心が死ぬ前に看護師辞めた話
私は、新卒2年で仕事を辞めたのだが、
病院での嫌だったこと、やめた理由
について記そうと思う。
((長くなるので、読めないよ!って方は
⑦【看護師辞めた一番の理由】から
お読みください🙇🏻♀️💦))
①【プロローグ】
私は地元の病院の産科で働いていた。
妊婦や褥婦、赤ちゃんと関わるのは
楽しかったし、
入職直後はスタッフみんなが優しく
声をかけてくれて、
いい所に就職できた!と思っていた。
だけど、、
3-4ヶ月くらい経ってから少しずつ
状況が変わり始める。
②【業務の押し付け】
仕事を覚えて、ひとり立ちしてからというもの、
業務を押し付けられ始める。
「ごめん、○○さんの処置、お願いしていい?」
「私今からこの仕事するから、その間フォローお願いね!」
😣(え、それ今する必要ある?)
と思うものの、当然 返事は、「はい!」。
😣(自分の受け持ち患者のことで精一杯なのに、
他の患者の事までまわらないよ)
でも引き受けたからにはやるしかない。
優先度の低いことを後回しにして、
それらを請け負う。
③【ナースコール対応】
これは、どの病院・病棟でもあるあるだけど、
基本、取るのは新人や若手。
トレイ介助や家族対応、授乳介助など
物凄く時間が取られる訳では無いが、
ちょこちょこ呼ばれると、
仕事が一向に進まない。
特に新人で要領も得ていない状況で、
これはかなり辛い。
(自分の受け持ち患者じゃないナースコール対応は、お願いだから担当ナースやってくれ、、となる)
病棟が忙しくてみんな手が空いていないなら
もちろん仕方のない事だが、ナースステーションでお喋りに勤しんでいるベテランを見ると、
😣(ナースコール、取ってくれたら
めちゃくちゃ助かるんだけどな、、
まぁ、社会なんて、こんなもんだよなぁ、)
と思う日々。
そして、案の定仕事は終わりそうにないので、
昼休み(ほとんど1時間取れることは無いが)は
5-10分で昼ごはんを食べ、
残りの時間はパソコンと格闘し
記録や事務作業などをこなして行く。
定時で帰れるように!
④【サービス残業は当たり前】
しかし、定時になっても仕事は終わらない。
もちろんサビ残。
仕事が終わらないのは個人の責任だから。
個人が終わらせられなかったから。
理屈はわかる。
しかし、ダラダラ仕事をしている訳じゃなく、
昼休みさえ削って働いて、
他人の仕事までやって終わらないのは、
本当に個人の責任なのか??
受け持ち制ではあるものの、
処置が重なったり、
家族対応や医師との連携など多重業務である為、
業務の一部を他スタッフにお願いすることは勿論ある。
しかし、業務を任せた相手が
仕事が終わらずヒーヒー言っているのを無視して
終いには「なんで終わらせきらないかな😫」
と言い放つ。
😣(これって普通、、?優しくないよな、、)
⑤【働き方改革のしわ寄せ】
そして、今の時代ならではだけど、
働き方改革に力を入れていると
銘打っている病院なので、
残業をさせていないか確認する為に、
退勤時間を過ぎると病院のトップが
抜き打ちで視察に来ていた。
そのため、仕事が終わっていないのに、
「早く帰って!残られても困る!」
と言われる。
それならなぜ、手伝ってくれないのか。
新人や若手にばかり、仕事を押し付けなければ
そうはならないだろうと思いながら、
「すみません!もう帰ります!」
と5分間隔くらいで言い続け、
残業をする。
早く帰らないと怒られる、
というのもそれはそれでキツいものがあった。
⑥【女社会】
休憩室に入った時、コソコソと悪口を
言っているのを聞いてしまう。
そりゃそうだ、女社会だもん。
今まで数え切れない程こんな光景見てきた。
でも、さすがにちょっとショックだった。
スタッフの○○さんが
彼氏に貢がせているだとか、
××さんがまた違うブランドのバッグを
買っていただとか、
内容がしょうもなさすぎるのだ。
😣(学生ならまだしも、40-50歳になっても
悪口って変わらないんだな、
生産性が無いし見苦しい、、、)
と言うような、
小さい嫌なことはいくらでもあり、
挙げたらキリがない。
⑦【仕事を辞めた一番の理由】
そして、
私が仕事を辞めた一番の理由。⬇️
私は師長と本当に合わなかった。
師長は人を褒めない人で、ミスをすれば
そのミスを責めることばかりだった。
そしてどんなに小さなミスでも
師長にチクられるような病棟で、
その度に師長から説教された。
私は怒られたり否定されたりすると、
「すみません!本当にすみません!」と
謝ってしまう。
同期は2人いたが、
2人は何を言われても
「そうですか?」
「気をつけますけど」
みたいな、ドシッと構えて動じないタイプ。
不用意に謝ったりはしない。
私も2人みたいに強くありたい!
