SEO対策が死語になる世界がやってくる?
WEBマーケ界隈では有名な単語ですが、SEO=サーチエンジン最適化対策という言葉があります。
コレは要するにサーチエンジン=GoogleやYahooなどからサイトの評価をあげる→掲載順位をあげる為に狙って単語を埋め込んだり、サイト構成やリンク数を稼いだり、外部評価を積極的に高めたり、という手法全般のことを言います。
よくSEOに強い、弱い、なんていう使われ方をしますね。
さらにSEO以外にも検索エンジン側にお金を払って検索結果に表示させてもらう広告枠(リスティング広告)を使ったりして、検索エンジンから導入を強化することをひっくるめてSEM=サーチエンジンマーケティングと言います。
はい、なんか授業っぽくなりましたが、要するにWEBの世界ってちょっと前までは検索エンジンが全ての入り口だったので、いかにそこで上に表示されるかが訪問数と売上に直結していたんです。
要は駅前一等地や駅ビルにどう出店するのか、って話ですね。
でも、SNSが普及して、さらにハッシュタグ文化やPtoP=個人間のクチコミの力が戻りつつある昨今では、どうもこの状況がちょっと変わってきそうなんですね。
上記のツイート、なんか軽くバズりまして反響いろいろあったのですが、賛同する意見が多かったです。特にポイントになるのは「みんな広告のわざとらしさに気づいている」という点。
今日はもうちょいコレを深掘りしてみましょう。
みんな本音が知りたい
少し前に芸能人なんかが高級化粧品を愛用品だとブログで書いて売りさばいて、実はそれが広告案件だったのがバレて問題になったことがありました。
いわゆるステマ=ステルスマーケティングです。
これ以降、広告主に対価をもらって広告記事を書く場合は【PR】と入るようになったりしましたが、直接的な対価を得ずともアフィリエイトリンクなどで収入を得る為にPVを稼ぎたいからPVを稼ぎやすいネタを煽って書くスタイルも流行りました。
健康系のネタでエビデンスもなく書き散らかして炎上したWelqなんかがまさしくでしたね。
今だって、全然本音じゃない煽って買わせる商法はよく見かけますし、それがバイナリーオプションや謎の投資商法なのか、情報商材なのか、カモネギ狙いの有象無象がネット上には溢れています。
だからこそ、みんな本音が知りたいんですよね。
お金払えば評価上がって嫌なレビューは削除できる評価サイトとか、広告料を払えば広告主はどんどん上位表示されたりすると、裏でお金が乗っかる分そのコストを負担するのは最終的に消費者じゃないですか?
売れなきゃ潰れる仁義なき資本主義経済なのである程度は仕方ないとしてですね、でもそこに誠意はあるのか?というのが今まさに僕らの悩むところなんですよね。
行ってない、食べていないのに書かれるレビューたち
もう多くの人は気づいていると思うのですが、検索結果の上位表示って上記のSEO対策なんかで攻略された記事が出てくることが多いんです。
よくあるのは「◯◯に行くならこれは食べたい!ベスト10」みたいなランキング形式のレビュー記事。
ちゃんと行って全部自腹で買って食べ比べているガチレビューならまだいいのですが、貼ってあるのは公式画像でリンクは全てアフィリエイトリンク、内容もおそらく食べていないで想像で書いているっぽいと目も当てられません。
もっと悪質なのはコンプレックス系の商材だったり、人の弱みにつけこんだり、射幸心=今より楽して幸せになりたい願望を煽って買わせるタイプのやつですね。
2018年6月1日から美容・医療系の過剰広告は禁止されたわけですが、未だに明らかにPhotoshopでシミとか消してBrfore→Afterとかやってるやつありますしね。リテラシーなくて騙される側もどうかと思いますが、でもやっぱり騙す方がダメでしょ。
こういう儲けるための不誠実な行為が積み重なって、結果として便利だったはずの検索エンジンがよくわかんねぇ街の怪しい呼び込みみたいな扱いになりつつあるわけです。
結局、信用は人に紐づいていく
そんなわけで最近では検索エンジンで何か調べるにしても、上位表示は何かしらの対策をして上がっている可能性も考慮して話半分に見ないとダメ、根拠になる数値データなど引用元までたどってようやく情報を信じられる感じです。
でもこれだと時間的なロスが半端ない。
そして冒頭に戻りまして、クチコミと情報元の信用度で選ぶような世の中に戻りつつあるわけですね。
そうなると、どうなるか?
最終的には正直者がちゃんと評価される=本音で役立つ情報は上がるし、そうじゃないのに盛って拡散しようしてもバレる世界になっていくと思われます。
つまりね、SEO対策なんていう言葉自体が死語になっていく。多分に僕の願望も詰め込みつつ、そう思うんです。
今のハッシュタグ検索だってハッシュタグデザイナーみたいな感じの上位検索されやすいタグ選定屋さんみたいな仕事が出てきて攻略されるでしょうし、イタチごっこなのかもしれませんけどね。
それでも結局、最終的には信用が人に紐づいていくようになるのならば、せめて自分は正直に本音を発信していきたい。
そういう動きが少しづつ広がって、欺瞞に満ちたインターネットが優しくて便利な世界にちょっとずつ変わって行けばいいなぁ・・・と思うのでした。
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