をまとってセクシーぶってたのに 梅雨明け宣言の空に随分明け透けにゴージャスじゃないか 影の濃い恋 ふと昔を偲ぶ 強烈な光に華を添える煌めきの金星 密やかにザワつく水星 そのまた更に後ろにたなびく白色 暗い夜空でも天の河よろしく穏やかに発色 散文的でまとまらない単語を繋ぎ合わせようと必死になる僕が無粋なのか さんざめく笑い声のように降り注ぐ Moonlight Maybe 十三夜 勢いづいて

      • それはそれで

        アナタを愛して、又、憎み 今日もイライラしてホッとする。 怒ってるように見えるかしら 私の愛では許ないかしら。 ソレハソレデ…その先は… 今日もまたギリギリまで起きてこない 浮腫んで辛い故、解してくれぬか。 そうやって横たわる。 ソレハソレデ…今日もお疲れ。 ソレハソウト…私もキツイのだけれども。 かける体重、感情的に重点の絞られた踵。 ウメイテ…ざまぁとほくそ笑んで、 アンタも大変ねと内心労う。 可愛気の無い愛かしら ソレモソウネ…ソレデモサ 明日、起きてこないじ

        • そんなものの彩り

          命に彩りがあるならば 貴女の色彩はどんな風に キッチリお角を整えて ふんわりと丸く型取り ピンと張ってくしゃくしゃで ツギハギだらけの一枚板。 対極の連なりであろうか 矛盾だらけの羅列の行進。 そんなものが私の彩り。 噛んで、噛んで、傷だらけの腕は キレイに治り、 忘れた頃にシミになって表れる。 表層したそれを愛しく撫でて 私は微笑み頬を濡らす。 そんなものが私の彩り。 皺のデコボコ、まつ毛の影 引きにくくなったアイライン 色の乗らないくぼんだ瞼 そんな者が私で

          家に帰るとスーパーダリぃ彼氏が出迎えてきた件

          彼氏★「」内セリフ 彼女△()内セリフや様子等 ※彼氏さんを演じる方メインのセリフ展開です。 ある日帰ると気だるさMAXの彼氏がそこで出迎えてくれたんだが… ★「(気だるさMAXで)おかえりぃ。マジお疲れー」 △(…う、うん…ただいま) ★「あー。だりぃ。ってか、お前重そうなもん持って帰ってきてんじゃん(ため息混じり)ったく、そんな時はオレに電話しろって言ったよな。」 ★「くっそダルいじゃん。こんな重たいの。あー、マジ重てぇけど運んでやるよ。」 △(あ、ありがと…あのさ、

          家に帰るとスーパーダリぃ彼氏が出迎えてきた件

          おやすみの唄

          どっちだって良いんだ ポラリスでも、シリウスでも きみは、ぼくの一等星。 いつだって、きみを感じていたい。 数多ある綺羅星。 だけど、どんな煌めきよりも ぼくにはきみの瞬く姿が一番眩しい。 ねえ、日々光を増す君よ。 君が眩しく煌めくときっと僕なぞ霞んでしまう。 光が増幅する毎に、 きっと影も日に日に濃くなる。 不安かい? きっとそんな夜もあると、思うんだ。 君の過去につけた足跡を振り返ってごらんよ。 ほら。今の君の煌めきに引っぱられて、輝きを放っているよ。 その輝きにま

          おやすみの唄

          はなむけ

          永遠の別離の報せの電話が鳴った。 別れに駆けつけることもままならないのか 巨大に発達するこの嵐がまだ身の上にかからないというのに 空は不気味に晴れていた。 ふと窓辺の大通りに目をやった。 慌ただしい朝を今から来る嵐の警報とともに、終わらせるべき事を終わらせ家路に着く車でごった返している。 あなたはいつも慌ただしく、何かのために動いている人だった。 あなたは太陽みたいな人だった。 華やかな笑顔と会話。 あなたの陽光に照らされた人は本当にたくさんいたのだろう。 反面、そ

          七月七日の空想

          静かに、静かに、湧きたつもの。 寛やかに、たおやかに、夜空に放つ。 今宵の君を月の向こうに見る幻想。  想い出の君は、もう長いこと別れたままの姿でいて、 僕の胸は流れ行く歳月に焦燥し。 かの地からの帰還者に君の話を聞く度に、 胸を引き裂いてしまいたい衝動に駆られる。 あの時抱き寄せられなかった肩を空っぽの腕の中に引き寄せて願う…会いたい。 静かに、静かに、願うもの。 切に、切に、夜空へ飛ばす。 今宵のあなたを探して、月明かりよどうか少しだけ 雲に隠れておくれではないか

          七月七日の空想

          今日の日に思うは

          今日の日に思うは命のこと。 別離を行った君に 今生は辛くとも、道中は楽しく。 行き着く先が地獄でも、極楽でも。 君の在りしところに楽園 私の在りしところに喜び 我らの集いしところに笑いを見出し。 共にする旅路が道の別れ行くその日まで。 音を奏で、歌を歌い、酌み交わす酒は笑顔で美味しく。 誰かが生まれる時、誰かの命の灯は消えて。 私も誰かの命の終わりに生まれ、 私の命の潰えるその時が、誰かの産声の一瞬に重なっていたいと、、、今日と言う日に貪欲に願う。 今日の日に思うは命

