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傘の進化論

●進化が求められるもの

雨が降るといつも思う。

なぜ、傘を振り回して歩く人がいるのか。
昔よりだいぶ怒らなくなってきたけど、傘の扱いが乱暴な人は未だに許せない。というか、理解ができない。不思議だ。とはいえ、その傘が刺さったわけでもないし、急に注意するのも怖い。

子供の頃から思っていて、その頃と比べてもだいぶ世間で危険という認知が出てきた。
これだけ危険と言われているのに、まだ同じ持ち方をしている人はなぜ気づかないのか。


ちゃんと考えてみる。


・加害意識がない。
これはあると思う。誰かを怪我させた人は、もうさすがにやっていないはず。ということは、「こうやって持つと危ない」という経験をしてないから、あの持ち方をしているということ。
でもこれだと、被害者が生まれるまで考えを改めないということだ。それは好ましくない。


・適した持ち方を知らない。
これもある。適した持ち方をもっと普及させないといけない。“肢”の部分が持ちやすい。ギリこれは良い。で、傘の先を後ろに振る。これがいけない。
傘の先をどこに持っていくのか。これの答えは一択。

【真下】だ。

前でも後ろでもない。真下

ちなみに“ボディ”の部分を持つ人は論外。こんな人が侍の時代にいたら、間違いなく刀の腕はないだろう。


・傘だけ、未だにイノベーションがない。
本当にこれに尽きる。それこそ20年近く思っている。
例えば電話なんてあんなに形も精度も変わっているのに、傘は傘のまま。いまだに傘は変わらず傘の形をしていて、素材もビニール傘のままだし、先っちょも怪我しやすい素材だし、傘の骨も折れやすいし、折れたあとの骨が目に刺さりそうで怖い。

まずは“傘そのもの”のイノベーションがあれば、きっと世の中のストレスがなくなるのではないか?

被害者も減るし、知らぬ間に加害者になっていた人たちも救われるし、発明をした人は億万長者だ。素晴らしい世界だ。

でも、やっぱり傘ってなかなかイノベーションできないものなのかな?

今後、令和時代に間違いなく【新時代の傘の発明家】という肩書きを持ったイケイケ起業家がでてくるだろう。安全のためにも、台頭を心待ちにしている。


……いや。

危ない持ち方してる人がやめれば良いだけだ。

やっぱり腹たってきたから、今から傘の発明の準備をしようと思う。

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おぶきょ
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