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勢いだけでドローン国家資格とる事にした話~国家資格を取った方が良い理由と国家資格のデメリット~

※見出し写真は免許不要タイプのトイドローン達。ちっちゃいけどちゃんと飛ぶ✨


ドローン教習所説明会の興奮冷めやらず、その上セールの文字に釣られて高スペックドローンを購入してしまった私。
ここから、ようやく今後の身の振りを考え始めるのだった。

前回の記事↑ 今回はちゃんとドローンのお話国家資格について考える編


まぁ、教習所の体験説明会へ行った時点で、どうせなら国家資格も取った方が良いかな~と思っていたので、合宿に行くことにしたっていうお話。完。
……だと、何の記録にもならないので。免許取るにあたっての参考情報を以下に纏めてみる。

大前提:現時点で遊ぶ分には国家資格不要!!

最初に書いておくと、現時点でドローンを飛ばす場合は国家資格はいらない。自動車免許と違って操縦者技能証明だから、無くても飛ばせる!わざわざお金を出してドローン国家資格を取る必要は全くない。遊びだけであれば、なおさら必要ない。全然ない。

と、こう書くと、じゃあなんで私はわざわざ安くないお金を出して資格を取ったのよ、というお話になる。
そう、もし私が知り合いからドローンについて相談を受けたら、おそらくこう答える。

お金に結構余裕があってドローンを長く楽しみたいなら、国家資格は取っておいた方が後々便利になると思う!あと、資格をとるなら早めにとったほうが良いと思うよ。


以下その理由↓

ドローンの国家資格を取った方が良い理由


・初心者は操縦が不安

これはわざわざ資格取らなくても学べるでしょ!と思った人。はい、正解です。
元々ラジコン等で遊んでいた人であれば、操作に慣れるのにそんなに時間はかからなさそう。特に最近のドローンはめちゃくちゃ性能が良いので、ちっちゃい玩具のドローンでも簡単に飛んで思った通りに動いてくれる(らしい)
私が購入したair3だと、ドローンが障害物検知したり、指示したカメラワークで勝手に飛んでくれたりする。とってもらくちん。
あとYouTube等でも操作動画はたくさん上がっているので、独学が得意な人や動画慣れしている人なら、操作はすぐに慣れる事が出来る、と思う。

ただ、私はラジコン未経験かつゲーム音痴でもある(モンハンで迷子になるレベル)ので……ちゃんとした操作方法を学びたいなぁ。と思った次第。


・ドローンを飛ばすのには航空法等の知識が必要

操作よりこっちよ。めちゃくちゃ重要。大事。
合宿後なので猶更痛感しているけど、知らない間に犯罪者になる可能性がめちゃくちゃ大きい、そのくせ気軽に買えちゃうし普通の小学生でも飛ばせるオモチャ。それがドローン。
だってさ、「空港でドローンの電源を入れて(※飛ばしてない。駐車場の車内で電源入れただけ)書類送検、賠償問題に発展」とか!!!え~?普通に悪気無く撮影帰りに電源入れちゃいそうじゃん!?
そして、ドローン産業は発展途中の分野。法律が次々制定されるし、情報だって目まぐるしく更新されていく。
ネットに上がっている動画や記事などは、気軽に見れる分情報の正確性・鮮度の不安が大きい。毎年のように法律が変わったりしている以上、無料で提供されている情報が全てだと思うと痛い目見る可能性が高い分野なのだ。しかもその痛い目、が下手しなくても警察にお世話になる範囲だったり。怖い!

