子育ては最高のエンターテイメントで超高難易度の人生ゲーム
いつかは子供が欲しいとは思っていたが、20代の僕は結婚なんて遥か先のことだと思っていた。
うちは両親も晩婚だったし、そんな親なので結婚とか家庭を持つことを無理に勧めたりはしてこなかった。
1stキャリアでデザイナーという激務薄給な職に望んでなったこともあり、結婚どころか仕事で一人前になるのに苦戦する20代を過ごした。
仕事は忙しいし出会いもないし金もねぇ、まぁ独立して仕事も波に乗り始めた35歳くらいで結婚できればいっかなぁ〜・・・くらいに軽い考えでいた。
そんな僕だが、35歳の現在、4歳と1歳の2人の娘と、美しく怒りっぽい妻がいる。(沸点は低いが怒りの原因は僕にもある、と念の為にフォローしておきます。)
不思議だな〜・・・と思う。
全ては本当に偶然の連続で、たまたま僕が教えていた生徒の知り合いに妻がいた。そこからいろいろなタイミングがバシッとあって、気づいたら結婚して家族がいた。
もちろん、望んでも家族を持てない人もいれば、家族がいることで不幸な人もいるから、一概に結婚最高!子育て最高!とは言うつもりはない。
でも、控えめにいって子育ては最高のエンターテイメントであり、超高難易度の人生ゲームそのものだ。
子育ての理想と現実
妊娠が判明し、つわりに苦しみロクに働けない妻を看病しつつ、当分は過ごせないであろう夫婦二人での暮らしがあっという間にすぎていった。
そして、難産でも安産でもなく娘が産まれた。
もうこの時から、親としての勉強が始まる。
まず、家に連れ帰った赤ちゃんを沐浴といってお風呂に入れたり、オムツを交換したりする。場合によっては哺乳瓶でミルクもあげるだろう。
これ、何の知識もナシで無事に遂行できる夫はどれだけいるだろうか?
僕も7歳下の妹の世話をしていたので、かすかに赤ちゃんのお世話の記憶はある。
だが、現実に触れる赤ちゃんのあの壊れてしまいそうなフニャフニャ感、生命を感じるあたたかさには、感動したが壊してしまいそうでビビったのをハッキリ覚えている。
今でこそオムツ交換なんて片手間でも余裕だが、最初の頃は全てが不安で仕方なかった。不安と感動がいつも交互に押し寄せる飽きない日々で、あっという間に娘は大きくなった。
離乳食というハイレベルなSMプレー
娘が育ってくれば、今度は離乳食だ。
アレルギーの問題から、消化器官が未熟な幼児のための調理法、塩分のコントロールに成長に必要な栄養素のことetc...
自分が栄養士にでもなったような気分だが、そこまでがんばって作った離乳食を両手で握りつぶされて撒き散らし、顔面に塗られるという不条理。。。
なんのプレーだよこれ!
こんなの、よほどのドMじゃないと耐えられない!
一度、離乳食で妻がソーメンを出したことがある。ソーメンは柔らかく煮込んで短く切れば乳幼児の舌でも食べやすいのだ。
しかし、ソーメンは油が混じっている。床に食べこぼされたソーメンは、雑巾で拭こうとすると拭き取れずにべっちょりと伸びて床にこびりつく。
あまりの惨状に、他の些細な衝突も重なってイライラが頂点に達した僕は、その日はじめて家出をした。(数時間、本屋で頭を冷やして帰宅した。)
後で知ったが、流しそうめんなどでもこの掃除問題は発生するそうで、解決策は大量の水で流すとのこと。リビングに大量の水は撒けないので、実質詰みである。
成長を見守ることで、一緒に成長できる
なんだかつらいことばかり書いているが、嬉しいこともたくさんある。
はじめて、娘が歩いた日。
ふらふらと立ち上がり、恐る恐る足を一歩踏み出して、勢いをつけてトタトタとこっちに向かってきた。
5歩くらいで倒れてしまったが、僕らは拍手喝采。娘はものすごい笑顔。
そしてまた立ち上がり、今度はケタケタと笑いながら数歩を歩いて倒れる。
おそらく、はじめて出来た感動で脳内ではドーパミンがドバドバ出まくっているんだろう。
その後も、壊れたおもちゃのようにケタケタ笑いながら数歩を歩いては転ぶのを繰り返していた。
あの時は本当に感動した。記念すべきその瞬間は動画にとってあり、たまに見返している。(次女はいつのまにか歩いていて撮り損ねた。本当に申し訳ないと思っている。)
誰かが、何かをできるようになった瞬間に立ち会えることはそうそうない。
壁を乗り越えた瞬間の感動を見守れることは、自分も挑戦してみようという勇気を与えてくれる。
それが、子育てでは毎日のように起きる。
言葉が喋れるようになり、外で遊ぶようになった娘からは、時折とても純粋で核心をついた質問が飛んでくる。
「お父さんもわからないな〜。。。きみはどう思う?」
「よし!じゃあ一緒に調べてみよっか。」
そうして、教えているつもりが、教わることの多い日々。
こどもが産まれて、行動範囲も広がった。
こども達がいなかったら、アンパンマンミュージアムに行く事はなかっただろうし、アカチャンホンポに行くことなく、動物園だって残りの人生で1回行くかどうかだっただろう。
NHKのEテレはクオリティ高いので独身時代から見ていたが、ブンバボンの歌詞の意味不明さや、びじゅチューンのヤバさを知ることもなかった気がする。
子供が産まれて、仕事のあとに飲みにいったり、土日に美術館を回ったりはできなくなった。
夫婦でのんびり映画を見ながらお酒を飲むのも、こども達が同時に寝つく時しかチャンスは来ない。それは年に数回あればいい方だ。
激辛の料理は別鍋にしないといけないから作る回数は激減したし、服装も汚れてもOKなアウトドア系になった。
色々と、できない事も増えた。でも、不満は感じない。
小さな同居人たちは、日々何か新しいことを見つけて、昨日できなかったことが今日はできるようになっている。
そんな驚くべき成長を特等席で見せてもらって、喜びもイライラも含めていい経験をさせてもらっているな〜・・・と思う。
半人前の父親なりに、一緒に過ごせることを嬉しく思っています。
こども達よ、飽きない日常をいつもありがとう。
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