【質問回答01】デザインの勉強の仕方、フリーランスになる前にするべき事
今日は本当は美意識うんぬんの話を・・・と思ったのですが、書いてあるやつを推敲していて、辛辣な物言いで誤解されそうだったのでちょっと寝かせておきます。
というのが、特定の人に向けて書いた内容ではないのですが、特定の人に刺さったときに冷水をかけるようにやる気や心をくじいちゃう可能性もありそうだなぁ・・・と思ったんです。
少々過激な方が誰かの心には刺さる可能性は上がりますが、鋭い分だけ余計なものまで傷つけちゃう恐れもある。
しかも、それ書いてちょっとスッキリしている自分がいて、「あ、これ自分の溜飲を下げるために書いているな」って思っちゃたんですよね。
そんなわけで、美意識の話はしばしお蔵入り。
かわりに今日は昨日話した匿名の質問くださいで早速何個かいただいたやつに回答します。
質問はまだまだ募集してますのでこちらへ。
Q.デザインの勉強のやり方がわかりません。
色んなところで議論されているかと思いますが、デザインの勉強の仕方がわかりません。
今は仕事での簡単なデザイン業務(バナー作成や写真加工程度)と、関連本を読んだりひたすらUIトレースをしているくらいです。
私は美大芸大卒でもなく、営業からのキャリアチェンジです。私のようなデザインの基礎もない人間はどのようにデザインの勉強をしたらいいと思いますか?
A.何を目指すかで何を学ぶべきかが変わります。
記念すべき初質問の方です。質問ありがとうございます!
まず、デザイナーの王道ルートは美大→事務所かインハウス→フリーランス→事務所設立のパターン。この場合は自分のテイストを磨き抜けばいい。
でも、質問者さんは営業職からのクラスチェンジ組で、現在は末端オペレーション寄りのバナー作成や写真加工などをやりつつ、もっと上流工程をやりたいと思っていらっしゃる。
これって最終的にどこをゴールとするかによるんだけれど、ひとまずはクリエイティブディレクターを目指すっていう前提で進めますね。
となると、メインルートは2つ。
1つは、叩き上げで美大卒組とガチでやり合う王道ルート。でも、これはキャリア組が登山だとしたらあなたがやるのはクライミング。死ぬ気で崖登ってショートカットして追いついて追い抜くルート。
こっちを選ぶならやるべきは基礎の基礎、色彩論や造形論や平面構成やデッサンなどを寝る間も惜しんでみっちりやってください。ちなみに、どんな基礎を伸ばすべきなのかは素養と適正によります。
基礎を学びつつ歴代の評価されている作品群を研究して、要素を洗い出して、自分で再現できそうな所に時代性を付加してコンペなどの賞を狙いましょう。経歴を実力と実績でブン殴って倒すのです。
もう1つは営業職だった経験や今までの寄り道だった部分を活かす方法。こっちはまだ前人未踏のルートだから、自分で道を開拓しなくちゃいけない。でも、こっちは当たるとめちゃくちゃ強いのと、比較対象がいないので評価されやすいし競争になりづらい。
営業力のあるデザイナーってあんまりいないので、他社さんの困っているところを嗅ぎ取ってこうすれば売り上げが上がりますとか、客数を増やせますとか、そういう提案をできたらめちゃくちゃ強いです。
最初は仕事とってきても自分の実力では身に余るかもなので、社内の優秀そうな人と組む&ついでにその人の技を見て学ぶとかがいいかも。ちょっと現在の働かれている状況までわからないから想像だけれど。
いずれにしても、基礎がないことが不安なら基礎をつけて不安を解消した方がいいかもしれない。制作物には迷いや不安が滲み出るし、自信も出ちゃうから。ずっと劣等感を引きずる方が精神的にマイナスだろうし。
ちなみに基礎ってすでにある程度の理論が固まっているので、独学よりも夜間とか集中講座とか行った方が習得は早いです。お金あるなら僕の母校の社会人向け講座とかオススメしておきます。(ちなみに僕の紹介と言っても僕には1円も入りません。)
お金がないなら頭を使うか、体を使う(参考書籍&独学+弟子入り)とかですかね。リスクとリターンはだいたい比例するので、何の能力を何をコストに支払って手に入れるかになると思いますよ。
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Q.フリーランスデザイナーになるならやっておくべきことは?
私は今フリーランスのデザイナーを目指しています。
そこで質問なのですが、フリーランスを目指すにあたり、やっておくべき事はあるのでしょうか?
また、これからどのようなデザインのニーズが高くなっていくのでしょうか?
お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
A.間違いないのは人脈開拓と貯金
質問ありがとうございます!なるほど、僕のフォロワーさんはこういうのが気になっているわけですね。
まず、デザイナーと一口に言ってもWEBか紙かプロダクトかインテリアかファッションか・・・本当に多様化しているのでアレなのですが、どれであったとしても間違いないのは「人脈開拓」ついで「貯金」です。
・・・リアルな回答で申し訳ない。
でも、実力よりも営業力と愛嬌の方が飯は食えます。それが現実。
人脈開拓は、仕事をくれる人をつかまえておくのはもちろんのこと、仕事取りすぎてパンクした時に手伝ってくれる人、何かわからない問題にぶつかった時に気軽に聞ける先輩フリーランスや専門業者さん、全く仕事の関係ない趣味の息抜きができる気楽な友人まで、いてくれたら大助かりな人材ってたくさんいます。
あと貯金。年間300万円くらいを安定受注できる取引先が最初からあるならいいんですけど、その日暮らしになるので慣れないうちは資金繰りに難儀します。少なくとも100万円くらいは用意してあると気持ちが少し楽です。
今後のデザインニーズですが、詳細はちょっと前に下記のnoteで結構がっつり書いたので、そちらをお読みください。
まぁ、ニーズって発見したり創発していくものでもあるので、人口減の未来で間違いなくこれから来るやつは「ジェネレーティブデザイン(自動生成)」「機械学習」あとは「介護領域」「終末医療や終活系」「時短」「自動化」「食料生産」あたりは間違いないと思います。
特に高齢者へのデザインってネットと親和性が低いので浸透されづらくて、まだ全然手付かずです。老眼向け書体の開発とか、ポケモンGoの武将verとか、人口比的にもパイもでかいしリーチできれば色々できそうだなー・・・と僕は考えています。
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