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クリエイティブの加減乗除
何かをデザインしてください。そう言われた時、あなたならどうしますか?
僕は高校からデザイン系で、都立工芸高校→桑沢デザイン研究所→インハウスデザイナー→独立開業して6年目...と、人生のほとんどをデザインに捧げてきた感じです。
なので、もはや息をするようにアイデアも出ますし、体が覚えているので反射的に作ったり描いたりもできます。でも、この反復している方法論をちゃんと言葉にして伝えることはほとんどしていませんでした。
今日は、僕が何かをデザインする時に考えていることを、算数の四則計算=加減乗除(足し算、引き算、掛け算、割り算)で例えてお話しします。文章でも、ビジネスでも同じことなので知っておけばきっと役立つ考え方です。
加減乗除ってなに?
「加減乗除」は足し算、引き算、掛け算、割り算をする(それぞれの計算をする行為)を指して言う言葉です。
足し算を「加法」、引き算を「減法」、掛け算を「乗法」、割り算を「除法」といいます。
ほとんどの方は小学校の義務教育で習いましたね。暗算が苦手でも、加減乗除ができないという人はあまりいないと思います。+-×÷の順で難しくなっていくイメージですね。
では、これをデザインに置き換えてみましょう。
まずは足し算をひたすら積む
まず最初にやるのは足し算です。足し算をするためには、何を足せるのか?ということを把握しないといけません。
無印良品っぽいミニマルさに憧れていると、いきなり足し算しないで引き算から始める人もいますが、あまりオススメしません。
なぜなら、足しまくってから引いて作った1と、何も足さずに最初からの1のままとは、似ていても全く別物だからです。
しかし、足し算は言ってみればアイデアへの肉付け。こねこねペタペタして出来上がるものはボールです。つまり、足し算のアウトプットのままだと投げて当てても刺さりません。
無駄な要素を引き算する
足し算を充分に行ったら、次に引き算です。全てのアイデアには核があり、そこから芯のように価値観の軸=芯が伸びています。
この価値観の軸をコンセプトとも言いますが、価値観の軸を折らないように無駄なものを削ぎ落としていくのが引き算です。
「削るとは、尖ること」というnoteでも書きましたが、引き算では芯をいかに折らずに尖らせるのかが重要です。
この引き算で目指すべき形は矢、折れないように慎重に芯を尖らせて深く刺さるようにしたり、余分な肉付けを削ぎ落としつつ芯が折れないように保護したり、より遠くへ飛ぶように形状を工夫したりすることです。
ちなみに、引き算で歪な形のアイデアの核をひたすらに磨き上げて行くのを純化=ピュリファイと言い、コンセプトモデルなどは引き算を突き詰めていき作られます。
主にコンペティションなどのアイデア勝負の場合はいかに純化できるかが重要なのですが、その話はまた別の機会に。
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引き算までやれれば充分に仕事になります。それだけプロでも引き算をちゃんとできている人は少ない。
余計なものを残してしまったり、本当はいらないと思っている要素を関係者の顔を立てる為に削りきれなかったり、複数人の思惑が絡むとついつい足し算ばかりやりがちで、強度ある引き算をちゃんとやるのは難易度が高いのです。
引き算までやれれば充分。でも、その先に届くと一気にレベルが上がります。この先は定額マガジン読者さん向けですが、気になる方はぜひどうぞ。
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