国や自治体からの支援
けっこうありがたい支援制度
最近、ニュースで育児関連のトピックをよく目にする。出生率は年々下がり、政府は「異次元の少子化対策」に本腰を入れ始めたという。ただ、「育休中のリスキリング」発言などもあり、正直「異次元」がどの程度になるのか、いささか疑問ではある。
異次元でなくても、自分が実際に育休を取ってみて「助かった育児支援制度」があったので書いておこうと思う。
実際に使った育児支援制度
1人目の時に比べて2人目の出産では、自治体独自の支援があったりして、けっこう助かった。
○東京都「出産応援事業 赤ちゃんファースト」
都内在住で出産した子供も都内に住民登録がある場合に受けられる支援制度で、出産した子供が2か月経った頃にIDカードが送られてくるので、専用サイトからそのIDを使ってアクセスすると10万円分のギフトと交換できるというサービス。
子供用品だけではなく、生活用品や家電製品など含め交換できる品目がけっこうあるので、何かと物入りな子育て世帯にとって非常に助かるサービスだと思った。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/tokyo_shussanouen.html
○都内の某自治体(市) 「出産・子育て応援事業」
厚労省が”妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援と経済的支援の一体的実施”を打ち出したのに伴って、市が独自で出産家庭に10万円(出産対象:妊婦5万円・出産した子5万円)を支給するという支援事業で、子供が生まれてほどなくしてから申請案内の郵便が届き、申請後に10万円が支給された。また、生後1か月目には市から委託された助産師さんが訪問しくれて、子供の体重測定や子育て状況の確認、子育てに使えそうなサービスの案内、子育て相談などをしてくれた。(助産師さんの訪問は1人目の時にもあった)
○都内の某自治体(市) 「子育て応援臨時給付金」
これは、出産直後の子供だけではなく、児童手当の対象となる子供がいる世帯に向けて市が独自に実施した臨時給付金の支給で、最近の物価高の影響などを考慮して子供1人当たり1万円を支給するというものだった。
その他、国で実施する出産育児一時金や4月から3歳の息子が通い始める幼稚園の無償化も含めれば、思っていたより金銭面の支援制度が増えているなぁと実感した。
今後は、産後パパ育休取得時の給付金額を上げたり、第二子の育児手当の支給額をあげるなどの話が出ていて色々な意見も聞かれるけど、子育て世代にとって金銭的支援は正直助かると思う。
また、金銭面以外で、我が家で非常に助かったのは市が提供する預かり保育サービス(有料)で、幼稚園に通い始める前の元気MAX3歳児の息子を預け、日々の育児・家事から解放されてリフレッシュするのには最適だった。また、幼稚園に入る前のならし保育的な感じにもなって、いままで親メインだった遊び相手が”お友達”に変わっていくことで、息子の言動にも少し成長を感じた。
このように金銭面・物理面で受けられる公的な子育て支援は意外と多いように感じる。
また、今回の育児支援制度利用を機に自分が住む自治体の支援制度を調べてみると、家事支援や夜間の子供預かりなど幾つかのシチュエーションに合わせた支援サービスが用意されていて、最近ではオンラインによる育児相談や医療相談サービスなども利用できるということで、育児当事者としては「意外に自治体の育児支援サービスは充実しているんだな」と感じた。
ただ、自治体間で育児支援制度の充実度に差があるようで、それなりの税収入がある自治体でないと子育て世代を取り込めない等の課題はあるんだろうと思う。
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