そんなものの彩り
命に彩りがあるならば
貴女の色彩はどんな風に
キッチリお角を整えて
ふんわりと丸く型取り
ピンと張ってくしゃくしゃで
ツギハギだらけの一枚板。
対極の連なりであろうか
矛盾だらけの羅列の行進。
そんなものが私の彩り。
噛んで、噛んで、傷だらけの腕は
キレイに治り、
忘れた頃にシミになって表れる。
表層したそれを愛しく撫でて
私は微笑み頬を濡らす。
そんなものが私の彩り。
皺のデコボコ、まつ毛の影
引きにくくなったアイライン
色の乗らないくぼんだ瞼
そんな者が私で
そんなものの彩り
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?