R.E.M. – Automatic For The People
92年発表。R.E.M.のキャリアのみならず、90年代ロックの枠組みにおいても特筆すべき作品の一つ。
前作「Out of Time」がカラフルでアッパーな雰囲気だったのに対し、より暗くモノクロな印象を与える内容となっている。真夜中、月、静粛、静かな湖といったイメージが浮かび上がるような、深い感情を描いた曲が多い。ほとんどの曲はマイケル・スタイプの個人的な経験に基づき書かれた。
アルバムのタイトルは、アメリカのレストランで使われる言葉から取られたもので、「自動化された中でヒトがヒトらしさを失わないように」といった意味が込められている。今の時代にも勿論通じるテーマだ。
全米で2位、全英で1位を獲得し、全世界的に大ヒットを記録した。
また、90年代を代表するオルタナティブ・ロックのアルバムとして、その重さや深いテーマが多くの人々に支持され、今もなお高い評価を受けている。