週末レビュー(2019年1月6日)
年が明けた第1週目。今年は特に語学を頑張ろうと思い、スキマ時間を見つけては中国語の勉強をしている。実はオランダに留学していた昨年4月くらいから勉強を始めていて、毎日1時間を半年間ほど確保していたのだが、フィリピンでのインターンや帰国してからは就活や授業で忙殺されてすっかり勉強習慣が無くなってしまっていた。
現時点での合計勉強時間は150時間弱で、本来ならばもう簡単な日常会話が出来ていなければおかしいのだけれど、現在の僕の中国語会話能力は3歳児以下であると自覚している。理由としては、文法の勉強を一通り終えた後になかなか会話のトレーニングへと移行する踏ん切りがつかなかったからだ。
語学上達の王道としては、①入門書を早めに3周して文法を身に着け、②単語帳で語彙力を増やし自分で文章を組み立て、③実際にネイティブスピーカーと会話する、というプロセスを辿る必要があると考えているのだけれど、僕は①を早々と終えた後に、もう一つ上のレベルの参考書に手を出したり、ダラダラと単語帳をやっていたりした。
というのも、自分で文章を組み立てるというのは結構骨の折れる作業だからだ。参考書に書かれている文法や語彙をアタマの中に詰め込んでいくのは実はそれほど難しいことではない。しかし、それを実生活のなかで適当な場面で引っ張り出し、日常で使える表現として「血肉化」していくのは、ただ漫然と文法書や単語帳を勉強するのとは要するエネルギーに大きな差があると感じている。
結局のところ、能動的な学習を持続的に続けていくためには自分の中で確固たるモチベーションを持つことが大切なのだろう。オランダに居た時、僕は「中国語が出来れば就活に役立つかも」という打算的な動機に支えられていた。それは最初の数カ月は上手くいったものの、ルーティンワーク的学習から一歩踏み出すほど強く僕を揺さぶることはなかった。
いま、改めて中国語と向き合ってみると「楽しみながら学ぶ」ことがいかに大切であるかをひしひしと実感している。新しい言葉や表現を学んだら、それをネイティブの友人に向けて使ってみる。発音が悪くて伝わらないことも多いが、会話が成立した時は大きな喜びを得られる。それを励みにまた新たな学びを続けていく。そうして日常生活の中で培った表現は、参考書に載っている断片的な「知識」ではなく、自らの体験に根ざした「知恵」となる。
語学に限らず、昨年の僕は知識をアタマに詰め込むことに終始していたような気がする。今年はそうした知恵を積み重ねていく年にすることが出来たらいいなと思う。