まぁ、私の場合資格取得を検討している時点ではそこまで分かっていた訳ではないけれど。
ドローンを飛ばして良い悪い場所、飛ばすのに必要な手続き等、細かい法律も教習所で教えてくれる(と聞いていた)ので、コレは独学ヤバいかもしれん。と感じる「私失敗し(たく)ないので!」みたいな人は、教習所に行くべきだと思う。
んで、折角教習所行くなら資格も取っちゃおう、の流れが良いと思う。(理由は後述)

※もちろん、免許を取るという事は、それに伴う責任も負うことになる。
遊びだし、面倒くさいし、法律なんて守ってない人いるし、っていう人もいると思う。
でも、ドローンって「無人航空機」つまり飛行機やヘリと同ジャンルなんだよね。ドローンのプロペラ見た事ある?私は合宿で初めてデカいドローンをナマで見た。アレ飛んでて他人に当たったら大事故よ……指どころか人体スパーンだよぉ……
そして、ドローンで重大な、それこそ死者が出るような事故が起こってしまった場合。多分遊びでドローンが飛ばせない、厳しい監視体制が出来てしまうと思う。教習でも先生が言っていた、大きな事故が起きたら……って。
免許と取らないにしても、せめて、ドローンを飛ばすなら国家資格の筆記で出るような知識は一読すべき。知らなかった、では済まされない。
楽しく飛ばすなら、楽しく飛ばせる責任を持たないとね。自戒も込めて。


・国家資格という安心感

ここ数年で国家資格が出来た割には、認知度は高いような気がする。お仕事で「ドローンの国家資格を持っています」と言われると安心感が違うよね。
でも正直、遊びで飛ばす人には関係ないかな~。


・飛行許可の申請の手間が減る(要審議)

これ、まだ(手続き全部終わってないけど)現時点では何とも言えない。ネットで調べていると、この部分を推してる記事すご~く多いけど!
「ドローン国家資格があれば、いちいち許可とらなくても飛ばせる」かというと、基本はNo!!
なぜなら、申請不要なのは認証を受けたお高い産業機種だけだから。まだ数種類しか存在しないし、遊びやちょっとした点検等で飛ばすだけなら関係ないお話。
飛行許可の申請書類の一部は有資格者は簡略化されている(らしい)が、どのぐらいのメリットなのかは、登録手続きも進んでいないのでいったん保留。
むしろ、ドローン楽しんでいる人に教えてほしい。資格があった方が、手間は減りますか?資格ないと許可下りなかったりしますか?


・今後資格の優位性が高まると思われる(ほぼ確)

漠然とした話過ぎて利点に入れて良いのかな。と思いつつ。
私が国家資格を取ろうと決めた理由の一つがコレ。
既に民間資格をエビデンスとした飛行許可申請の廃止は決まっていて(2025年12月)今後国家資格に一本化されていく可能性が特大。

HP 掲載講習団体が発行する民間技能認証については個別の飛行毎の許可・承認の操縦者の技量審査のエビデンスとして活用して おりますが、現時点の想定としては、本年 12 月 5 日の3年後をもって、飛行申請時のエビデンスとしての活用を取りやめることとしており ます。(民間技能認証のみを取得されている場合は、申請書類の省略が認められない運用に変わります。)

国土交通省 DIPS-よくある質問

現状の国家資格自体が「国土交通省の作業工数を削減する」為に出来たともいわれていて、今後ドローン関係の法律が整備されれば無資格者との差別化は進んでいくと考えられている。
あと、先ほども話題に出した認証機体。間違いなくこれから増えていくので、あと数年で有資格者はもっと簡単にドローンが飛ばせるようになるんじゃないかな。


・黎明期の国家資格は取りやすい。将来への投資として取得しておく

あとはこれ!一個前の項目でもいえるけど、将来への投資!!だと思っている。私は。
「資格をとるなら早めにとれ」って冒頭で私個人の結論を述べた。要はいずれ取る必要が出てきそうだから、だったら早めにゲットしておいた方が良いだろう精神。
国家資格ってだんだん難化していくイメージがある人は多いと思う。ドローンの国家資格がどのように変わっていくかは分からないけれど、今後発展していくのがほぼ確定なジャンル&頭上という重大事故に発展しやすい場所を機械が飛び交う事になる以上、資格不要許可不要届出不要とか簡略化の方向へ進む可能性は低い。
私のスキルレベル現時点の実技試験でいっぱいいっぱいなのに、もっと難しい試験になったら……いざ資格が欲しい!って思ったときにとれる自信がない!!認証機体が増えた時に「あの時取っておけば」と悔しい思いをしたくはない!!
あと、運転免許証もそうだけど、法が整備されていくと免許の種類も細かく分かれる可能性が高いと思っていて。「普通」「大型」みたいな。その場合でも、既に資格を持っていれば基本全てOK~になるんじゃないかな(まさに自動車免許がそうだよね)、という期待値込み。

遊びで利用できる上に、将来発展してドローン業界が盛況になった際に使える資格。そう考えると、お金をかける価値はあるんじゃないかな!


