「飲まなきゃやってられない」について
●雑記
雨が続く平日。
今日のお昼、駅から少し離れたところでおじさんが缶のハイボールを呑んでいた。
フラフラとしていて、明らかに酔っ払っていて、誰かに大きい声を発していた。
そうか。こんな時間から飲みたくなっちゃうのか。でも土方の人のような服装をしている。仕事中なのかな?もしくは午前中に仕事終わって一杯やっていたのかな?
少し気になるけど、放っておく。
夜になり、同じ場所を通る。まだいた。缶ハイボールを持っている。
あれから6時間以上経っているのに、ずっと同じ場所で呑んでたのかな?
相変わらず誰かに喋っている。独り言?昼よりも酩酊している感じもする。
外で飲みたくなるってどういう気持ちなのだろうか?
飲まなきゃやってられないのか。
ん?まてよ。
「飲まなきゃやってられない」って何だ?どんな状況だ?
辛いことでもあったのだろうか?
やってられないから飲む。ということは呑んだらやってられる。
じゃぁ呑んだ方がいいな。うん。
でも、飲まないと【何を】やってられないのかな?
仕事?でも仕事なら呑んだらやってられないもんな。
人生?なるほど。
確かに飲むことによって人生がやってられるなら良いね。
飲むと忘れられるのかな。忘れる気になれるのかな?1日中外でうめき声をあげながら缶ハイボールを1人で飲む。選択肢が他にあればきっと違っているのかな?でも、辛いことがあったのかもしれないもんな。でも「人生を辞めたい」とまで思うくらい追い詰めてたなら今はとことん飲むといいさ。呑んで気持ちが前を向くのならそれで良い。
そう思うと、雨の中1人でお酒を飲むおじさんがとても切なく思えてきた。
同情しかけて声をかけて、機嫌を損ねて謎にキレさせてしまったら、せっかく「やってられる」状態に入っているのに邪魔しちゃだめだと思ったのでそっとしておいた。
あの人は明日もあそこで缶ハイボールを呑んでるのかな?
場所変えるのかな?缶ハイボール以外のお酒にするのかな?
こんな温度冷えてきた中、外で呑んじゃって、明日風邪ひいてないといいな。まぁ明日になったら今日のことなんて忘れてそうだし、まぁいいか。
いつか、お酒以外の楽しみができれば良いのにな。
そんなことを勝手に心配してみたけど、明日になったらきっと僕も忘れていると思うし、まぁいいか。