OLD-FASHIONED STORE / H TOKYO

東京、世田谷からはじまったハンカチ専門店のH TOKYOと、OLD-FASHIONED STORE。 わたしたちのつくるものやそれを取り巻く文化と暮らしによせて、広報の筆者の視点からつらつらと記していきます。 こんな店です。→ https://old-fashioned.jp/

OLD-FASHIONED STORE / H TOKYO

東京、世田谷からはじまったハンカチ専門店のH TOKYOと、OLD-FASHIONED STORE。 わたしたちのつくるものやそれを取り巻く文化と暮らしによせて、広報の筆者の視点からつらつらと記していきます。 こんな店です。→ https://old-fashioned.jp/

最近の記事

冒険のために

今回はわたしたちのプロダクトづくりについて書き記してみたいと思います。といっても主力のハンカチではなく、靴下のこと。 SOC TOKYOという名前でオリジナルの靴下をもう何年もつくっていますが、ずっとメンズ専門の靴下ブランドとして運営してきました。弊社代表が男性で、立ち上げ当時は世の中に男性向けのおしゃれな小物がいまよりも少なかったことから、ハンカチのかたわらでメンズの靴下をつくりはじめたのでした。 ところがスタッフは女性が多く、ハンカチは日ごろから使って試せるのに、靴下

    • 南の島にて

      前回から時間が空いて、もう夏に片足を突っこんでおりますが、春の話をします。 3か月もまえのこと、南の島に行ってきました。仕事ではなく家族旅行でしたが、ハンカチが自分の生活にあまりに染みついていたため、旅先でいろいろな思いがよぎりました。ハンカチ屋視点で感じたことを思いかえしてみます。 旅のおともに欠かせないハンカチ 東京はそのころまだ10℃そこそこの日もあったけれど、島の気温は23℃くらい。これを書いている今もう東京は30℃ですから「23℃は肌寒いでしょ」と思うかもしれ

      • 夢みる頃をすぎても

        季節によって読みたくなる漫画ってあります。春が近づくと、わたしは吉田秋生さんの「夢みる頃をすぎても」が頭に浮かびます。大人になる手前の数年間のこと、若者たちの関係や心情が静かにうつろいゆくさまが描かれた短編集。いつ読んでも新鮮な感情が心の底に留まるから何度も読みたくなるのです。 漫画の主人公たちのように、自分も学生のころはくだらない話ばかりして朝を迎えていました。あてもなく街を歩いたり、傷ついたり傷つけたり、ときには思いつめて世界の終わりかのように絶望したりしていました。け

        • ハンカチの自由、自由なハンカチ

          はじめまして。 わたしは、ハンカチを主に扱っているオールドファッションという会社の広報担当で、Dといいます。 ハンカチという、なんだかささやかなものを主力商品としていますが、会社にはそのささやかな宇宙に魅せられたスタッフが集まり日々楽しく(ときにドタバタしながら)働いています。 自分はまだ会社の歴史でいうと半分にも満たない在籍年数ではあるけれど、もともと凝り性なところがあったからか、プロダクトの目に見える面だけではなく製作背景、使い心地、使ってくれるひとの生活まで気になって