と思っていたけど、
「あなたのそういう所がダメなの!」と
言われる度に自尊心が低下して、
😣(私ってダメダメじゃん、、
何もできないダメ人間なんだ、、)
としか思えなくなっていった。
と同時に、
病棟のスタッフから常に
監視されているように感じ、疑心暗鬼になった。
病棟では肩身が狭く、
息をするのが苦しく感じるようになった。
どこにも居場所がなかった。
😣(私、ここにいると上手く息ができない、、)
師長がナースステーションにいる時は、
極力行かないようにして避けていた。
(ほぼムリ)
師長と目が合うだけで震えてしまったり、
トイレに逃げ込むようになった。
師長が出勤する日は特に仕事に行きたくなくて、
(師長はほぼ出勤なので会わない方がムリ)
どうしたら仕事を休めるか、
はたまた仕事を辞められるか、
考えるようになった。
通勤途中、
😣(今車に飛び込めば行かなくて済むな…)
そう思った途端、我に返った。
私は恵まれたことに
これまでの人生で「死」を選びそうになった
ことは1度もなかった。
死ぬくらいなら逃げた方がいいと思って
生きてきた。
でも今、確かに「死」を連想した自分に驚いた。
この時、仕事を辞めることを決意した。
⑧【辞める準備】
私は、仕事が辛いことや師長と合わないこと、
かなり精神的に参っていることを
両親に話せずにいた。
心配かけたくなかったから。
でも、仕事を辞めよう、と思った時、
両親にこれまでの経緯を全部、
包み隠さずに伝えたら
両親は一緒に号泣して、こう言った。
👩(そんなに辛い思いをしていたなんて、
全く知らなかった。気づけなくてごめんね)
👨(そんな思いしてまで働かなくていい!
すぐに辞めろ!)
私は両親に何と言われるか怖かった。
しかし2人ともが、私のことをとても心配して、
仕事を辞めることに前向きに考えてくれたので、
救われたし肩の荷が降りてホッとした。
実際仕事を辞めるとなると、
次に働く職場はあるかとか、
また同じ目にあったらどうするんだとか、
新卒2年で辞めるなんて
我慢が足りないんじゃないかとか、
色々考えたし、親戚から言われたりもした。
でも、身体的にも精神的にも
ボロボロになった私には
これ以上同じ場所で働き続けるという
選択肢は無かった。
⑨【ボスとタイマン!】
伝えたいことを全て紙に書き出して、
勇気を振り絞って、
師長に辞めたい旨を話した。
師長は最初、驚いていた。
私はできる限り冷静に、
落ち着いて話そうとしたが、
堪らず涙が溢れた。
紙に書いていたことの半分も
伝えられなかったけど、
師長は
「そんな思いさせてたなんて、ごめんなさいね」
と言った。
話し合いは2時間くらいかな(?)
長期戦に及び、引き止められもしたが、
なんとかその2ヶ月後、
退職する事で話はまとまった。
(その日の仕事帰り、辞められることが嬉しくてゲラゲラ笑ったかと思えば、5分後には今置かれている自分の状況が可哀想で泣きじゃくったりと、感情の起伏がめちゃくちゃだった。かなり精神的に参ってたんだと思う。)
⑩【祝!退職!】
退職後は、半年のお休みをして、
今は別の道を見つけた。
今の職場は、不必要に相手を責めたりしないし、
思いやりや優しさを感じるスタッフばかり。
転職して本当に良かったと思っている。
新卒2年で転職なんて、不安しか無かったが
同じ職場で苦痛に耐えながら何年も続ける
必要は全くないと思う。
なかなか1歩を踏み出すことは難しいけれど、
自分の心と体の健康を第一に。
無理のない範囲で働ける職場はきっとある。
自分が何をしたいか、どうありたいか、
どう生きていきたいか、
考えて自分で選択することで
きっと強くなれるよ!
⑪【追記】
そんなこんなで、
仕事を辞め、新たな道に進んだ私。
前職の傷も癒えてきた頃だったのだが、、、
今期放送中の
«転職の魔王様»の1話を見たとき、
主人公と自分が重なって、涙が止まらなかった。
・自分が悪いのだと責める気持ち
・両親に心配かけたくなくて、仕事が辛いことを
隠していたこと
・転職できるか、自分が必要とされているかが
不安で、自信が持てない
・やりたいことがわからない
((これらが見事に当てはまりすぎて、もしかして自分がモデルなんじゃないかと錯覚するほどだった))
主人公ひつじ役の小芝風花ちゃん、
とても演技が上手だった。
自分の人生の不安や苦悩を抱えた表情が
切なくて切なくて、
どうか幸せになって欲しいと願うばかり。
今後、ひつじちゃんが
どんな道を選択するのか楽しみ!!🌼*・
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