継続と兄弟
今日もいい空気・・・
僕には４つ上の姉貴がいる。両親や祖母祖父はとっくに亡くなっているので、血が繋がっている点で言うと貴重な親近者だと思う。
しかし、小さな時から仲が悪く、大人になってからも会えば喧嘩って感じ。
僕が中学、姉は高校、僕が高校、姉は大学と当たり前だが、常に「このガキ」って言われ続けたｗ
高校から僕は音楽をやり、姉貴は大学卒業したぐらいからフラメンコをやり始めた。
当時は一軒家に私と姉貴と祖母の３人暮らしだった。
夜にギターをかき鳴らしたり、ボーカルだったので、結構な頻度でイメトレしていたら突然扉が空いて「うるさい！」って
怒鳴られたｗ
そして、別の日はフラメンコのタップ？靴の音で僕が「うるさい！」って言ってたｗ
その後は「部屋に入ってくるな！」の言い合いで取っ組み合いもあった事もあった。
とにかくよく喧嘩した。僕がバンドで家を出た頃、姉貴は「日本で覚える事はない」といい「単身スペイン」に言った。
父親が姉貴には甘くしてたから、ろくにちゃんと就職も続かなくてフラメンコでスペインに。
とは言えそこから１０年以上は僕は姉貴と会った記憶がない。そしていまから８年前ぐらいに父が亡くなった時に帰国した。
「あんたが社長？日本は終わったな」とか言われ、その場で「稼ぎもないお前に言う資格はない！」と喧嘩した事を
思い出すｗ
そんな犬猿の仲の姉貴だが、２年ぶりに揃って両親のお墓詣りに行った。その時に「４月に発表会があるので来ないか？」って言われた。
ずっと音楽をしてきた僕は、小さな箱でこじんまりしているような発表会に興味は無かったが、まぁ一回ぐらいはと思い行った。
まぁ現在はフラメンコ教室を運営している事は知っていたが・・・会場でとんでもない光景を見た。
１０００人会場が満杯だった。
生徒さんの知り合いで満席で、トリの姉貴の出番には潮が引くように余裕で座れるだろうと・・・しかし姉貴の出番が
来たが、一人の退席者もなく始まった。
認めたくないので、自分だけ一人で踊って・・・自分だけスペインの人とペア組んで・・・反則だろと思ったは一瞬だった。
圧倒的な表現力で生徒レベルの人、もちろん上級者もいるだろうが、明らかな違いがあった。
そして終わった時には歓声があがり、最後の挨拶のカーテンコールでも、１０００人はもちろん、出演者すべても間違いなく姉貴を見ていた。
「僕は負けてるな」 そんな気分になった。
そして「継続」は殆どの困難を超越するのではないかと思った。
次は僕の番だ！必ずやど真ん中に立ってやると決めた夜だった。
今夜の姉貴は悔しいが「かっこよかった」そして・・・今更だけど・・・
「この姉貴で良かった」
「挑戦なくして、成功なし」
＜プロフィール＞
巧株式会社 代表取締役
経営者「空気社長」
（大橋大記・巧プロジェクト）
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（大橋大記）
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