初めにカブがあった。

聖書風にタイトルを付けてみました。


カブには宗派が多いですからね。
ユーザー層も様々、使い方もそれぞれ。広くて深くて、私なんかにはとても語れません。

だからこれまで触らずにきたわけですが。












オフロード系だと、くんまもやってます。



モトクロスヴィレッジでも定期的にカブ(だけじゃないけどカブ歓迎の)イベントやってます。








昔話あるあるですが、私が初めて乗ったバイクはカブでした。原付免許取得後すぐに、近所のおじさんにお借りして。
「免許取ったんなら貸したるわ」と。

そういうおじさん、お兄さんが、昔は沢山いたんですよ。





風間深志氏らレジェンド世代も、初めてはやっぱりカブだったそうです。

カブで山梨の裏山に登ったのが氏にとっての初冒険で、それが北極や南極やエベレストに繋がった

・・・というインタビュー記事を読んだ記憶があります。

カブは世界へ導いてくれるんですね。





そう。

初めにカブがありました。

かつてはどこの家でも1台くらい転がってたんです。足として。


古いアルバムを見ると、親子3人でカブに乗ってる写真とか出てきますからね。まさに下のサイト状態です。


今ならコンプラで大炎上しそうですが、それが日本の日常だったんですよ。

車なんか持ってる一般家庭はありませんでした。

なんならヘルメットを持ってる人もいませんでした。50㏄にヘルメットが義務付けられたのは1986年です。


こちらのサイトがヘルメット義務化変遷を端的に書いてくれてますね。

(上サイトより引用)

1965年:高速道路でヘルメットの着用が推奨(罰則なし)
1972年:最高速度が40km/hを超える道路でヘルメットの着用が義務化(罰則なし)
1975年・政令指定都市の区間において、50cc超のバイクにのみ着用が義務化(罰則あり)
1978年:制限限速度が30km/h以下の道路を除くすべての道路で、50cc超のバイクにのみヘルメットの着用が義務化
1986年:原付を含むすべてのバイクに対して、すべての道路でヘルメットの着用が義務化(罰則あり)

(引用おわり)


かつては一家に一台あるかどうかのカブ。ヘルメットなんか存在すら知らない人が多い。

なのに。
今は一人一台のバイクにヘルメットが当たり前。
本当に豊かになりました。

生まれた時からこの状態の方には、この豊かさは実感しにくいかもしれませんが。



そんな時代から、カブがいつの間にかスクーターに代わり、軽自動車になり・・・

農作業も軽トラックを使う家が多くなりました。今ではよほど手狭な地域でない限り、カブにこだわる農家も少ないと思います。



ああ、なんかこんな話、以前の記事にあった気が・・・と記憶を手繰りながら探してきました。下の記事の中程に自転車と原付の入れ替わり話があります。ご面倒でなければご一読ください。




さて。

2020年にびじばいぱにっくが初開催されました。










とはいえ、ミニバイぱにっくが年複数開催で定着したのに比べると、びじぱにはミニぱににビジバイクラスとして吸収された感じ?ですね。

かつては「どこの家にも1台くらい転がっていたカブ」が、今はもう「用立てないと乗れない存在になった」から・・・・でしょうか。


カブ、買うとなると中古でもお値段が張ります。びじぱにのためだけに買う方は、やはり多くないですわね。


わざわざ買わなくても家にあるものに乗ればいい

と私なんかは思ってますが、スクーターですら、もう「もともと家にあるもの」ではないんですよねえ。寂しい話ですが。



とはいえ。
私のような昭和世代にとって、カブは子供の頃から「そこらにある」存在でした。

誕生はいつか?と言いますと1958年8月。最初期モデルはスーパーカブC100だったそうです。


ただ、それ以前に「自転車に後付けで取り付ける補助エンジンキットの商標」であった時期があり、こちらは1952~1958年まで生産されたそうです。(wikiより)


カブの話を読んでいると、本田宗一郎氏と藤澤武夫氏のエピソードがいろいろ出てきますし、ホンダの社史をなぞるような話題が多くなります。
そのあたりはあちこちで書かれているのでここでは特に触れませんが、もしご存じない方がいらしたら、ホンダのサイトを見ると伝説がてんこ盛りで紹介されていますよ。


そうそう。ミスターバイクもカブ特集を組んでたことがありましたね。
伝説のマリコ女史が、浜松までツーリングしてませんでしたっけ?


ちな、ミスターバイクって こんな雑誌でした。


廃刊になって、今はWEBになってるようですが、なんかフツーのサイトですね。ミスターバイクって名前じゃなくてもいいような?



話が逸れてしまいました。戻しましょう。

そうはいってもミニぱにに、必ずカブ(を始めメイトなどのビジバイ)が出走するのは、もう見慣れた風景になりました。


私的には

福井からカブで自走し、奈良虎に参加したポッター氏

を推したいですね。あれぞある種の理想です。そして、若者の特権といっていい経験だと思います。

ご存知ない方のために、氏のポストでざっくり振り返ってみましょう。時は2020年でした。

























若いっていいですね!
多少の無茶をしても許されるし、それができる元気もあります。

今10代の皆さんは、やりたいことがあるならどんどん挑戦してみたらいいです。おもしろい!と感じたら、手を貸してくれる大人は沢山います!






しかし、中部における

カブ普及の真の首謀者

は、やはりこの方でしょう。


「一人で10年以上やって」たことを周囲に広めるためにめちゃくちゃアピっってます。
ポストを拾ってきましたけど、これだけじゃないですから。



















布教が叶って、仲間も続々増えました。














さあ、あなたも1台欲しくなっていませんか?
名古屋界隈なら、上のポストでご紹介した四ツ葉モーターサイクルさんがカブにお強いです。

まあ、もともとはどこのお店もカブを扱わないなんて有り得ないくらい、一家に一台カブ!な時代もあったんですがね。



カブは引く手あまたのモデルなので、中古でも値落ちしにくいと思います。

でもそれ、リセールバリューがあるってことですし、ガソリン価格沸騰の昨今、カタログ数値とはいえ

燃費105.0km/L


普段の足に、今こそカブ!ですよ!!



余談ですが、カブには速さではなくマシンの燃費性能を競う大会もあります。燃費の良さはダテじゃないのです。













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