角を見ろ!手挟みに気をつけろ!子連れに危ない設計アレコレ
店舗のデザイナーとして15年ほどやらせてもらっている中で、やはり経験値がたまったことでこれは危なくないか?と予見できるものも増えた。
最近見たわかりやすい例をあげよう。
くら寿司さんのリニューアルによる、テーブルに隠蔽式にした調味料入れ。フラットにすっきり見せたいという意図はわかる。
しかし、隠す場所はテーブル天板の裏側には出てきてしまう。つまり、裏側に箱がつくことになる。
裏側に箱がついた結果、そのコーナーが割と尖ったままらしい。これはかなり危険なパターンで、テーブルの下にもぐった幼児が頭をぶつけて流血沙汰になる可能性が高い。
しかも、くら寿司さんは子連れが多く訪れる店舗なので、なおさら危険が危ない。ゴムのコーナークッションとかをつけるのだろうか?設計段階で面取りをしたり、丸みをつけたりで避けられた可能性もある。
ケガさせないのが最低ライン
これは断言したいのだけれど、デザインが人の為にあるならば、ケガさせないのが最低ライン。安全・安心を満たした上で、意匠にこだわるべきだ。
とはいっても、過剰に安全意識を突き詰めると、挑戦はほぼできなくなる。それはそれで、本来目指すべき結果から離れてしまう。
デザインといってもビジネス上で目指すべきゴールがあり、そのための手段。最終的にはちゃんと売上に貢献してこそのものだろう。もちろん、それは即日でのキャッシュフローではなく、長期で見たブランド資産としての価値も含めてだけれど。
その点、前職の職場では安全管理マニュアルや設計ガイドラインが徹底されていてチェックが厳しかった。
直接そのチェックリストを載せるのは権利関係で引っかかるのでできないのだけれど、今も手元に置いてある。それらを踏まえて、10年ちょっと仕事する中で気にするようになった危ない設計の危険予測表を置いておくので、お店をやっている人には改めて見直してみてほしい。
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