          今日の日に思うは

          私が私に成っていく。

          2023年7月2日 ふみづきは、めでたく四十路になりました。 この歳を意識しながらここ何年か生きてきましたが、短くギュッと想いを伝えるのに「歌」の力を借りました。 そして、概要欄に書いた事をここにも記憶、記録として残しておくことにしました。 【以下、stand.fm概要欄より】 人生、生きてるだけで丸儲け。 そう銘打つ明石家さんまさん。 そして、それに曲をつけたBEGIN。 「僕が笑いを君にあげるから君の笑顔を僕にください」 そんな素敵なフレーズが何故か愛しく泣けるのです

          私が私に成っていく。

          半端もんの半端な戯言

          カッコよく書けたら良いのに。 カッコよく表現出来たらいいのに。 綺麗に見せれたら良いのに。 綺麗に聞こえることに注力出来ればいいのに。 だけど、どうやったって私は楽しいのが好きだ。 どうやったって、ふざけるのが好きだ。 全員の人に笑ってもらえるなんて思わない。 全員の人に楽しいなんて、それはない。 でも、楽しいよって言ってくれる人がいる。 楽しいって…最高に楽しいってやってて思う。 全振りしてこその、お戯れ。 そう思ってやってるけど、それだけにする気はない そう。

          半端もんの半端な戯言

          私の旅立つその日には

          青くひたすらに青く どこまでも続く空であれ。 別れの挨拶など不要である。 出来れば集って欲しくないのだ。 意識だけの存在となれたなら、 君の傍へ行くなどは、きっと造作もないことだろう 認識もなくただの無が拡がるばかりなら 尚のこと良きである。 ただあなたの傍に漂って あなたを感じていられるだろう。 君は私が見えないと泣くだろうか。 あなたは私が聞こえないと、あちらこちらで呼ぶだろうか。 只々、その場で身をゆだねて欲しいのだ。 私はそこにいる。と、伝えてから旅立たね

          私の旅立つその日には

          いつかの雨があがる頃

          この優しい軒下に 貴方がやってきたのはいつだったか 互いにシャツを被せあって 雨漏りを避けてきましたね したたる雫と頬をつたう涙を拭えない様を 愛しいと両手でつつんで そうしてにっこり笑う貴方と 離れるのが惜しくて、惜しくて それなら次の通り雨までと いつしか黒い雨雲を探して空を仰ぐ 引き返すには遠すぎて 新たな道を見つけるには臆病になりすぎた いつかの雨が上がる頃 貴方は違う空の下 別の雨にうたれてる その痛みを思うと晴れ上がった空に 再び滴が落ちてきて 私は今も

          いつかの雨があがる頃

          たゆたふ たゆたふ

          たゆたう、たゆたう しばし舵を取らず波間に揺られ 抜けられない私 あの日からずっと終わりだけを未定にして 最後の日を切望して 今日もまた最終回に出来ない クルシイ…クルシイ…タイセツ キミナンテ…イラナイ まだまだ好きでいたいだけ きっと必要だった 私と君との少しずつの手放し 離したくない…そう思えば思う程苦しくなるから 手に入れたい…行き着く先は渇望しか生まれない お互いににっこり見つめあったまま 愛しく時を重ねながら 私たちは 一歩一歩後ずさるように さよう

          たゆたふ たゆたふ

          お嬢様/ご主人様ゲーム

          とあるカップルのお家デート。 ジャンケンで負けた方が、勝った人が引いたセリフを言うという遊びをしています。 ※今回は彼サイドで「お嬢様」と表記してますが、女性が演じる場合は「ご主人様」へ。 言い回し等もアレンジしてお楽しみください じゃーんけーん、ぽん…負けたー(ため息) なあ、去年の今頃もコレやらなかった? しかも一発目必ずオレ負けるのなんでよ…。 はい!じゃあセリフ箱!引いてー。早くしてー。 え?もう始まってる?! …申し訳ございません。お嬢様。 …はぁ。早く終わりた

          お嬢様/ご主人様ゲーム

          春を食べよう

          マクドナルド🍔🍟のてりたまシリーズ 「めっちゃ春じゃん」から書き起こしてみました😊 〇……彼氏セリフ  △……彼女セリフ 【春を食べよう】 〇「(あくびのような伸びをしながら)うぁあー。めっちゃ天気良いし、お日様気持ちいいな〜。   やっぱ今日、外デートで正解だな。」 △「そうだねー(ぐううううと、お腹の鳴る音)」 〇「(少し笑って)お腹の声が聞こえましたよ?あ、ごめんて。お昼、どうしよっか?」 △「何にしよう…全部美味しそうに見えるんだよね」 〇「全部美味しそうって…凄

          春を食べよう