ドローン国家資格のデメリット

・現時点では基本活用できない。遊びで飛ばすなら全く不要。(※今後は要注意)

これは何回も言う。資格が無いとできない飛行って、ほぼほぼない。
普通に遊びで空撮したり、ちょっと業務でドローン使うレベルなら資格は不要。
なぜなら、兎に角認証機体があまりにも少ないから!!

ドローンジャーナルより 申請不要・省略可になるのは機体認証の場合のみ

↑9月時点での認証機体。これだけしかない!つまり、資格を持っていてもいなくても、申請の必要性は変わらない。
メリットには一応書いているけど、今の認知度で言うならば「お仕事で持っていると箔が付く」という正直モ〇ドセレクションレベルの効果でしかない。まぁ、モン〇セレクション結構人気だしね。おいしいもの多いよね。おっと話が脱線。
ただし!メリット欄で前述した通り「現時点では」のお話。
今後何年か経って、法律が整って認証機体が増えてきたら、今と状況が変わるのは想像に難くないだろう。
あくまで「現時点」では、必須な人・業種はおおくないと思う。


・お金が、かかる

これ~~~!!!!
最大障壁資格取得難奴~~~~!!!!

▼ドローンスクールで国家資格取得の全国平均費用▼
一等無人航空機操縦士(初学者) 80万円前後
一等無人航空機操縦士(経験者) 30万円前後
二等無人航空機操縦士(初学者) 27万円前後
二等無人航空機操縦士(経験者)12万円前後

https://drone-school-lab.co.jp/drone-national-qualification


学科試験費用 表はりたりこより
実技試験費用 表はりたりこより

気軽にノリでとりに行ける金額ではない。断じて。
独学で実技を受ける手もあるけど、操作に自信がない限り初学者には厳しいと思うし、効率を考えるならスクール利用が断然オススメ。
独学するにしてもテキストは少ないし、試験を受けるのも費用が掛かる。実技試験、約2万円。学科試験、約1万円。そう、試しに受けてみるにはお高い。

記事のタイトルに反するが、資格を取るなら「本当に必要か」とよく考えてから取った方が良いと思う。なお、私は軽率なので気づいたら本体買っていたし、合宿には勢いで申し込んでいた。人生ノリで生きている。
未経験者なら、まずはどこか体験か販売店で実機に触れて、本当に使いこなせるのか、価格に見合うメリットがありそうかよく考えてから決めた方が良い。

そして、ドローンスクールや販売店は商売だから良い事しか言わない、それを肝に銘じる事。

 実際はまだまだドローン市場は発展途中だし、
 一般人が就けるお仕事はあんまりないし、
 遊びで飛ばせる先見つけるの大変だし(特に首都圏)、
 法律の改正が頻繁にあるからウッカリ犯罪者になる危険もあるし、
 本体だってイニシャルコストもランニングコストもかかる。

それに見合うメリットや楽しみはあるか、よく考えてからでも遅くはない。
今後すごい事になりそうなジャンルだけど、その内容が自分の希望や趣味と合致しているかは自分自身じゃなきゃわからないからね。こんなはずじゃなかった、ってお金と時間をつぎ込んだ後に後悔するのは悲しいじゃん。
まぁ、その場のノリでドローン買った奴が言えた話ではないけどね!!ほんとに!!


結論:ドローン国家資格は、今後ドローンを扱うなら取っておいた方が吉。ただし、お財布と相談して。


つらつら書いていたらすっごく長くなってしまった〜!
次回はドローン教習所編です。多分。
続記事書きました、予告通りドローンスクールについてです!


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