おまえはまだ三浦屋を知らない
三浦屋というスーパーマーケットをご存知だろうか?え?あのちょっと高めで裕福そうな高齢者が買い物してるスーパーだよねって?
おい!そこのおまえ!三浦屋さんに謝れ!
たしかに三浦屋は高い。ちょっと油断すると財布のお札が全滅しかねない危険なスーパーだ。
スーパーマーケット危険度調査2019春夏版の評価で言えば、三浦屋は成城石井に並ぶA級+。2桁の値段の商品はほぼ存在せず、貧弱な所持金で立ち入れば何も買えずに引き返すことになりかねない危険地帯。
最近では第1種渡航制限がかけられていて、なにかと入り用で経済的自由度の低いわれわれ子育て世代は入場制限がかけられている。
利用客は主に高度経済成長を支え生き抜いたシルバー世代。中でも企業年金などをもらっている裕福な層が使っているスーパーでもある。そのイメージは間違いではない。
しかし!おまえはまだ三浦屋さんの真の実力をわかっていない!!!
今日は年間訪問回数400回を誇る生粋の三浦ヤーでもあるヤマシタが、あの危険地帯でどうサバイブして至高のお宝(半額見切り品)をゲットするかの秘訣をお教えしよう。
仕入れの質はピカイチ
まず、仕入れの質。わざわざ半額を狙うからには、なぜ元値が高いのかを理解しなければいけない。
スーパーにおける仕入れは部門ごとに行われているので、店どころか担当者次第で質は結構変わってくる。お肉は安くて質もいいけど、野菜はまるっきりダメな某Kや、全てそれなりに基準値以上だけど若干高い某カドー。
それらに比べて、A+ランクである三浦屋は全て質が高いけれど全て値段も高い。しかしこの上にあるSランクの某国屋は三浦屋と同じ商品が1.5倍の値付けで置かれていたりするので、上には上がいる。
三浦屋ではフルーツや野菜はもちろん肉、魚、乾物から酒売場までこだわりの逸品が並んでいる。
牛肉は最近は山形牛が主流なので個人的にはトウモロコシっぽい油の甘みが若干くどくて微妙ではあるが、陸の孤島で魚介に弱い中央線沿線において魚の品揃えがいいのはとても助かる。
フルーツは高級ラインだと宮崎マンゴー1個4000円とかが普通にある。半額見切り品でも1撃で予算OVERで手が出ない。しかし庶民派のちょっといいフルーツも豊富にあり、個人的オススメは南アフリカ直輸入のピンクグレープフルーツと、三浦屋印のMIUバナナがコスパがいい。
野菜に関しては全体的に高いので買いづらいが、ポッドレタスという苗つきレタスは劣化しづらくてゆっくり食べられるので毎朝のサラダにオススメだ。他にも黒舞茸や国産ホワイトアスパラガスや国産ベルガモットレモンなど珍しい品々が多い。
もはやヤマシタ家の舌は三浦屋のバイヤーによって作られていると言っても過言ではないくらい、三浦屋のバイヤーが仕入れたものなら信用して見たことないものでも買ってしまっている。
三浦屋ではこれを狙え!
全てがお高いので怯みがちな三浦屋だが、シルバーなお客が多いためか特定の品目は売れ残りやすく半額になりやすい。ゆえに、生活レベルにおける格上のスーパーで戦うにはいかに半額見切品をゲッツするかが重要である。
まずは肉。牛肉に関しては元値がマジで高いので怯むが、安い肉を何枚も食べるよりも、良いお肉を1切れ食べる方が満足度が高い。半値で狙うはズバリ挽肉である。
挽肉はスーパーによってはすでにひかれたものを冷凍保存してあり、解凍して出しているだけだ。これではドリップでまくるし味も落ちる。ところが、三浦屋では挽肉は全て店内のミンサーで挽肉に加工している。だから挽肉なのに美味いのだ。
ただし挽肉は傷みやすいので、半額の場合は100%当日が賞味期限だ。夕方に入手したらギョーザのタネにするかハンバーグのタネにして即日食べるか冷凍する必要がある。
あとは高齢者は食べ方がわからなくて手を出しづらいラムも狙い目だ。しょっちゅう半額になっている。赤ワインに2-3日つけてから焼くのがオススメ。
これ以外だと鶏肉コーナーの手羽中あたりはお手頃価格で手が出しやすい。豚肉は北海道産ホエー豚が油も美味くてしっとり系の肉質で良い。見かけたら一度食べてほしい。
次に魚。丸物=1匹まるごとでも並んでいるが、切り身で充分だ。切り身は消費期限が短かいのですぐ半値になる。1切れ480円の切り身は買えないが、240円ならギリ許せる。
