「坂本龍一 音楽の歴史」(著:吉村栄一)を読んでみた。
こんにちは
イデアレコードの左川です。
坂本龍一さんの訃報を受け、改めてappleMUSICで「Merry Christmas Mr. Lawrence 」「energy flow」などを聴いていたのだが、そういえば自分自身は彼の曲以外のことをほとんど知らないということに気づき、本屋で作られた特設コーナーにあった「坂本龍一 音楽の歴史」を読んでみた。
本のレビューを見る限り、コアなファンからすると物足りない内容なのかもしれないが、自分自身としては初めて知ることばかりで新鮮ではあった。むしろ音楽には疎いこともあって、出てくる方々も「誰?」という状態ではあった。
中野区で生まれたのか。
親は編集者だったのか。
東京藝大在籍中に華々しいデビューを飾ったと思っていたけど、裏方からだったのか。
YMOの中心人物は坂本龍一ではなかったのか。
電子音楽を導入することは昔は大変だったな。
映画音楽を創るっていうのは想像以上に過酷だな。
様々な活動に傾倒していくのはこういうことだったのね。
など
本書はあくまで詳細な活動歴史とコメントを集めてそこに一部解説を加えたような構成となっており、その背景や想い、意味といったものを深堀していこうとすると読者に委ねられている。
そこがおそらくファンが物足りないと感じる所以であるかもしれないが、
逆に個人的な見解がないのが良いと思う読者もいるのではと思う次第である。「Ryuichi Sakamoto:Playing the Piano 12122020」を聴きながらそんなことを考えていた。
映画好きの自分として大島渚さんやベルナルド・ベルトリッチさんとの関係ややりとりが非常に興味深いので、そのあたりを深堀したいな。。。