ヘッドフォンで凛として時雨の曲を聴きたくなる | 「ゆれる」(著:TK)
こんにちは
イデアレコードの左川です。
凛として時雨の曲を聴くようになったのは「PSYCHO-PASS サイコパス」がきっかけであった。それまでも名前は聞いていたし、知り合いにファンがいたりしたけれど、自分の好みではないアーティストとして食わず嫌いでいた感じだった。アニメをきっかけに好きになり、「abnormalize」は今でも時々聴くし、TK from凛として時雨の「unravel」には圧倒的な世界観は唯一無二のものだと未だに思う。
そんな凛として時雨の本ということで自然と手が伸びた。
ミュージシャンとして長い年月その地位を確立しているということで、天才肌と勝手に思っていたのだが、それはすぐに裏切られる。毎回ゼロから始まって決して辿り着くことのない完璧な完成に向かって悩み、もがき、苦しみながら、生み出されていく作品の背景をみて、何気ない瞬間に音楽が降ってくる人を羨ましいという声を聞き、謎であった家族や生い立ちを知り、それまで神秘的な存在であった凛として時雨というアーティストが良い意味でリアルになった気がする。
モノづくりに携わる人間であれば、ゼロからモノを生み出すその苦悩と妥協しない姿勢に共感をするかもしれません。
ビジネスに携わる人間であれば、売れるとは何か、売れるためにどうすればいいのかを考えるヒントがあるかもしれません。
アーティストを目指す人間であれば、その覚悟を問われるかもしれません。
ただ共通しているのは、本書を読むとヘッドフォンで凛として時雨の曲が聴きたくなる。