問題は半値の切り身は生臭くなりがちな点なのだが、これは日本酒をふっておいて食べる前に塩をしてドリップを洗い流せば割といける。不安な人は半値の切り身はとりあえず塩麹を大さじ1くらい塗りつけておけば翌日の夕飯にちょうどいい感じになる。塩麹の作り方は超簡単なのでググろう。
野菜やフルーツは半値はマジで痛んでいて、イチゴならカビが出ていたり、バナナなら黒ずんでいる。ぶっちゃけここはスルーしよう。
実はスルーできずに半値の高級フルーツを何回か試しているのだが、唯一旨かったのはマスカット・オブ・アレキサンドリア。それ以外はカビや腐りかけで、ジャム用や調理用など用途が限定される。
大穴がチーズコーナーで、ここは半値になりやすい。なぜなら、メイン顧客のご高齢者はよくわからない外国産チーズをスルーするからだ。
おまけに日本では法律が厳しくカットされたチーズは賞味期限が厳しいが、ぶっちゃけ賞味期限数週間超えても保存次第でぜんぜんいける。むしろ追熟して美味くなるのがチーズの良さだ。おまけに半額、最高である。自己責任でGoだ。
個人的イチオシはプチグレシャンペノア。
おフランスのシャンパーニュ地方のチーズで、白カビ系なのでカマンベールなどに近いがもっとトロトロでクリーミー。当然ながらシャンパンにめちゃくちゃ合うし、白ワインでもいける。
半額で見つけたらはぐれメタルに遭遇するようなチャンスなので、ぜひカゴに入れて欲しい。
あとは漬物コーナーが実はかなりレベルが高い品揃えであり、「約束のキムチ」と「おらがむら漬け」は超うまいのでオススメ。ほら、CREAでも特集されてる。1位が茶の菓、2位が阿闍梨餅で、3位がおらがむら漬け。菓子と漬物が同じ土俵で戦ってるのヤバイし、阿闍梨餅の次点ってヤバい。そのレベルで美味いんですコレ。
納豆はかじのやの「しそのり納豆 C3」が美味い。これは3個で158円なので半値じゃなくても買える。うちでは妻と長女と次女が1パックずつ食べる。僕のは残らない....
¥1.860-でキメろ!
ここまで読んだらもうゴールは間近だが、一つ大事なことを伝えておかないといけない。
三浦屋では2000円ごとにスタンプカードにスタンプを押してくれる。これは集めると500円の金券として使えるシロモノだ。
そして、スタンプ5倍のサービスデーをなかなかの確率で行なっている。この日を狙うのは三浦ヤーとして基本中の基本だ。
しかし三浦屋では商品が税別表示にされているので、油断するとレジでえらい金額を請求されてしまう。頭の中の足し算と、レジでの足し算×1.08の消費税の数字がかみ合わなくなる。
そこで狙いたいのは、カゴの中の商品の合算を¥1,860-にすることだ。これは消費税8%をかけると¥2.009-になる。スタンプゲットだ。
間違っても¥1,999-なんかに着地しないようにしてくれ。レジの人が菩薩ならそれでもスタンプを押してくれるが、人によっては無情にも切り捨てられる。
ちなみに救済策として当日中ならレシート合算という技が使えるので、バナナでも買い足せばスタンプはもらえる。三浦屋のPBバナナであるミウバナナは美味いのでオススメだ。(2度目)
背伸びが人生をおいしくする
スーパーとは人の生き様そのものである。日頃どこのスーパーを回るのか、それはそのまま生活レベルに反映されてくる。
格安スーパーと100均でやりくりする慎ましさも美しいが、たまにはランク上の高級スーパーに足を運んでみても発見が多いだろう。
ちょっと格上の高級品を見たときの感想が「なにこれ高っ!!!」だけでは哀しい。この値段でこの質ならどうなのか?それを見極めることが目利きだ。
その為には、いつも格安スーパーではなく、たまにはちょっと格上スーパーへ挑戦して味わって見ることが大切だ。
いつかは毎日プロバーの品をドカドカとカゴに入れて買ってみたいと思いつつ・・・お得が好きなので、たぶんお金を持ったとしても半値ハンティングはやめられない気がする。
ちなみに本日の開店は朝10:00、営業は夜21:00までとなっておりますので、半値シールが貼り始められるのは15:00頃、お肉とお魚は17:00頃、惣菜系は19:30-20:00頃の予想です。
さぁ、今日もまだ見ぬ半値の逸品を探しに行こう。
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