感染症と美容外科とマイケル・ポーター
このところ、テレビを観ていて、どうも美容外科のCMがやたら目に付くような気がし始めた。もしかしたら、ずっと前からCMの流れる頻度は変わっていないのに、こちらの心理状態が変化したのだろうか。
とにかく目立つ。
目の敵にするつもりはないし、社会的に必要な医療を提供してくれる存在だということはもちろんわかっている。しかし、少なくとも美容外科は「不要不急」の医療ではない場合がほとんどではないかと思う。
例の感染症の対応で医療現場が逼迫しているようだ。
国家資格を持った人たちが、行政機関からの規制や指導を受けながら仕事をしている医療現場なのだから、直接生命にかかわらない分野の医療をいったん休止するよう行政が仕向けて、その医療資源を感染症対応やワクチン対応などに振り向けてはどうかという考えがふと浮かんだ。
行政の監督下にあるわけではない飲食業などの民間事業が半ば強制的に休業に追いやられているのだから、緊急事態という理由があればできるはずだと考えた。
少し調べてみた。しかし、どうもそううまくはいかなさそうだ。少し古い厚生労働省の資料が見つかったので見ると、美容外科医の構成割合は全体のわずか0.1%ほどということだ。こんなに少なかったのか。これでは逼迫する医療資源の足しにはなりそうもない。
MBAの勉強をしていた頃、マイケル・ポーターのマーケティングにおける "競争優位性戦略” の考え方を繰り返し学んだ。
美容外科のCMを観ていて、久しぶりにマイケル・ポーターの顔が浮かんだ。
それにしても、この院長が出てくるCMは目立つなー。
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